優勝を決めるPKを蹴った浦和DF遠藤航、サポーターの声援が「自分に蹴る勇気を与えてくれた」《YBCルヴァンカップ》

2016.10.16 02:34 Sun
▽2016 Jリーグ YBCルヴァンカップの決勝戦、ガンバ大阪vs浦和レッズが15日に埼玉スタジアム2002で行われ、延長戦を終えて1-1で迎えたPK戦を4-5で制した浦和が2003年以来2度目のリーグカップ優勝を果たした。

▽試合後、浦和のDF遠藤航がミックスゾーンで取材に応じ、失点シーンを振り返るとともに、優勝を決める5人目のキッカーになった経緯を明かした。
DF遠藤航(浦和レッズ)
「内容自体は失点のところ以外は悪くなかったと思いますし、シンプルにこのチームが目指していたタイトルを獲れたことは嬉しかったですし、みんなで喜べたことが嬉しかったです」

──失点シーンはFWアデミウソンの前で獲りたいという欲が出た感じか
「そうですね。前で奪えると思って前に出ましたが、思ったより今日のピッチの感じでボールの伸び具合がなく、足を出したタイミングではボールがまだアデミウソン選手に渡りそうじゃないタイミングでした。タイミングは悪かったです。もう1つ身体を前に入れて取れれば良かったです。あとは、遅らせる対応をすべきだったかなとも思います」

──抜かれた時にファウルするという考えはなかったか
「立ち上がりということもありましたし、森脇くんのカバーもあったと思います。ハーフウェイライン付近だったので、そこの判断は難しかったです。身体を当てられたのもあったので、ファウルを貰えればというのも少しありました」
──0-1の状況が長い中、焦りとかを感じたりはしたか
「それはなかったです。後ろはこれ以上やらせないと、槙野くんと森(脇)くんと話していましたし、カウンター食らって2失点目をするのが最悪のパターンでした。(興梠)慎三さんも後半入る時に、これ以上失点しなければウチのほうがチャンスが来るし点を獲ると話していました。僕たちはそれを信じて後は守るだけでした」

──アデミウソン選手から長沢駿選手に代わった時の対応は
「アデミウソン選手は前半調子が良くて、僕も抑えるのに手を焼いていましたが、後半は相手も長いボールが多くなって、アデミウソン選手のところで起点を作りづらくなって、長沢選手を入れて高さでスラしながらというイメージだったと思います」

「そこの対応は、槙野くんの方が競り合うシーンが多かったと思いますが、競り負けずにセカンドも拾えていました。交代があったからといって、やることはそこまで大きく変えなかったことが大きかったと思います」

──PK戦では5人目でしたが順番はどうやって決めたのか
「順番は蹴る5人は監督から指名されていました。その中に僕も入っていました。1番目は阿部さんが蹴るなと思っていて、ACLの時に僕は2番目に蹴っていたのでそれぐらいかなと思っていたんですが、慎三さんとか、ズラ(タン)が早いところで手を挙げて、そのまま手を挙げるタイミングを失ったというのもあります(笑)。2番目、3番目に行くなら任せて、4番目か5番目となったら5番目の方が良いかなと。忠くん(李忠成)が手を挙げて、決まりました」

──5番目が良いと思った理由は
「とくにはないですね。なんとなく。試合を決める状況になる可能性も高いなと思いましたし、その状況の方がイメージしやすかったです。4番目だと繋ぐイメージなので、そのメンタルよりは、決めたら勝ちか、決められなかったら負けるという割り切りがあったほうが良いかなと思いました」

──予想通り試合を決めることになりましたね
「両方イメージはしていました。(西川)周作くんが止めてくれてからは、自分が決めて勝つなというイメージをずっとしていました。蹴る瞬間は落ち着いていましたし、サポーターのみなさんの声援とか、歩いている時に選手が声をかけてくれたので、思いとかを瞬間瞬間で考えていました。逆にそれが、自分に蹴る勇気を与えてくれたというか、最低限決めるのがあそこでの僕の仕事だったと思います」
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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C53UHTfv_1j/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">相川暖花(@aikw_honoka)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2024.04.18 11:55 Thu

