【J1チーム別総括】失速した王者、来シーズンに向けて不安残るフィニッシュ《サンフレッチェ広島》
2016.11.16 20:00 Wed
▽明治安田生命J1リーグの全日程が11月3日に終了した。2016シーズンのJ1を振り返り、超ワールドサッカー編集部が各チームを採点。シーズンを振り返るとともに、チーム内の最優秀選手賞、敢闘賞、ブレイクスルー賞を決定した。第13回目は、王者ながらも年間総合6位に甘んじたサンフレッチェ広島編をお届けする。
◆チーム採点
55点(100点満点)
◆チーム成績
◆シーズン総括
▽昨シーズンの年間リーグ優勝から連覇を目指してスタートをきった森保体制5年目のサンフレッチェ広島。1stステージは新戦力のピーター・ウタカにワントップを託すことで一貫した得点力を発揮、全チーム中2位の得点数を記録し、4位というまずまずの順位でフィニッシュした。
▽しかし、2ndステージは、FW浅野拓磨を流出しただけでなく、DF水本裕貴、MFミキッチ、MF青山敏弘を負傷で欠く厳しいスタート。最終ラインの中心であるDF塩谷司もリオ五輪に参加してハードスケジュールを強いられたチームは、開幕4戦を計9失点で2敗するなど、守備が破綻した。
◆最優秀選手賞
31試合出場(先発31試合)/19得点
▽最優秀選手賞は、年間19ゴールでヴィッセル神戸のFWレアンドロと共に得点王に輝いたウタカしかいないだろう。1stシーズン開幕当初はシャドーストライカーとしての位置づけだったが、森保監督がワントップに固定。これがハマり、コンスタントにゴールを奪った。32歳とキャリア終盤にさしかかっているものの、持ち前の馬力と決定力はいまだに健在。今季は清水エスパルスからの期限付き移籍だったため、オフシーズンの去就が気になるところだ。
◆敢闘賞
34試合出場(先発34試合)/8得点
▽健闘賞には、シャドーストライカーのポジションでチームに貢献した柴﨑を選出したい。多くの主力が負傷離脱した中、フィールドプレイヤーでは唯一、全試合に先発出場。1stステージ開幕時は厳しいポジション争いを強いられるとみられたが、見事に確固たる地位を確立した。持ち前のキック精度の高さや粘り強い守備、高いインテンシティをキープ。派手さはないものの、玄人好みの渋いプレーでチームを支えた。
◆ブレイクスルー賞
13試合出場(先発12試合)/0得点
▽サンフレッチェ広島ユース育ちの期待の20歳は今シーズン、リーグ戦13試合に出場。カップ戦が中心だった昨シーズンまではセンターバックの一角として起用される試合が多かったものの、今シーズンは本職の守備的MFとして経験を積んだ。足下の技術や攻守にわたる堅実性があり、ポテンシャルの高さを感じさせる逸材。今後は安定感に加え、特長と言える大きな武器を手にし、試合の中で発揮していきたいところだ。なお、プレーには関係ないものの、“Jリーガー屈指のイケメン”なので、ぜひチェックしてもらいところだ。
◆チーム採点
55点(100点満点)
◆シーズン総括
▽昨シーズンの年間リーグ優勝から連覇を目指してスタートをきった森保体制5年目のサンフレッチェ広島。1stステージは新戦力のピーター・ウタカにワントップを託すことで一貫した得点力を発揮、全チーム中2位の得点数を記録し、4位というまずまずの順位でフィニッシュした。
▽しかし、2ndステージは、FW浅野拓磨を流出しただけでなく、DF水本裕貴、MFミキッチ、MF青山敏弘を負傷で欠く厳しいスタート。最終ラインの中心であるDF塩谷司もリオ五輪に参加してハードスケジュールを強いられたチームは、開幕4戦を計9失点で2敗するなど、守備が破綻した。
▽その後は負傷者が復帰していったものの、選手たちの勤続疲労に加えて、マークが明らかに厳しくなったウタカの得点数が1stステージのように伸びず、第11節から第15節までの5試合で4敗。年間総合順位は6位にとどまったものの、2ndステージはフタ桁の10位にまで後退しており、主力の高年齢化を含めて来シーズンに向けて不安を感じさせる終幕となった。
◆最優秀選手賞
Getty Images
FWピーター・ウタカ(32)31試合出場(先発31試合)/19得点
▽最優秀選手賞は、年間19ゴールでヴィッセル神戸のFWレアンドロと共に得点王に輝いたウタカしかいないだろう。1stシーズン開幕当初はシャドーストライカーとしての位置づけだったが、森保監督がワントップに固定。これがハマり、コンスタントにゴールを奪った。32歳とキャリア終盤にさしかかっているものの、持ち前の馬力と決定力はいまだに健在。今季は清水エスパルスからの期限付き移籍だったため、オフシーズンの去就が気になるところだ。
◆敢闘賞
Getty Images
MF柴﨑晃誠(32)34試合出場(先発34試合)/8得点
▽健闘賞には、シャドーストライカーのポジションでチームに貢献した柴﨑を選出したい。多くの主力が負傷離脱した中、フィールドプレイヤーでは唯一、全試合に先発出場。1stステージ開幕時は厳しいポジション争いを強いられるとみられたが、見事に確固たる地位を確立した。持ち前のキック精度の高さや粘り強い守備、高いインテンシティをキープ。派手さはないものの、玄人好みの渋いプレーでチームを支えた。
◆ブレイクスルー賞
(C)J.LEAGUE PHOTO
DF宮原和也(20)13試合出場(先発12試合)/0得点
▽サンフレッチェ広島ユース育ちの期待の20歳は今シーズン、リーグ戦13試合に出場。カップ戦が中心だった昨シーズンまではセンターバックの一角として起用される試合が多かったものの、今シーズンは本職の守備的MFとして経験を積んだ。足下の技術や攻守にわたる堅実性があり、ポテンシャルの高さを感じさせる逸材。今後は安定感に加え、特長と言える大きな武器を手にし、試合の中で発揮していきたいところだ。なお、プレーには関係ないものの、“Jリーガー屈指のイケメン”なので、ぜひチェックしてもらいところだ。
|
関連ニュース