【会見全文】初タイトルを獲得した浦和・ペトロビッチ監督「長い間タイトルを待ちわびてきたサポーターに喜んでもらえるのが、私にとっての1番の喜び」《YBCルヴァンカップ》
2016.10.15 23:00 Sat
▽2016 Jリーグ YBCルヴァンカップの決勝戦、ガンバ大阪vs浦和レッズが15日に埼玉スタジアム2002で行われ、延長戦を終えて1-1で迎えたPK戦を4-5で制した浦和が2003年以来2度目のリーグカップ優勝を果たした。
▽試合後、初タイトルを獲得した浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督が記者会見に出席。試合を振り返り、「難しい試合だった」とコメントした。
◆ミハイロ・ペトロビッチ監督(浦和レッズ)
──試合を振り返って
「昨日の前日会見でもコメントしましたが、ガンバ、浦和という素晴らしいチーム同士の対戦は、一発勝負の決勝となればどちらに勝敗が転ぶかわからない試合になります。考えていた通り、非常に難しいゲームになりました」
「こういった決勝の戦いで、我々は勝負弱いと言われてきました。監督して、選手たちも含めて、それは事実ですし、過去がある戦いでした。そういったプレッシャーの中で戦っていくことは、決して簡単ではなかったです」
「過去の経験が選手たちに対してプレッシャーになったのかは分かりませんが、前半は我々が狙いとしているサッカーはできませんでした。特に後ろからの攻撃の組み立ては、理想としているものは出せませんでした。1つ1つの球際の部分でも、相手に負けることが多かったと思います」
「あのシーンは、我々がカウンターを受けて失点するシーンでした。長い間そういったシーズンを作らせず、ここ最近はなかったですが、残念ながら今日の試合では典型的な我々のミスでカウンターを与え、失点してしまいました」
「ハーフタイムに、私は選手を叱りました。何人かの選手は、我々が求めている戦い方がしっかりとやれなかったからです」
「後半に入って幾つか修正した中で、自分たちが狙いとするサッカーは一部で表現できました。その中で同点に追いつき、逆転できるチャンスを多く作れたと思います。後半は、ガンバに圧力をかけるシーンが多かったと思います」
「延長に入っても、我々のチームはより相手ゴールに迫る回数が多かったと思いますし、選手たちの意志も強かったと思います。運というのもよく言われますが、今日は相手のシュートがポストに当たって入らずに、我々がPKで勝利することができました」
「ガンバとの多くの戦いで負けて来ましたが、殆どの戦いで我々が上回っていたと今も思いますし、負けてきたのも事実です。今日の試合も、我々が上回れた部分が多かったと思いますし、そういったところで今日は我々が勝利できたのかと思います」
「PKによって我々は勝利しましたが、PKというのは運というものが反映されると思っています。昨年のチャンピオンシップの準決勝を思い出す方が多いかと思いますが、相手のバックパスがポストに当たり、カウンターから失点をして負けました。90分の戦いの中でもアディショナルタイムに武藤が放ったシュートがポストに当たって入らなかったです。あのゲームは、我々に運がなかったと思っていますが、試合はガンバが勝利に値すると評価されたのではないかと思います。今日は、我々が勝利に値したのか、運があったから勝ったのか。みなさんはどう評価するのか」
「昨年のチャンピオンシップの準決勝は、未だに私にとって5シーズンの中で5本の指に入る素晴らしい試合でした。その試合で負けましたが、その試合をどう評価し、今日の試合をみなさんがどう評価するのか、メディアの評価は興味深いです」
──PK戦のオーダーはどうやって決めたか
「我々は今シーズン、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のソウル戦でPK戦で敗れましたが、あの試合の反省が少し生きたかなと思っています。あの試合は選手の自主性に任せたが、今日は私が誰が蹴るかを決めてPK戦に臨みました。それが勝利に繋がったかは分からないです」
──李忠成を投入したタイミングについて
「我々は0-1で負けていたので、得点をするには攻撃のカードを切るのはノーマルでした。ズラタン、(興梠)慎三、(李)忠成と、相手のゴールに迫れる、相手にとって脅威となる選手を起用しまし
た。それが、得点につながって同点にすることができました。私は試合で逆転を狙うために攻撃のカードを切りました」
──2週間前とはガンバが全然違うチームだったと思うが、前半が良くなかった理由はそこか