「良い意味で想定内」プロデビューを含む若手のパフォーマンスに手応えの名古屋・長谷川健太監督、2ゴールのパトリックには「信頼を勝ち得ていくと思う」

名古屋グランパスの長谷川健太監督が、YBCルヴァンカップの大宮アルディージャ戦を振り返った。 16日、ルヴァンカップ2回戦で名古屋は大宮とアウェイで対戦した。 今シーズンからJ1、J2、J3の全60クラブがトーナメント方式で戦うレギュレーションに変更されたルヴァンカップ。J3で無敗の首位に立つ大宮との一戦に臨んだ名古屋は、ターンオーバーして若手を起用した。 試合はなかなかゴールが奪えない中、前半終了直前にパトリックがCKからヘディングでゴールを奪い先制。後半はリードした中で54分にパトリックが大宮GK加藤有輝へプレスをかけると倒されPKを獲得。しっかりと決めてリードを広げ、0-2で勝利し3回戦に駒を進めた。 試合後、記者会見に出席した長谷川監督は、起用した若手について言及。リーグ戦に繋がる選手もいると手応えを語った。 「今日初めて合わせたメンバーでしたが、若い選手がしっかりとプレーしてくれて、まず2回戦を突破できたことはチームにとっても非常に大きな結果だと思っています」 「リーグ戦に絡んでいけそうな非常に活きのいい選手も何人かいたので、スケジュールもタイトですが状況を見ながら混ぜていきたいと思います。J3で好調な大宮に勝てたことは非常に良かったと思っています」 GKピサノアレクサンドレ幸冬堀尾はデビュー戦。その他、大卒ルーキーのMF榊原杏太もプロデビューを果たすなどしていた。 若手については「良い意味で想定内のプレーをしてくれたと思っています」と語り、「もしかしたらゲームに入れない選手も出てくるかもしれないと思っていましたが、みんなしっかりとゲームに入って、それぞれの持ち味を出してくれたと思います」と、初出場となった選手でもしっかりとプレーできていたと振り返った。 また「ピサノ(アレクサンドレ幸冬堀尾)も初めての公式戦とは思えないぐらい落ち着いてプレーしてくれましたし、榊原(杏太)も非常に彼の良さを出してくれたと思います」とデビューとなった2人についても言及。ただ「今後は、3点目を取れるチャンスが多々あったと思うので、ああいうところで決めきれる選手にそれぞれがなってもらいたいなと思っています」と、チャンスをものにできる力をつけて欲しいと期待を寄せた。 また、2ゴールのパトリックを含め、経験ある選手もしっかりとチームを支えた。「椎橋(慧也)には試合前に色々と話しました。内田(宅哉)も昨シーズン何試合かボランチとしてプレーしていたこともあり、彼ら2人が若い選手を引っ張ってくれたと思っています」と語り、「終盤に入った稲垣祥と三國(ケネディエブス)もしっかりと締めてくれたと思います。彼らの存在があってこその勝利だったと思います」と、支えがあってこその勝利だったとした。 長谷川監督にとっては、ガンバ大阪時代から知るFWパトリックが移籍後初ゴールを含む2ゴールの活躍。リーグ戦ではなかなか長い時間プレーさせていないが「リーグ戦ではなかなか彼の能力を生かしきれていない試合がいくつかありましたが、今日結果を出してくれました。みんなもパトの特長をつかんでいくと思いますし、信頼を勝ち得ていくと思います」とコメント。「ルヴァンカップでこういう形で結果を出してくれたことは、チームにとっても大きかったと思っています」と、数字を残せたことが信頼に繋がるだろうとした。 2024.04.18 00:10 Thu

