【日本代表プレビュー】カギはボール奪取…真価が問われるオーストラリア戦
2016.10.11 12:30 Tue
▽日本代表は11日、オーストラリアのドックランズ・スタジアムでロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4戦、オーストラリア代表戦に臨む。グループ最大のライバルであり、アジアで最も力があると見込まれるオーストラリア相手に、しっかりと結果を残したいところだ。
◆最強のライバル・オーストラリア
▽ここまで3試合を終え、2勝1分けの勝ち点7でグループB首位に立つオーストラリア。初戦でイラク代表、2戦目で日本が敗れたUAE代表に勝利し連勝でスタートすると、今月6日に行われた第3戦はアウェイでの2位・サウジアラビア代表戦で2-2と引き分けた。
▽結果だけを見れば無敗で首位に立っているものの、どの試合も圧倒していたわけではなく、苦戦するシーンもあったが、力は1つ抜け出ている印象がある。ホームでの日本戦と考えれば、勝利を目指し、全力を懸けて臨んでくることは間違いない。
◆離脱者続出の日本
▽6日のイラク戦では、終了間際に生まれたMF山口蛍の起死回生のゴールで勝利をもぎ取った日本だが、3試合続けて右サイドバックを務めたDF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)が累積警告で出場停止。また、左サイドバックに入ると見られたDF長友佑都(インテル/イタリア)が、トレーニング中に頭を強打し代表チームを離脱。さらに、イラク戦で足首を負傷したFW岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)が別メニュー調整と、苦しい台所事情となった。
▽特に、サイドバックはDF酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)に加え、DF太田宏介(フィテッセ/オランダ)のみが本職としているだけで、選択肢としてはDF槙野智章(浦和レッズ)が居るだけとなる。最終ラインのメンバー変更が試合にどのような影響を及ぼすかが気がかりだ。
▽オーストラリアの特徴は、やはり圧倒的な“フィジカル”の強さだろう。恵まれた体格を生かした力強いプレーに日本は何度も苦しめられ、手を焼いてきたことは言わずもがなだ。
▽高さを生かした空中戦が強いイメージが先行しているが、地上戦でも大きな強さを発揮する。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が就任以来何度も口にする“デュエル”の部分では、大きな分があり、さらに技術を生かしたポゼッションサッカーも得意とする。日本としては、しっかりとボールを奪えるかどうかが、勝利へのカギとなるだろう。
▽また、オーストラリアは、MFマッシモ・ルオンゴ、MFトーマス・ロジック、FWマシュー・レッキーと前線にはテクニックにも優れた選手が豊富。さらに、MFミル・ジェディナクが後方に構え、日本の攻撃を潰しにくるだろう。終盤になれば、“日本キラー”であるMFティム・ケイヒルを投入するはずだ。日本としては、しっかりと守りながらも、攻守の切り替えを早くし、先手を奪って優位に試合を進めたい所だ。
◆ボール奪取をベースにした布陣か
▽アウェイでの勝ち点が必要な日本は、いつも通りの[4-3-3]を採用。オーストラリアとの試合でカギとなる“ボール奪取”を考えたメンバーを予想してみた。
★予想フォーメーション[4-3-3]
▽また、ボランチにはMF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)と、MF山口蛍(セレッソ大阪)が入ると見る。中盤でのボール奪取という点を考えての起用だ。MF永木亮太(鹿島アントラーズ)も同タイプだが、オーストラリア戦での先発起用は考えにくい。トップ下は、イラク戦でも好パフォーマンスを見せたMF清武弘嗣(セビージャ/スペイン)が入るだろう。
▽3トップには、右にFW本田圭佑(ミラン/イタリア)、左にFW原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)が入るだろう。1トップは、ケガの状態を考えFW浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)が入ると見る。高さで勝負することがないと考えれば、浅野のスピードを生かす方が有効だろう。カギとなるのは本田。得意のボールキープで右サイドで起点となり、サイドから崩すことができれば、オーストラリア守備陣も攻略できるだろう。
◆真価が問われるオーストラリア戦
▽薄氷の勝利を挙げたイラク戦は、結果は100点だが内容はほぼ0点に等しい試合だった。しかし、この最終予選を考えれば、まずは勝利が先決となる。しかし、その勝利を次に繋げるためには、オーストラリア戦での勝ち点獲得が必須となる。
▽最終予選の対戦成績は、4試合を戦い3分け1敗と日本は未勝利。複数得点を奪ったことがない。3大会連続で最終予選で相見えることになるが、このオーストラリアに勝利することができれば、突破への道が開けてくる。注目のオーストラリア戦は11日の18時キックオフだ。
