ローマと引き分けたアストラがクラブ史上初の決勝T進出を決める《EL》

2016.12.09 05:06 Fri
Getty Images
▽8日にヨーロッパリーグ(EL)・グループE最終節のアストラvsローマが行われ、0-0のドローで終えた。アストラのMF瀬戸貴幸はフル出場している。
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▽前節オーストリア・ウィーンを下し、2位浮上となったアストラ(勝ち点7)が、最終節を前にグループステージ首位通過を決めたローマ(勝ち点11)をホームに迎えた一戦。この試合に引き分けると、3位オーストリア・ウィーン(勝ち点5)と最下位ビクトリア・プルゼニ(勝ち点3)の結果次第で敗退の可能性があるアストラは、直近のリーグ戦から5人を変更。MF瀬戸はスタメンに名を連ねた。
▽一方、この試合が消化試合となるローマは、直近のローマ・ダービ―から8人を変更。GKシュチェスニー、ナインゴラン、ペロッティ、デ・ロッシ、ゼコなどに代えて、GKアリソン、ヴェルメーレン、イトゥルベ、トッティ、エル・シャーラウィなどを起用した。ヴェルメーレンは、負傷明け後初の先発復帰となった。

▽開始早々、まずはGS突破が懸かるアストラがゴールに迫り、守備でも積極的なプレスをかける。そのアストラは13分、右CKから左サイドにこぼれたボールをロビンがクロス。これをアリベクが落とし、サプナルがシュートを放つも、枠を捉えることができない。

▽対するローマは立ち上がり、ターンオーバーによる前線がかみ合わず攻撃が停滞してしまう。しかし、時間の経過とともに落ち着きはじめると16分、ストロートマンのパスカットを拾ったトッティが敵陣中央から右サイドにスルーパス。これにイトゥルベが抜け出し、シュートを放とうとするも、戻ったニコアラに防がれる。
▽敵陣に侵入する回数が増え、試合のペースを握り始めるローマだが、アストラも中盤での守備を徹底し、最後のところでローマにやらせない。我慢の時間を耐え抜くと44分、ボックス右でのチェイスからボールを奪うと、ブデスクがボックス手前に落とす。これをアリベクがミドルシュート。GKアリソンが弾き、瀬戸がプッシュを試みるも、これはオフサイドの判定。

▽後半、自力での2位通過を目指すアストラにチャンスが訪れる。50分、GKルングの高さのあるパントキックをエメルソン・パルミエリがクリアミス。これを見逃さなかったアリベクがエメルソン・パルミエリを振り払い、ゴールに流し込む。しかし、これがアリベクのファウルを取られ、先制点とはならない。

▽惜しくもゴールとはならなかったアストラは62分にエル・シャーラウィにドリブルシュートを許すも、その後のローマの攻撃を単発で終わらせる。すると65分、敵陣中央でボールを持ったブデスクがボックス右手前にスルーパス。これを走りこんだ瀬戸がフリーで受けると、ミドルシュートを放つ。しかし、これはGKルングにキャッチされる。

▽押し込まれる時間帯が続くローマは70分、ストロートマンとエル・シャーラウィに代えてナインゴランとゼコを投入。すると直後、ナインゴランがボックス手前からミドルシュート。これは惜しくも右に外れるも、投入直後からアストラゴールを脅かす。

▽ローマは終盤の87分、イトゥルベからの右CKにジェコが頭で合わせたシュートがバーの上に外れると、92分のイトゥルベのシュートも枠を捉えられず、この日のローマは枠内シュートがわずか1本。その後は、アストラが交代枠を利用して時間を使い、そのまま試合終了。チャンスを決め切れなかったものの守備で踏ん張りを見せたアストラがドローに持ち込んだ。

▽一方、同日行われたビクトリア・プルゼニvsオーストリア・ウィーンは、3-2でビクトリア・プルゼニが勝利を収めている。この結果、アストラが決勝トーナメント進出を決めた。


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