「まず、ガンバというチームは素晴らしいチームであるということです。そして、2週間前にリーグで戦ったときに4-0で負けているということがあります。そういったことが、相手を強い気持ちにさせたことは間違いないと思います。毎回、ガンバという素晴らしいチームに対して、あれだけ上回ることはありません」
「代表チームとの関係で、金曜日に初めて全員が揃いました。我々のチームは練習の中で合わせることが重要です。練習ができなかったことが影響していないことはありません」
「彼ら(日本代表組)が居ない形で勝ち上がってきましたが、今日のゲームよりもチームとして素晴らしい戦いで勝ち上がってきました。ただ、結果を見て今日の選手起用について評価しますが、試合の前に私は誰を起用した方が良いかを決めなくてはいけません」
「例えば、今日負けていたら、なぜコンディションの良くない代表選手を使ったのかという見方もあると思います。代表選手をスタメンから外して試合に負けた場合は、なぜ代表選手を起用しなかったかという質問をされると思います」
「ルヴァンカップについては、我々が優勝に値する戦いがこれまでできた大会だと思う。準々決勝、準決勝と4勝していたが、今日は延長、PKで我々が勝つことができました。ガンバは、準々決勝で広島と1勝1分け、マリノスとの試合は2分けの状態で勝ち上がってきた。そういった意味でも、我々がカップを手にする戦いをしてきたと思います」
「最後はPKという形でしたが、勝ち続けるという思いがそこに繋がっていると思います。みなさんが批判しないで良い勝利というものが、今日は得られて良かったと思います」
──タイトルを獲ったのにあまり嬉しそうではなさそうですが
「昨年のチャンピオンシップの準決勝の戦いが、本当の浦和の戦い方だと今でも評価しています。私はこういった考えの監督です。タイトルを獲って、その前と後で私の監督しての評価がよりベターになったのか。私個人的には、何も変わっていないと思います」
「私がタイトルを獲って嬉しいことは、長い間タイトルを待ちわびていたサポーターにタイトルを捧げられたこと、非常に頑張ってきた選手たちがタイトルを獲って幸せであることが、最も嬉しいことです」
「このホームである埼玉スタジアム2002で決勝を戦い、我々がカップを手にしました。スタジアムの雰囲気、長い間タイトルを待ちわびてきたサポーターに喜んでもらえるのが、私にとっての1番の喜びです」
「浦和でタイトルを獲れなくて解任されたとしても、私には必ず仕事がもらえる監督だと思う。鳥取だろうが福岡だろうが、どこでも必ず良いチームを作って、素晴らしいサッカーをするチームを作れる自信がある」
「私のサッカーへの愛は非常に深いです。浦和で仕事をしていても、鳥取で仕事をすること、私は自分が仕事をするクラブを愛し、愛するチームで全力を尽くす。それが、私の仕事です」
「なんで鳥取と言ったかというと、浦和のレジェンドである岡野さんがマネージャーをしているので、もし私の仕事がなくなったらオファーしてくれるかもしれないからです」
「サッカーは愛する気持ちと楽しむ気持ちがないとサッカーではないと思っています。代表チームを見ると、今非常にメディアで叩かれているが、ネガティブなものがチームを取り巻くと、成功を掴むのは難しいと思います。みんなが応援する雰囲気を作ることが、成功につながると思っています。みんながやって一つの方向に向かうことが大事だと思います」
「最初のタイトルを獲るのは難しいと言われます。ガンバの監督も、以前はシルバーコレクターと言われていたが、1つのタイトルをきっかけに連続でタイトルを獲るようになりました。私にもそういった事が起きると嬉しいと思っています」
──今までの勝てなかった決勝と今日の決勝の差は何か。また、勝ったときに涙は出そうになったか
「1つは延長でガンバのシュートがポストに当たって入らなかったこと。以前は、あの様なシーンは得点されていた、あの様なシーンは入っていたように思います」
「これまでタイトルを獲れてこなかったので、評価されないことが多かったです。ただ、我々浦和は毎年タイトルを争い、毎年強くなってきました。そして、毎年自分たちのサッカーに新しい戦術を取り入れて戦ってきました」
「昨シーズンは72ポイントを獲りました。これはクラブの歴史の中で、最も多くポイントを獲ったシーズンに並ぶレコードでした。昨年はタイトルを獲れなかったわけですが、今シーズンは全ての大会で昨シーズンを上回ると、シーズン前に選手に言いました。それを全て成し遂げることは、我々にとって非常に高い目標であると思います」
「ACLはグループステージを勝ち上がり、昨シーズンを超えまし。ルヴァンカップはトロフィーを掲げることができました。リーグでは、72ポイント獲ることは素晴らしい数字であると思いますし、選手たちはその目標に向かって進んでくれると思います。天皇杯も選手たちは必ず我々の目標に向けて戦ってくれると思います」
