ウェンブリーの呪縛を解いたスパーズがホーム初勝利でEL出場権の3位確保《CL》

2016.12.08 07:57 Thu
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループE第6節、トッテナムvsCSKAモスクワが7日にウェンブリー・スタジアムで行われ、トッテナムが3-1で勝利した。

▽実力拮抗となったグループEだが、前節に首位モナコ(勝ち点11)が3位トッテナム(勝ち点4)を破ったことで、モナコの首位通過および、トッテナムとの直接対決で優位の2位レバークーゼン(勝ち点7)の決勝トーナメント進出が決定した。
▽そして、最終節の注目となったヨーロッパリーグ(EL)出場権の与えられる3位争いでトッテナムと最下位のCSKAモスクワ(勝ち点3)が激突した。ウェンブリーでの初勝利を目指すトッテナムは、5-0で大勝した直近のスウォンジー戦からデンベレに代えてウィンクスを起用した以外、同じスタメンとなった。また、負傷明けのアルデルヴァイレルトが久々のベンチ入りを果たした。

▽一方、この試合後にスルツキー監督の辞任が決定しているCSKAモスクワは、守護神アキンフェエフやベレズツキ兄弟、ジャゴエフらお馴染みのメンバーが揃った。前節のレバークーゼン戦で活躍した18歳FWチャロフはベンチスタートとなった。

▽立ち上がりからボールを保持して試合をコントロールするトッテナムは、デレ・アリやエリクセン、ソン・フンミンと積極的にフィニッシュに絡んでいく。だが、スルツキー監督の花道を飾りたいCSKAモスクワの粘り強い守備を剥がせない。
▽すると33分、ここまで攻撃の形を作れていなかったCSKAモスクワがワンチャンスを生かして先制に成功する。不用意にオフサイドトラップをかけにいった相手最終ラインの隙を突き、トシッチが頭でスペースに流したボールを、走り込んだジャゴエフが冷静に流し込んだ。

▽聖地ウェンブリーの呪いか、3戦連続ビハインドを背負うことになったトッテナムだが、すぐさま反撃に転じる。すると38分、右サイドのエリクセンが上げたクロスをファーでフリーのデレ・アリがワントラップから右足のシュートを流し込み、スコアをタイに戻す。さらに前半終了間際の46分には、オフサイドラインをかいくぐったボックス左のローズの折り返しを、エースのケインが流し込み、前半のうちに試合を引っくり返した。

▽迎えた後半、ようやく落ち着きを取り戻したトッテナムは、本来のリズムでボールを動かして再三の決定機を創出していく。さらに68分にはワニャマを下げて負傷明けのアルデルヴァイレルトをピッチに送り出すと、頼れるディフェンスリーダーの復帰にウェンブリーのホームサポーターから惜しみない拍手が送られた。

▽その後、78分にケインの右クロスからデレ・アリが放ったシュートがラッキーな形からGKアキンフェエフのオウンゴールを誘い、試合を決定付ける3点目が生まれる。2点のリードを持ち味の堅守で守り切ったトッテナムが、本拠地ウェンブリーで初勝利。3位を確定させたスパーズがEL決勝トーナメント進出を決めた。

▽また、同日行われた2位レバークーゼンと首位モナコの一戦は、レバークーゼンが3-0で快勝した。共に主力を温存した消化試合は、立ち上がりからペースを握ったホームチームが、30分にユルチェンコのゴールで先制。その後、後半立ち上がりにブラント、試合終盤に相手のオウンゴールで加点し、グループステージ最終戦を勝利で飾った。
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