アウェイで先勝した浦和・ペトロヴィッチ監督「勝ち取ってきたポイントが、チャンピオンにふさわしいことを証明したい」《JリーグCS》
2016.11.30 07:04 Wed
▽29日に明治安田生命2016 Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦の鹿島アントラーズvs浦和レッズが県立カシマサッカースタジアムで開催され、0-1で浦和が勝利した。
▽試合後、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が記者会見に臨み、試合を振り返るとともに、第2戦への意気込みを語った。
◆ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(浦和レッズ)
「非常に強い2チームの対戦ということで、厳しいゲームになることは分かっていました。我々にとって、日程的には難しい試合になりました。11月3日のリーグ最終戦を終えてから11月29日まで、約1カ月弱ですが試合が空いた中でのファイナルでした。1週間後にすぐ試合ができれば理想的だったんですが、日程的には我々にとって非常に難しい試合となりました」
「11月12日に天皇杯で川崎フロンターレと戦って、今日まで17日間ありました。その間の期間、練習試合の相手を探しましたが、ほとんどのチームが休みに入っていて、残念ながら大学生としか練習試合を組むことしかできない状態となっていました。2試合大学生と練習試合をしましたが、長いシーズンを選手たちは緊張感とプレッシャーの中で戦ってきました。その影響からか、選手たちは気持ちの上で、あるいは肉体的にもゼロに近い状況にあったのかなと思います」
「私も22年間監督として仕事をしていますが、こういったルール、スケジュールで仕事をするのは過去に経験がありません。どういう風にチームを持っていったら良いか、私自身も非常に手探りな状態での仕事でした。どういう言葉で、どういう練習で選手を鼓舞し、厳しい言葉をかければ、緊張感を持って、集中力を持ってこの試合に臨めるのかどうか。この試合は難しい状況で迎えることとなりました」
「攻撃は相手のボックス付近まで良い形でボールを運べましたが、その後のコンビネーションのし過ぎやフィニッシュの質が良くなく、なかなか落ち着いてプレーしたり精度が欠けていたと思います。1-0で勝利できたことは前向きに捉えて良い結果だとと思います。もう一度緊張感のある試合を迎えられたことで、第2戦はもう少し落ち着いてプレーできると思いますし、攻撃も我々の良さであるボールの運び方やコンビネーションの参加は見せられると思います」
「74ポイントとったチームとして、今シーズン最も安定感を見せて戦ってきたチームだと自負しています。第2戦も自分たちが戦ってきたサッカーに自信を持って戦っていきたいと思います。我々が勝ち取ってきたポイントが、チャンピオンにふさわしいというチームであることを証明したいです」
「最終的にはサッカーは結果でしか見られないプロスポーツではあると思いますが、私は一サッカーファンである私としては、その結果だけを求めない人間です。ただ、監督としては違います」
「私自身は客観的に、抽象的にサッカーを見ます。準決勝の川崎Fvs鹿島の試合は、私は明らかに川崎の方がベターなチームだと思った。ただ、結果として勝利したのは鹿島でしたた。私自身は結果を持っての報道を記事を読むと、勝利した側に寄った報道がされることに違和感を感じる。川崎Fは3回、4回チャンスがあり、鹿島はよくやっていました。川崎Fがよりベターなチームだということは間違いないと思っています。ニュートラルな試合の見方、試合の評価というのは、もっと日本のメディアにあって良いと思います。特に、専門的にサッカーを見ている、記事を書いている方は、客観的な記事、結果だけを追わない評価をされたほうが良いのかなと思います」
「ただ、鹿島は非常に強いチームであることは間違いありません。鹿島のポテンシャルは、川崎Fと戦ったときよりも、今日我々と戦ったときよりも、さらに強さはあると思っています。第2戦は我々は彼らの強さにたして、気をつけなければいけません。彼らは非常に強いチームです。だから勝ち上がってきた訳でもありますが、彼らの強さは追い込まれた時により発揮するでしょう。第2戦は非常に緊張感を持って、より引き締めた試合にしなくてはいけないだろう。鹿島は強いです」
「鹿島は非常に強いチーム。4日後の第2戦は、非常に良い準備をして強い気持ちを持って臨まなくてはいけません」
