イカルディ&ペリシッチ弾でインテルが王者ユーベに逆転勝利! 約4年ぶりのダービー勝利《セリエA》

2016.09.19 03:07 Mon
Getty Images
▽セリエA第4節インテルvsユベントスのイタリア・ダービーが18日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、2-1でインテルが勝利した。インテルの長友はベンチ入りしたものの出場機会はなかった。
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▽前節ペスカーラ戦をイカルディの追加タイム弾を含むドッピエッタで今季初勝利を飾ったインテルだったが、3日前に行われたヨーロッパリーグではイスラエルの無名クラブにホームで完敗する失態を犯した。そのインテルはハポエル・ベエルシェバ戦のスタメンから6選手を変更。イカルディやバネガ、カンドレーバにジョアン・マリオといった主力が先発に戻った。
▽一方、前節サッスオーロ戦をイグアインのドッピエッタとピャニッチの移籍後初ゴールで快勝して開幕3連勝としたユベントスは、4日前に行われたチャンピオンズリーグのセビージャ戦ではゴールを奪えず0-0で引き分けた。そのユベントスはセビージャ戦のスタメンから6選手を変更。イグアインやダニエウ・アウベス、バルザーリらがベンチスタートとなってマンジュキッチやリヒトシュタイナー、ベナティアといった控えメンバーが先発となった。

▽互いに集中を切らさない慎重な入りとなった中、まずはインテルが15分、メデルのミドルシュートで牽制。さらに23分、エデルがミドルシュートでゴールに近づいた。やや受ける展開となったユベントスは25分にアクシデント。ベナティアが股関節を痛めてバルザーリとの交代を強いられてしまった。

▽前半半ば以降もインテルが押し気味に試合を運ぶ中、ユベントスは34分にこの試合初めてゴールに近づく。アレックス・サンドロの左クロスにフリーのケディラがヘディングシュート。しかし、GKハンダノビッチの守備範囲に飛んでしまった。
▽直後にインテルはキエッリーニからボールを奪ったイカルディがボックス左から決定的なシュート。だが、右ポストを掠めてわずかに外れた。すると今度はユベントス。37分にピャニッチがミドルシュートを浴びせた。しかし、わずかに枠の左へ外れて前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、圧力を強めたインテルが押し込む展開に持ち込むと、59分にボックス左のイカルディが右足アウトで際どいシュートを浴びせた。さらに63分、イカルディの浮き球パスにボックス右のカンドレーバがボレー。しかし、わずかに枠の左へ外れる。

▽ところが66分、劣勢のユベントスが先制ゴールをこじ開ける。左サイドをアレックス・サンドロが仕掛けてダンブロージオを突破。鋭いクロスを送ると、飛び込んだのは右サイドのリヒトシュタイナー。右足で合わせてネットを揺らした。

▽それでも直後の68分、インテルがすかさず試合を振り出しに戻す。バネガの左CKをマンジュキッチに競り勝ったイカルディがヘディングシュートでゴール右に流し込んだ。ユベントスキラーのゴールでスコアをタイとしたインテルは、エデルに代えてペリシッチを投入。

▽一方のユベントスは74分にマンジュキッチに代えてイグアインを投入。オープンな展開となる中、負傷したメデルに代えてメロを投入したインテルが78分、逆転ゴールを奪う。アサモアからボールを奪取してゴールに迫ると、ボックス右ゴールライン際のイカルディが右足アウトで絶妙クロス。これをファーのペリシッチがヘディングでゴール右に流し込んだ。

▽追う展開となったユベントスはキエッリーニを下げてピアツァを投入。81分にはアレックス・サンドロの左クロスにイグアインが頭で合わせたシュートがわずかに枠の右へ外れた。さらに83分のピャニッチの直接FKも枠の右上に外れ、90分のケディラのゴール至近距離からのヘディングシュートはGKハンダノビッチの勇敢な飛び出しに阻まれた。

▽結局、90分にバネガが2枚目のイエローカードを受けて退場となったものの、インテルが2-1で逆転勝利。セリエAでは2012年11月以来のダービー勝利となった。

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