今季最初のクラシコはドロー決着! S・ラモスの劇的弾で首位マドリーが無敗記録を“33”に更新《リーガエスパニョーラ》

2016.12.04 02:31 Sun
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▽リーガエスパニョーラ第14節、バルセロナvsレアル・マドリーのエル・クラシコが3日にカンプ・ノウで行われ、1-1のドローに終わった。
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▽前節、鬼門アノエタで大苦戦のバルセロナ(勝ち点27)は、微妙な判定にも助けられて辛くも勝ち点1を持ち帰った。だが、首位マドリーとの勝ち点差は6ポイントに開き、リーガ3連覇に向けてはクラシコでの必勝が求められる。この大一番に向けてルイス・エンリケ監督は、先発も予想された復帰明けのイニエスタをベンチに置き、アンドレ・ゴメスを抜擢。それ以外は“MSN”など、現状のベストメンバーが揃った。
▽一方、リーグ戦6連勝中で公式戦32戦無敗を継続中と圧倒的な勝負強さを見せているマドリー(勝ち点33)は、1980年代に“キンタ・デル・ブイトレ(ハゲワシ部隊)”が記録したクラブ記録(34戦無敗)更新に向けて邁進中。新記録樹立に向けて最大の試練となる敵地でのクラシコに向けては、相手と同様に負傷明けのカゼミロをベンチに置き、前線にルーカス・バスケス、ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドが並ぶ[4-3-3]の布陣を採用した。

▽必勝が求められるホームのバルセロナが立ち上がりから相手を押し込む展開が続くが、守備時に[4-4-2]のコンパクトな陣形を保つ、マドリーの守備を崩し切るまでには至らず。10分にはボックス左でネイマールが折り返したボールをセルジ・ロベルトがボレーで合わすが、ここはDFセルヒオ・ラモスのブロックに阻まれる。さらに21分には再びネイマールの折り返しをゴール前で受けたスアレスが左足でシュートを放つが、今度はDFヴァランのブロックに遭う。

▽一方、素早いトランジションからのカウンターを虎視眈々と狙うマドリーは、幾度か良いボールの奪い方からカウンターに転じ、C・ロナウドやベンゼマがフィニッシュに絡む。だが、ボールを奪う位置が低くなかなか攻撃に厚みを加えられない。
▽前半半ばから終盤にかけても拮抗した試合展開が続く中、ここまでやや大人しかったマドリーのエースが続けて魅せる。まずは37分、モドリッチのパスを受けたC・ロナウドがボックス左に持ち込んでニアポストを狙ってシュートするが、ここはGKテア・シュテーゲンに阻まれる。直後の38分にはボックス手前から鮮やかな仕掛けを見せてシュートまで持ち込むが、やや勢いを欠いたシュートはGK正面を突いた。それでも、マドリーの思惑通りに進んだ試合はゴールレスで折り返した。

▽互いに選手交代なしで迎えた後半、立ち上がりにスアレスとC・ロナウドに見せ場が訪れた中、セットプレーのワンチャンスを生かしたホームチームがゴールをこじ開ける。53分、相手陣内左サイド深くで得たFKの場面でネイマールが速いクロスを入れると、巧みな動き出しでフリーとなったスアレスが頭で押し込んだ。

▽スアレスのゴールでカンプ・ノウを包む重苦しいムードを払拭した中、ルイス・エンリケ監督はこの流れをさらに自分たちに持って来ようと、ラキティッチに代えて温存していたイニエスタを60分に投入。対するジダン監督は、イスコを下げてカゼミロを投入した。

▽68分にはそのイニエスタからパスを受けたネイマールがボックス左でカルバハルをかわして決定的なシュートを放つが、これはわずかにクロスバーの上を越える。絶好の追加点のチャンスを逸したバルセロナだが、イニエスタの投入で中盤における支配率が高まり、きっちりゲームをコントロールする。

▽このままでは無敗記録が途絶えるマドリーは、ベンゼマとコバチッチを下げて、アセンシオ、マリアーノと若手をピッチに送り出し、同点を目指す。だが、絶好のゴールチャンスでC・ロナウドがヘディングシュートを決め切れないなど、なかなか攻撃の形を作れない。逆に、82分にはイニエスタの絶妙なスルーパスからメッシにあわやという場面も作られるが、何とか1点ビハインドの状態を保った。

▽すると、1-0のまま終了と思われた試合終盤に劇的展開が待っていた。90分、相手陣内左サイドでマドリーにFKが与えられる。ここでモドリッチがゴール前に入れたボールをセルヒオ・ラモスが頭で合わせ、マドリーが土壇場で追いつく。その後、後半アディショナルタイムには猛攻を仕掛けたバルセロナが、セルジ・ロベルトのロングヘッドでゴールに迫るも、これはゴールライン手前でDFにクリアされて試合はタイムアップ。

▽闘将セルヒオ・ラモスの劇的同点弾で無敗記録を33試合に伸ばした首位マドリーが、バルセロナとの勝ち点差6をキープした。一方、ホームで逃げ切りに失敗したバルセロナは、痛恨の2戦連続ドローとなった。

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