「今日の1-0という結果を持って、我々が優位であると思ってしまったら大きな大きな間違いであることは間違いない。今日のゲームを見ても、我々が決して良い戦いをして勝ったわけではない。我々が本来の力を出せていない。非常に良い準備をしなければ、我々が求める結果は得られないと思います」
──中3日の準備で攻撃を上げていく自信はあるか
我々は常に攻撃的なサッカーをしてきたチームですので、短い中でも攻撃の修正をできると思っています。今日の試合でなぜ、我々の本来の攻撃の形を出せなかったというと、試合まで日程が空いてしまったことがあると思います。世界中のどこを見ても、リーグ戦を終えて1ヶ月後にファイナルを戦うことはありません。どういった準備をしてファイナルに臨むかが未知数で分からないでしっかりと準備をしていく必要があります。次の試合に向けては、今日の試合を持って次の試合へ向け手の修正はできると思います」
「このチャンピオンシップのルールですが、アドバンテージがあるのは2位の川崎Fだと思っています。1試合の戦いであり、ホームでの戦い、引き分けでも勝ち上がることができるという点でアドバンテージがあると思います。2試合で戦うゲームの決勝に関しては、我々に対してアドバンテージがあるとは思っていません。2試合の合計が0-0、0-0で終わるのは5%ぐらいだろう。そのことを考えれば、我々が1位だからといってアドバンテージを持って戦っているとは思っていません」
「昨年はガンバ大阪と90分の試合では引き分けで終わり、こういったルールがなかったという意味では残念ながら恵まれない結果に終わりました。今年のルールが適用されていれば、昨年はサンフレッチェ広島とファイナルを戦っていたと思っています。残念な結果になりました」
「Jリーグも手探りの中で色々と試行する中でルール変更をして実施しました。それがどうであったのかをしっかりと検証するべきだと思いますし、決定した人はどうだったということを公に発表すべきだと思います」
「私は日本のサッカーというのは前進して欲しいと願っている1人です。日本のサッカーは代表監督が何人も変わっているが、誰が決定しているのか。そういった責任の所在をハッキリすることが日本サッカーにとっては非常に重要だと思います」
▽試合後、浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が記者会見に臨み、試合を振り返るとともに、第2戦への意気込みを語った。
「非常に強い2チームの対戦ということで、厳しいゲームになることは分かっていました。我々にとって、日程的には難しい試合になりました。11月3日のリーグ最終戦を終えてから11月29日まで、約1カ月弱ですが試合が空いた中でのファイナルでした。1週間後にすぐ試合ができれば理想的だったんですが、日程的には我々にとって非常に難しい試合となりました」
「11月12日に天皇杯で川崎フロンターレと戦って、今日まで17日間ありました。その間の期間、練習試合の相手を探しましたが、ほとんどのチームが休みに入っていて、残念ながら大学生としか練習試合を組むことしかできない状態となっていました。2試合大学生と練習試合をしましたが、長いシーズンを選手たちは緊張感とプレッシャーの中で戦ってきました。その影響からか、選手たちは気持ちの上で、あるいは肉体的にもゼロに近い状況にあったのかなと思います」
「私も22年間監督として仕事をしていますが、こういったルール、スケジュールで仕事をするのは過去に経験がありません。どういう風にチームを持っていったら良いか、私自身も非常に手探りな状態での仕事でした。どういう言葉で、どういう練習で選手を鼓舞し、厳しい言葉をかければ、緊張感を持って、集中力を持ってこの試合に臨めるのかどうか。この試合は難しい状況で迎えることとなりました」
「鹿島アントラーズは1週間前に準決勝がありましたが、そういった意味では今日のゲームに入るにあたって、試合勘、緊張感などは相手の方にアドバンテージがあったと思います。選手たちは立ち上がりから集中力と規律を持ってしっかりと戦ってくれたと思いますし、特に相手の相手の攻撃の部分では、チャンスらしいチャンスを作らせず、相手をコントロールしたと思います。ただ、我々の攻撃が上手く行かなかったと思っています」