◆最強のライバル・オーストラリア
▽ここまで3試合を終え、2勝1分けの勝ち点7でグループB首位に立つオーストラリア。初戦でイラク代表、2戦目で日本が敗れたUAE代表に勝利し連勝でスタートすると、今月6日に行われた第3戦はアウェイでの2位・サウジアラビア代表戦で2-2と引き分けた。
◆離脱者続出の日本
▽6日のイラク戦では、終了間際に生まれたMF山口蛍の起死回生のゴールで勝利をもぎ取った日本だが、3試合続けて右サイドバックを務めたDF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)が累積警告で出場停止。また、左サイドバックに入ると見られたDF長友佑都(インテル/イタリア)が、トレーニング中に頭を強打し代表チームを離脱。さらに、イラク戦で足首を負傷したFW岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)が別メニュー調整と、苦しい台所事情となった。
▽特に、サイドバックはDF酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)に加え、DF太田宏介(フィテッセ/オランダ)のみが本職としているだけで、選択肢としてはDF槙野智章(浦和レッズ)が居るだけとなる。最終ラインのメンバー変更が試合にどのような影響を及ぼすかが気がかりだ。
◆空中戦だけでなく地上戦も
▽オーストラリアの特徴は、やはり圧倒的な“フィジカル”の強さだろう。恵まれた体格を生かした力強いプレーに日本は何度も苦しめられ、手を焼いてきたことは言わずもがなだ。
▽高さを生かした空中戦が強いイメージが先行しているが、地上戦でも大きな強さを発揮する。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が就任以来何度も口にする“デュエル”の部分では、大きな分があり、さらに技術を生かしたポゼッションサッカーも得意とする。日本としては、しっかりとボールを奪えるかどうかが、勝利へのカギとなるだろう。
▽また、オーストラリアは、MFマッシモ・ルオンゴ、MFトーマス・ロジック、FWマシュー・レッキーと前線にはテクニックにも優れた選手が豊富。さらに、MFミル・ジェディナクが後方に構え、日本の攻撃を潰しにくるだろう。終盤になれば、“日本キラー”であるMFティム・ケイヒルを投入するはずだ。日本としては、しっかりと守りながらも、攻守の切り替えを早くし、先手を奪って優位に試合を進めたい所だ。
◆ボール奪取をベースにした布陣か
▽アウェイでの勝ち点が必要な日本は、いつも通りの[4-3-3]を採用。オーストラリアとの試合でカギとなる“ボール奪取”を考えたメンバーを予想してみた。
★予想フォーメーション[4-3-3]
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▽GKは3試合連続となる西川周作(浦和レッズ)となるだろう。そして、右サイドバックにはDF酒井高徳、センターバックはDF吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、DF森重真人(FC東京)が務めるだろう。そして注目の左サイドバックはDF槙野智章と見る。DF太田宏介のクロスも魅力ではあるが、まずは守備面を考慮するはずだ。サイドアタックが得意なオーストラリア相手には、槙野を起用すると見る。▽また、ボランチにはMF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)と、MF山口蛍(セレッソ大阪)が入ると見る。中盤でのボール奪取という点を考えての起用だ。MF永木亮太(鹿島アントラーズ)も同タイプだが、オーストラリア戦での先発起用は考えにくい。トップ下は、イラク戦でも好パフォーマンスを見せたMF清武弘嗣(セビージャ/スペイン)が入るだろう。
▽3トップには、右にFW本田圭佑(ミラン/イタリア)、左にFW原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)が入るだろう。1トップは、ケガの状態を考えFW浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)が入ると見る。高さで勝負することがないと考えれば、浅野のスピードを生かす方が有効だろう。カギとなるのは本田。得意のボールキープで右サイドで起点となり、サイドから崩すことができれば、オーストラリア守備陣も攻略できるだろう。
◆真価が問われるオーストラリア戦
▽薄氷の勝利を挙げたイラク戦は、結果は100点だが内容はほぼ0点に等しい試合だった。しかし、この最終予選を考えれば、まずは勝利が先決となる。しかし、その勝利を次に繋げるためには、オーストラリア戦での勝ち点獲得が必須となる。
▽最終予選の対戦成績は、4試合を戦い3分け1敗と日本は未勝利。複数得点を奪ったことがない。3大会連続で最終予選で相見えることになるが、このオーストラリアに勝利することができれば、突破への道が開けてくる。注目のオーストラリア戦は11日の18時キックオフだ。
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