「正直良くなかった」J1名古屋相手に良いところなしの大宮、J3で無敗も長澤徹監督は「一番大事にしてきたこと」の差を痛感

大宮アルディージャの長澤徹監督が、YBCルヴァンカップ2回戦の名古屋グランパス戦を振り返った。 今シーズンから明治安田J3リーグを戦う大宮。ルヴァンカップのレギュレーションが変更となり、J1からJ3までの全60クラブがトーナメントで当たる方式となり、J3ながらJ1クラブとの戦いとなった。 共にリーグ戦とはメンバーを入れ替えて臨んだ試合。大宮は序盤にチャンスを作るも活かせないでいくが、名古屋のインテンシティの高さに対応してゴールを許さないまま試合を進める。 しかし、前半終了間際のCKからパトリックに決められ失点すると、1点ビハインドで迎えた後半はGK加藤有輝がボールをコントロールしようとした中でミスをしてしまいPKを与え、パトリックに決められ2点差に。攻撃の形を上手く作れないまま試合は終了し、2回戦敗退となった。 試合後の記者会見に出席した長澤監督は、冒頭で平日にも関わらず5000人を超えた観客に感謝を示した。 「まず平日ナイターにもかかわらず5000人以上のサポーターに来ていただき、名古屋も1000人以上来ていたようですが、大宮のサポーターに凄く悔しい思いをさせてしまって申し訳ないと思っています」 「この先リーグも続いていくので、しっかり取り戻せるように、また準備していきたいと思います」 試合については「良くなかった」と振り返り、チームとして基本的なところの差があることを感じさせられたと振り返った。 「ゲームは正直、良くなかったです。最初にクイックスタートから決定機を掴んだんですが逃してしまい、逆に勝負どころで失点を食らっている。エラーで失点をしてしまい、カテゴリーが違うときのゲームで典型的なやられ方で、そこの準備ができなかったことは自分の指導力のなさを感じています」 「このグループでプレシーズンからやってきて、全体が揃ったゲームは初めてでした。やっぱりしっかりと学ばないといけないなと。戦術的というよりも、インテンシティで完全に持っていかれてしまって、本質のところを抑えないと、いつも通り進めないなとまざまざと目の前で見せられました」 「スコアは0-2でしたが、残り15分は打たれっぱなしになってしまいました。そこで個として、システムが割れた中で対応できるのか。そこを確認して、悔しい敗戦ですけど、糧にしてリーグにつなげていきたいと思います」 J3では無敗をキープして首位に立つ大宮。天皇杯でこそJ1クラブとも対戦しているが、J1を離れて7シーズン目を迎えており、選手個々とチームとしてのクオリティの差を感じる戦いとなった。 前半終了間際、そして後半の早い時間帯でのミスと2津の失点についても言及。チーム全体で、試合を読む、プレーの感覚の掴み方が上手くいっていないことを反省しないといけないと語った。 「カテゴリーの違うゲームのあるあるですが、相手がここに行くぞというところを感じられるかどうかです。やってしまった部分は仕方ないんですが、グループとしてエラーが出る状態というのはあまり良い状態ではないです」 「1人がそうなった時にグループで引き上げられるかどうか。それを感じているかどうかというのが、ちょっと今日は鈍かったなと思います」 「多少上手くポジションが取れない、ボールが動かせないという時間帯はありますけど、抑えるところを抑えてゲームをやっていかないと勝負とはかけ離れていってしまいます。プレシーズンからずっとやってきましたが、今日に関しては抑えるところを抑えずにゲームをやっていってしまったなというところです」 「私も含めてですが、選手は11人プラス、サブメンバーを含めて、耐える時、行く時というのが揃わないと、勢いというのが作れません。そういう意味で名古屋は出ると引くがハッキリしていたチームだなと思っていました」 また、これはJ1クラブをリスペクトし過ぎたという訳ではないとコメント。「プレシーズンから一番大事にしてきたことなので、受け止められないとも思っていないですし、もう1回今日は気を引き締めろということだと思います」と、チームとしてJ3優勝、J2昇格を果たすために、痛感させられるものがあったとした。 主力選手がプレーしなかったという側面もある一方で、チーム内で組み合わせによって力の差があることも露呈。リーグ戦に向けてどう修正をするのか。中3日でアウェイ・福島ユナイテッドFC戦が控えている。 2024.04.17 23:42 Wed
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