「攻撃は相手のボックス付近まで良い形でボールを運べましたが、その後のコンビネーションのし過ぎやフィニッシュの質が良くなく、なかなか落ち着いてプレーしたり精度が欠けていたと思います。1-0で勝利できたことは前向きに捉えて良い結果だとと思います。もう一度緊張感のある試合を迎えられたことで、第2戦はもう少し落ち着いてプレーできると思いますし、攻撃も我々の良さであるボールの運び方やコンビネーションの参加は見せられると思います」
「74ポイントとったチームとして、今シーズン最も安定感を見せて戦ってきたチームだと自負しています。第2戦も自分たちが戦ってきたサッカーに自信を持って戦っていきたいと思います。我々が勝ち取ってきたポイントが、チャンピオンにふさわしいというチームであることを証明したいです」
「最終的にはサッカーは結果でしか見られないプロスポーツではあると思いますが、私は一サッカーファンである私としては、その結果だけを求めない人間です。ただ、監督としては違います」
「私自身は客観的に、抽象的にサッカーを見ます。準決勝の川崎Fvs鹿島の試合は、私は明らかに川崎の方がベターなチームだと思った。ただ、結果として勝利したのは鹿島でしたた。私自身は結果を持っての報道を記事を読むと、勝利した側に寄った報道がされることに違和感を感じる。川崎Fは3回、4回チャンスがあり、鹿島はよくやっていました。川崎Fがよりベターなチームだということは間違いないと思っています。ニュートラルな試合の見方、試合の評価というのは、もっと日本のメディアにあって良いと思います。特に、専門的にサッカーを見ている、記事を書いている方は、客観的な記事、結果だけを追わない評価をされたほうが良いのかなと思います」
「ただ、鹿島は非常に強いチームであることは間違いありません。鹿島のポテンシャルは、川崎Fと戦ったときよりも、今日我々と戦ったときよりも、さらに強さはあると思っています。第2戦は我々は彼らの強さにたして、気をつけなければいけません。彼らは非常に強いチームです。だから勝ち上がってきた訳でもありますが、彼らの強さは追い込まれた時により発揮するでしょう。第2戦は非常に緊張感を持って、より引き締めた試合にしなくてはいけないだろう。鹿島は強いです」
「鹿島は非常に強いチーム。4日後の第2戦は、非常に良い準備をして強い気持ちを持って臨まなくてはいけません」
「今日の1-0という結果を持って、我々が優位であると思ってしまったら大きな大きな間違いであることは間違いない。今日のゲームを見ても、我々が決して良い戦いをして勝ったわけではない。我々が本来の力を出せていない。非常に良い準備をしなければ、我々が求める結果は得られないと思います」
──中3日の準備で攻撃を上げていく自信はあるか
我々は常に攻撃的なサッカーをしてきたチームですので、短い中でも攻撃の修正をできると思っています。今日の試合でなぜ、我々の本来の攻撃の形を出せなかったというと、試合まで日程が空いてしまったことがあると思います。世界中のどこを見ても、リーグ戦を終えて1ヶ月後にファイナルを戦うことはありません。どういった準備をしてファイナルに臨むかが未知数で分からないでしっかりと準備をしていく必要があります。次の試合に向けては、今日の試合を持って次の試合へ向け手の修正はできると思います」
「このチャンピオンシップのルールですが、アドバンテージがあるのは2位の川崎Fだと思っています。1試合の戦いであり、ホームでの戦い、引き分けでも勝ち上がることができるという点でアドバンテージがあると思います。2試合で戦うゲームの決勝に関しては、我々に対してアドバンテージがあるとは思っていません。2試合の合計が0-0、0-0で終わるのは5%ぐらいだろう。そのことを考えれば、我々が1位だからといってアドバンテージを持って戦っているとは思っていません」
「昨年はガンバ大阪と90分の試合では引き分けで終わり、こういったルールがなかったという意味では残念ながら恵まれない結果に終わりました。今年のルールが適用されていれば、昨年はサンフレッチェ広島とファイナルを戦っていたと思っています。残念な結果になりました」
「Jリーグも手探りの中で色々と試行する中でルール変更をして実施しました。それがどうであったのかをしっかりと検証するべきだと思いますし、決定した人はどうだったということを公に発表すべきだと思います」
「私は日本のサッカーというのは前進して欲しいと願っている1人です。日本のサッカーは代表監督が何人も変わっているが、誰が決定しているのか。そういった責任の所在をハッキリすることが日本サッカーにとっては非常に重要だと思います」
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