▽試合後、初タイトルを獲得した浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督が記者会見に出席。試合を振り返り、「難しい試合だった」とコメントした。
──試合を振り返って
「昨日の前日会見でもコメントしましたが、ガンバ、浦和という素晴らしいチーム同士の対戦は、一発勝負の決勝となればどちらに勝敗が転ぶかわからない試合になります。考えていた通り、非常に難しいゲームになりました」
「こういった決勝の戦いで、我々は勝負弱いと言われてきました。監督して、選手たちも含めて、それは事実ですし、過去がある戦いでした。そういったプレッシャーの中で戦っていくことは、決して簡単ではなかったです」
「過去の経験が選手たちに対してプレッシャーになったのかは分かりませんが、前半は我々が狙いとしているサッカーはできませんでした。特に後ろからの攻撃の組み立ては、理想としているものは出せませんでした。1つ1つの球際の部分でも、相手に負けることが多かったと思います」
「前半はあまり良い出来ではなかったですが、相手もそこまでチャンスを与えていたわけではありません。我々は1-0でリードされましたが、失点シーンは、相手選手がハーフウェイライン付近でボールを受けて、カウンターで行かれてしまいました」
「あのシーンは、我々がカウンターを受けて失点するシーンでした。長い間そういったシーズンを作らせず、ここ最近はなかったですが、残念ながら今日の試合では典型的な我々のミスでカウンターを与え、失点してしまいました」
「ハーフタイムに、私は選手を叱りました。何人かの選手は、我々が求めている戦い方がしっかりとやれなかったからです」
「後半に入って幾つか修正した中で、自分たちが狙いとするサッカーは一部で表現できました。その中で同点に追いつき、逆転できるチャンスを多く作れたと思います。後半は、ガンバに圧力をかけるシーンが多かったと思います」
「延長に入っても、我々のチームはより相手ゴールに迫る回数が多かったと思いますし、選手たちの意志も強かったと思います。運というのもよく言われますが、今日は相手のシュートがポストに当たって入らずに、我々がPKで勝利することができました」
「ガンバとの多くの戦いで負けて来ましたが、殆どの戦いで我々が上回っていたと今も思いますし、負けてきたのも事実です。今日の試合も、我々が上回れた部分が多かったと思いますし、そういったところで今日は我々が勝利できたのかと思います」
「PKによって我々は勝利しましたが、PKというのは運というものが反映されると思っています。昨年のチャンピオンシップの準決勝を思い出す方が多いかと思いますが、相手のバックパスがポストに当たり、カウンターから失点をして負けました。90分の戦いの中でもアディショナルタイムに武藤が放ったシュートがポストに当たって入らなかったです。あのゲームは、我々に運がなかったと思っていますが、試合はガンバが勝利に値すると評価されたのではないかと思います。今日は、我々が勝利に値したのか、運があったから勝ったのか。みなさんはどう評価するのか」
「昨年のチャンピオンシップの準決勝は、未だに私にとって5シーズンの中で5本の指に入る素晴らしい試合でした。その試合で負けましたが、その試合をどう評価し、今日の試合をみなさんがどう評価するのか、メディアの評価は興味深いです」
──PK戦のオーダーはどうやって決めたか
「我々は今シーズン、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のソウル戦でPK戦で敗れましたが、あの試合の反省が少し生きたかなと思っています。あの試合は選手の自主性に任せたが、今日は私が誰が蹴るかを決めてPK戦に臨みました。それが勝利に繋がったかは分からないです」
──李忠成を投入したタイミングについて
「我々は0-1で負けていたので、得点をするには攻撃のカードを切るのはノーマルでした。ズラタン、(興梠)慎三、(李)忠成と、相手のゴールに迫れる、相手にとって脅威となる選手を起用しまし
た。それが、得点につながって同点にすることができました。私は試合で逆転を狙うために攻撃のカードを切りました」
──2週間前とはガンバが全然違うチームだったと思うが、前半が良くなかった理由はそこか
「まず、ガンバというチームは素晴らしいチームであるということです。そして、2週間前にリーグで戦ったときに4-0で負けているということがあります。そういったことが、相手を強い気持ちにさせたことは間違いないと思います。毎回、ガンバという素晴らしいチームに対して、あれだけ上回ることはありません」
