【J1昇格PO決勝プレビュー】大願成就を目指す運命の決戦…J1への切符を懸けた90分《C大阪vs岡山》
2016.12.03 22:30 Sat
▽最後の1つとなったJ1昇格のイス。J1昇格プレーオフ決勝が4日に開催される。最後の1枠を懸けて戦うのは、明治安田生命J2リーグで年間4位となったセレッソ大阪と、年間6位のファジアーノ岡山。場所はC大阪の本拠地、キンチョウスタジアムだ。試合は延長戦、PK戦なしの90分勝負。同点で90分を終えた場合は、年間順位で上位のC大阪がJ1昇格を勝ち取ることになる。
◆失意から1年…リベンジを目指す〜セレッソ大阪〜
▽C大阪は、1年ぶりに同じ舞台へと上り詰めた。2014年にJ2降格を味わうと、2015年はJ1昇格を目指して戦うも、自動昇格となる首位を大宮アルディージャ、2位をジュビロ磐田に明け渡し、3位で昇格プレーオフに参加。決勝まで駒を進めた。
▽愛媛FCとの準決勝では0-0のドローに終わるも、年間順位の関係で決勝に進出。決勝の相手は年間3位のアビスパ福岡だった。場所はホームのヤンマースタジアム長居であり、60分にFW玉田圭司のゴールで先制するとJ1昇格への機運が高まった。しかし87分にDF中村北斗にゴールを許し、1-1で試合は終了。1年でのJ1復帰を目前で逃すこととなった。
◆窮地から這い上がった力を再び〜ファジアーノ岡山〜
▽クラブ史上初となった昇格プレーオフ準決勝では、自動昇格を果たした2位の清水エスパルスと勝ち点で並んでいた3位の松本山雅FCと対戦。FW押谷祐樹のゴールで先制するも、74分にMFパウリーニョのゴールで追いつかれ追い込まれた。刻々と時間が過ぎ90分が経過。しかしアディショナルタイム分にFW赤嶺真吾が起死回生の勝ち越しゴール。松本を破って決勝に駒を進めた。
▽シーズン終盤は8戦勝利なしと悪い流れのまま昇格プレーオフに臨んだ岡山にとって、パウリーニョのゴールは脳裏に嫌な記憶を呼び起こさせたはずだ。しかし、選手、サポーターは諦めることなくゴールを目指し、公式戦9試合ぶりの白星を挙げた。窮地からギリギリで這い上がり、初のJ1昇格まであと一歩に迫った。
▽今シーズンの対戦成績は、C大阪の1勝1分け。岡山にとっては厳しい結果となっている。さらに、通算成績でもC大阪の5勝2分けとなっており、岡山はこれまでC大阪に勝利したことがない。
▽しかし、J1昇格プレーオフに関しては1つのジンクスがある。2012年から行われているJ1昇格プレーオフだが、過去4回は大分トリニータ、徳島ヴォルティス、モンテディオ山形、アビスパ福岡と全て初出場チームがJ1への切符を手にしている。今シーズンは岡山と松本が初参加となっており、勝ち上がった岡山には心強いジンクスが味方する可能性はある。
【チーム情報】(セレッソ大阪)
◆注目は中盤の強度、前線の精度
▽京都との準決勝では、FW柿谷曜一朗の復帰ゴールで決勝へと駒を進めた。その準決勝でカギを握ったのは中盤の2人。MFソウザ、MF山口蛍のボランチコンビだった。豊富な運動量で攻守に走り回り、強度の高い守備でボールを奪い切る2人。そこからの展開でFW柿谷、FW澤上竜二、MF杉本健勇ら前線へ良いボールを供給すれば、残るはシュート精度だけだ。1点に泣いた1年前を繰り返さないためにも、複数得点を目指したい。
【予想スタメン】(4-4-2)
DF:松田陸、山下達也、藤本康太、丸橋祐介
MF:清原翔平、山口蛍、ソウザ、杉本健勇
FW:澤上竜二、柿谷曜一朗
▽準決勝の京都戦と同じメンバーが先発すると見る。柿谷の状態は気になる所だが、ここで休むことは考えにくい。1年前に残り3分で失点しているだけに、主導権を握りながら、MF山村和也やDF酒本憲幸などゲームを落ち着かせられるカードを切りたいところだ。
【注目選手】
FW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)
【チーム情報】(ファジアーノ岡山)
◆ベテランの力が試される時
▽初の昇格プレーオフ、そして初のJ1の舞台を目指す岡山にとって、残すは1試合となった。シーズン終盤の不調、そして松本との準決勝での苦戦を考えれば、簡単な試合にはならないだろう。しかし、チームにはDF岩政大樹やDF加地亮、FW赤嶺真吾ら百戦錬磨のベテランが健在。その経験値が、J1の舞台へと初めて導くだろう。
【予想スタメン】(3-4-3)
DF:篠原弘次郎、岩政大樹、片山瑛一
MF:澤口雅彦、関戸健二、矢島慎也、三村真
FW:押谷祐樹、赤嶺真吾、伊藤大介
▽C大阪同様に、岡山も準決勝の松本戦と同じメンバーが並ぶと見る。負傷の影響でシーズン通して主力として戦ったDF竹田忠嗣を欠くことは手痛いが、シーズンを通して培った流動的な[3-4-3]でC大阪の守備陣に狙い所を作らせない事が重要だ。また、FW豊川雄太という強力なジョーカーをベンチに置けることも後押しになるだろう。
【注目選手】
FW豊川雄太(ファジアーノ岡山)
◆失意から1年…リベンジを目指す〜セレッソ大阪〜
▽C大阪は、1年ぶりに同じ舞台へと上り詰めた。2014年にJ2降格を味わうと、2015年はJ1昇格を目指して戦うも、自動昇格となる首位を大宮アルディージャ、2位をジュビロ磐田に明け渡し、3位で昇格プレーオフに参加。決勝まで駒を進めた。
◆窮地から這い上がった力を再び〜ファジアーノ岡山〜
▽クラブ史上初となった昇格プレーオフ準決勝では、自動昇格を果たした2位の清水エスパルスと勝ち点で並んでいた3位の松本山雅FCと対戦。FW押谷祐樹のゴールで先制するも、74分にMFパウリーニョのゴールで追いつかれ追い込まれた。刻々と時間が過ぎ90分が経過。しかしアディショナルタイム分にFW赤嶺真吾が起死回生の勝ち越しゴール。松本を破って決勝に駒を進めた。
▽シーズン終盤は8戦勝利なしと悪い流れのまま昇格プレーオフに臨んだ岡山にとって、パウリーニョのゴールは脳裏に嫌な記憶を呼び起こさせたはずだ。しかし、選手、サポーターは諦めることなくゴールを目指し、公式戦9試合ぶりの白星を挙げた。窮地からギリギリで這い上がり、初のJ1昇格まであと一歩に迫った。
◆対戦成績はC大阪に軍配も、昇格POのジンクスが岡山の味方に?
