ヴェンゲルは11月が苦手!? 好調キープでアーセナルがプレミア制覇に接近か

2016.11.01 16:42 Tue
Getty Images
▽シーズン前の評判を覆すかのごとく、ここまで好調を維持しているアーセナル。しかし、グーナー(アーセナルファンの愛称)にとっては、悩ましい1カ月を過ごすことになりそうだ。イギリス『スカイ・スポーツ』があるデータを紹介している。
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▽ここまでプレミアリーグでは首位のマンチェスター・シティと勝ち点で並ぶ2位につけるアーセナルは、開幕戦のリバプール戦こそ黒星を喫したものの、その後の9試合は7勝2分けと絶好調。チャンピオンズリーグでもグループステージで首位に立ち、EFLカップでも勝ち進んでいる。
▽今年10月に、アーセン・ヴェンゲル監督が就任してから20年が経過したアーセナルだが、ヴェンゲル監督にとっての11月は、魔の1カ月間となっている。

▽ヴェンゲル監督は、アーセナルを率いて臨んだプレミアリーグの試合で通算441勝を記録。獲得した勝ち点の1試合平均は1.98ポイントとなっている。

▽最も得意とするのは3月で、1試合あたり2.18ポイントを獲得。シーズンが終盤に差し掛かる頃に調子を上げているということになる。
▽また、開幕直後の9月、10月も得意としており、それぞれ1試合あたり2.14ポイント(9月)、2.15ポイント(10月)を記録。その他の月も1試合あたり1.9ポイント前後を獲得している。

▽しかし、11月に至っては伝統的に群を抜いて不得意としており、1試合あたりの勝ち点は1.59ポイントと全体より0.39ポイントも少ない。つまり、ここまでの貯金を崩してしまう可能性が高いということだ。

▽今シーズンのアーセナルは、11月にプレミアリーグが3試合、チャンピオンズリーグが2試合、EFLカップが1試合予定されている。プレミアリーグはトッテナム(6日)、マンチェスター・ユナイテッド(19日)、ボーンマス(27日)と対戦し、チャンピオンズリーグではルドゴレツとパリ・サンジェルマン、EFLカップではサウサンプトンと対戦する。

▽トッテナムは10節を終えて勝ち点20の5位、ユナイテッドは勝ち点15の8位に位置。アーセナルが2003-04シーズン以来のプレミア制覇を成し遂げるには、ボーンマス戦を含めた3試合で結果を残すことが重要なカギとなりそうだ。不得意な11月をアーセナルがどう乗り切るのか、この先1カ月の戦いに注目が集まる。

◆ヴェンゲル政権のアーセナル月別成績
1月 1試合あたりの勝ち点:1.89(39勝23分け12敗)
2月 1試合あたりの勝ち点:1.97(41勝17分け13敗)
3月 1試合あたりの勝ち点:2.18(48勝13分け11敗)
4月 1試合あたりの勝ち点:2.09(53勝27分け9敗)
5月 1試合あたりの勝ち点:1.95(39勝23分け12敗)
8月 1試合あたりの勝ち点:1.88(35勝17分け13敗)
9月 1試合あたりの勝ち点:2.14(44勝18分け8敗)
10月 1試合あたりの勝ち点:2.15(47勝18分け9敗)
11月 1試合あたりの勝ち点:1.59(36勝16分け26敗)
12月 1試合あたりの勝ち点:1.99(63勝28分け18敗)


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