「代表チームとの関係で、金曜日に初めて全員が揃いました。我々のチームは練習の中で合わせることが重要です。練習ができなかったことが影響していないことはありません」
「彼ら(日本代表組)が居ない形で勝ち上がってきましたが、今日のゲームよりもチームとして素晴らしい戦いで勝ち上がってきました。ただ、結果を見て今日の選手起用について評価しますが、試合の前に私は誰を起用した方が良いかを決めなくてはいけません」
「例えば、今日負けていたら、なぜコンディションの良くない代表選手を使ったのかという見方もあると思います。代表選手をスタメンから外して試合に負けた場合は、なぜ代表選手を起用しなかったかという質問をされると思います」
「ルヴァンカップについては、我々が優勝に値する戦いがこれまでできた大会だと思う。準々決勝、準決勝と4勝していたが、今日は延長、PKで我々が勝つことができました。ガンバは、準々決勝で広島と1勝1分け、マリノスとの試合は2分けの状態で勝ち上がってきた。そういった意味でも、我々がカップを手にする戦いをしてきたと思います」
「最後はPKという形でしたが、勝ち続けるという思いがそこに繋がっていると思います。みなさんが批判しないで良い勝利というものが、今日は得られて良かったと思います」
──タイトルを獲ったのにあまり嬉しそうではなさそうですが
「昨年のチャンピオンシップの準決勝の戦いが、本当の浦和の戦い方だと今でも評価しています。私はこういった考えの監督です。タイトルを獲って、その前と後で私の監督しての評価がよりベターになったのか。私個人的には、何も変わっていないと思います」
「私がタイトルを獲って嬉しいことは、長い間タイトルを待ちわびていたサポーターにタイトルを捧げられたこと、非常に頑張ってきた選手たちがタイトルを獲って幸せであることが、最も嬉しいことです」
「このホームである埼玉スタジアム2002で決勝を戦い、我々がカップを手にしました。スタジアムの雰囲気、長い間タイトルを待ちわびてきたサポーターに喜んでもらえるのが、私にとっての1番の喜びです」
「浦和でタイトルを獲れなくて解任されたとしても、私には必ず仕事がもらえる監督だと思う。鳥取だろうが福岡だろうが、どこでも必ず良いチームを作って、素晴らしいサッカーをするチームを作れる自信がある」
「私のサッカーへの愛は非常に深いです。浦和で仕事をしていても、鳥取で仕事をすること、私は自分が仕事をするクラブを愛し、愛するチームで全力を尽くす。それが、私の仕事です」
「なんで鳥取と言ったかというと、浦和のレジェンドである岡野さんがマネージャーをしているので、もし私の仕事がなくなったらオファーしてくれるかもしれないからです」
「サッカーは愛する気持ちと楽しむ気持ちがないとサッカーではないと思っています。代表チームを見ると、今非常にメディアで叩かれているが、ネガティブなものがチームを取り巻くと、成功を掴むのは難しいと思います。みんなが応援する雰囲気を作ることが、成功につながると思っています。みんながやって一つの方向に向かうことが大事だと思います」
「最初のタイトルを獲るのは難しいと言われます。ガンバの監督も、以前はシルバーコレクターと言われていたが、1つのタイトルをきっかけに連続でタイトルを獲るようになりました。私にもそういった事が起きると嬉しいと思っています」
──今までの勝てなかった決勝と今日の決勝の差は何か。また、勝ったときに涙は出そうになったか
「1つは延長でガンバのシュートがポストに当たって入らなかったこと。以前は、あの様なシーンは得点されていた、あの様なシーンは入っていたように思います」
「これまでタイトルを獲れてこなかったので、評価されないことが多かったです。ただ、我々浦和は毎年タイトルを争い、毎年強くなってきました。そして、毎年自分たちのサッカーに新しい戦術を取り入れて戦ってきました」
「昨シーズンは72ポイントを獲りました。これはクラブの歴史の中で、最も多くポイントを獲ったシーズンに並ぶレコードでした。昨年はタイトルを獲れなかったわけですが、今シーズンは全ての大会で昨シーズンを上回ると、シーズン前に選手に言いました。それを全て成し遂げることは、我々にとって非常に高い目標であると思います」
「ACLはグループステージを勝ち上がり、昨シーズンを超えまし。ルヴァンカップはトロフィーを掲げることができました。リーグでは、72ポイント獲ることは素晴らしい数字であると思いますし、選手たちはその目標に向かって進んでくれると思います。天皇杯も選手たちは必ず我々の目標に向けて戦ってくれると思います」
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