▽今シーズンの対戦成績は、C大阪の1勝1分け。岡山にとっては厳しい結果となっている。さらに、通算成績でもC大阪の5勝2分けとなっており、岡山はこれまでC大阪に勝利したことがない。
▽しかし、J1昇格プレーオフに関しては1つのジンクスがある。2012年から行われているJ1昇格プレーオフだが、過去4回は大分トリニータ、徳島ヴォルティス、モンテディオ山形、アビスパ福岡と全て初出場チームがJ1への切符を手にしている。今シーズンは岡山と松本が初参加となっており、勝ち上がった岡山には心強いジンクスが味方する可能性はある。
【チーム情報】(セレッソ大阪)
◆注目は中盤の強度、前線の精度
▽京都との準決勝では、FW柿谷曜一朗の復帰ゴールで決勝へと駒を進めた。その準決勝でカギを握ったのは中盤の2人。MFソウザ、MF山口蛍のボランチコンビだった。豊富な運動量で攻守に走り回り、強度の高い守備でボールを奪い切る2人。そこからの展開でFW柿谷、FW澤上竜二、MF杉本健勇ら前線へ良いボールを供給すれば、残るはシュート精度だけだ。1点に泣いた1年前を繰り返さないためにも、複数得点を目指したい。
【予想スタメン】(4-4-2)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・ジンヒョンDF:松田陸、山下達也、藤本康太、丸橋祐介
MF:清原翔平、山口蛍、ソウザ、杉本健勇
FW:澤上竜二、柿谷曜一朗
▽準決勝の京都戦と同じメンバーが先発すると見る。柿谷の状態は気になる所だが、ここで休むことは考えにくい。1年前に残り3分で失点しているだけに、主導権を握りながら、MF山村和也やDF酒本憲幸などゲームを落ち着かせられるカードを切りたいところだ。
【注目選手】
FW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)
Getty Images
▽C大阪の注目選手には柿谷を挙げる。今シーズン古巣のC大阪をJ1に昇格させるため、スイス・スーパーリーグのバーゼルから復帰。シーズン当初からチームをけん引し、決勝ゴールを連続で奪うなど勝負強さを見せつけたが第17節のV・ファーレン長崎戦で負傷。長期離脱を余儀なくされた。シーズン終盤に復帰を果たすと、試運転を終えて昇格プレーオフ準決勝で復活ゴール。開幕前に掲げた目標を達成するゴールに期待が懸かる。【チーム情報】(ファジアーノ岡山)
◆ベテランの力が試される時
▽初の昇格プレーオフ、そして初のJ1の舞台を目指す岡山にとって、残すは1試合となった。シーズン終盤の不調、そして松本との準決勝での苦戦を考えれば、簡単な試合にはならないだろう。しかし、チームにはDF岩政大樹やDF加地亮、FW赤嶺真吾ら百戦錬磨のベテランが健在。その経験値が、J1の舞台へと初めて導くだろう。
【予想スタメン】(3-4-3)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:中林洋次DF:篠原弘次郎、岩政大樹、片山瑛一
MF:澤口雅彦、関戸健二、矢島慎也、三村真
FW:押谷祐樹、赤嶺真吾、伊藤大介
▽C大阪同様に、岡山も準決勝の松本戦と同じメンバーが並ぶと見る。負傷の影響でシーズン通して主力として戦ったDF竹田忠嗣を欠くことは手痛いが、シーズンを通して培った流動的な[3-4-3]でC大阪の守備陣に狙い所を作らせない事が重要だ。また、FW豊川雄太という強力なジョーカーをベンチに置けることも後押しになるだろう。
【注目選手】
FW豊川雄太(ファジアーノ岡山)
Getty Images
▽岡山の注目選手にはベンチスタートとなる豊川をピックアップ。今シーズンは先発9試合、途中出場29試合ながらチーム2位の10得点を記録した。勝負強さはもちろんのこと、ポジショニングの良さ、飛び込む、飛び出すタイミングと得点センスは抜群だ。我慢強く拮抗した展開に持ち込み、長澤徹監督がどのタイミングで豊川を投入するかに注目だ。
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