【日本代表コラム】貴重な勝利も課題山積…10月の2戦はコンディション重視を求む2016.09.08 21:00 Thu

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▽「非常に重要な勝利だった」というヴァイッド・ハリルホジッチ監督コメントからも分かるとおり、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦で敗れていた日本代表にとっては、結果が最重要だった。

▽UAE戦からFW岡崎慎司、MF大島僚太、MF清武弘嗣を下げ、FW浅野拓磨、MF山口蛍、FW原口元気を起用。ハリルホジッチ監督は「何人かの選手は疲労を抱えていた」とコンディション面を理由にしながらも、「経験のある選手と若い選手を少し競争させたい気持ちがある」と、今後を見据えての起用であることを明かした。

▽起用された3選手は、それぞれが持ち味を発揮。原口は貴重な先制ゴールを決め、浅野は持ち味を出して追加戦、山口は中盤の刈り取り役を務め、守備面に安定感をもたらせた。「良いプレーをしてくれた」(ハリルホジッチ監督)と試合後に語ったように、勝利が必要な試合でしっかりと結果を残してくれた。

▽また、初戦で大きな問題を抱えていた両サイドバックも、しっかりと修正できていたように思う。左サイドバックを努めたDF酒井高徳は、原口との連携もあり、UAE戦に比べて高い位置を取ることができていた。原口がサイドを空ければスペースに上がり、原口がサイドに張っているときは下がって守備に備えた。攻守両面で課題はまだあるものの、固さも見られたUAE戦からは改善した様に思う。

▽一方で、右サイドバックのDF酒井宏樹も改善は見られた。同サイドのFW本田圭佑との関係も改善され、深くまでオーバーラップするシーンが格段に増えた。原口の先制点も酒井宏樹からのクロスから生まれており、UAE戦で単調に終わっていた攻撃を活性させた。バランスの取り方に課題は多いものの、一定の評価はできるだろう。

▽新しい選手が結果を残し、初戦で課題を抱えた両サイドバックも改善の兆しを見せたが、気になるポイントも残った。それは、MF長谷部誠とMF香川真司のパフォーマンスだ。

▽UAE戦で史上6人目の日本代表100試合出場を達成した長谷部だが、失点に繋がるボールロストをするなど低調なパフォーマンスに終わった。迎えたタイ戦でも、不用意なボールロストやパスミスが見られた。ピッチが緩いというコンディション面の問題もあったが、経験が豊富であり、キャプテンを務める長谷部の低調なパフォーマンスは気がかりだ。シーズン開幕間もないということもあるだろうが、10月の2試合では安定感のある長谷部を見せて欲しい。

▽そして、香川も気になるところがある。UAE戦は競り合いのこぼれ球をミートできずに無得点。タイ戦はGKとの一対一を迎えるも、シュートコースが甘くGKに防がれた。2戦続けて決定機を生かせなかった香川は、コンディション不良もある中で先発起用された。ハリルホジッチ監督が中心に据えたいことは明確で、香川にもその自覚はあるはず。かねてからドルトムントと日本代表でのパフォーマンス差を指摘されがちだが、ここを乗り越える必要はあるだろう。

▽「簡単な試合はない」という最終予選において、明暗を分けるのはディテールの部分になる。UAE戦、タイ戦でも浮き彫りとなった、決められるチャンスを作れても決めるのか、決めないのかで局面は大きく変わる。しかし、最も重要なのは選手のコンディション面だろう。メンバーを固定して戦うのではなく、コンディションが整っている選手の起用が、10月の2試合では重要になるのではないだろうか。いみじくも、9月の2試合では経験値や能力の差よりも、コンディションの差が結果を分けたのだから。選手たちにはクラブに戻ってコンディションを上げ、10月のイラク代表、オーストラリア代表との2試合で連勝できる準備をしてもらいたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》

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【日本代表コラム】「バランス」、「新戦力」に不安…深刻な“3番手”不足

▽「監督になって最悪の試合」「本当に謝罪したい」──ハイチ戦を引き分けた後の記者会見で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は繰り返し、この言葉を発していた。 ▽豊田スタジアムで行われたニュージーランド代表戦を2-1で勝利した日本は、その試合からDF長友佑都(インテル)、DF槙野智章(浦和レッズ)以外の9名を変更。フレッシュな顔ぶれが並び、ハイチ戦がスタートした。果たして「バランス」、「新戦力」、「結果」はどうだったのか。 <span style="font-weight:700;">◆崩れたバランス…カギは「アンカー」</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171011_31_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images</div>▽倉田秋(ガンバ大阪)の2戦連発弾、杉本健勇(セレッソ大阪)の代表初ゴールで幸先良く2点のリードを奪った日本。しかし、2点目を獲って以降は決定機を生かすことができず、その後に逆転される事態となった。 ▽この日は中盤から前が初めて組むメンバーが多く、攻撃も単調に終わる場面が散見された。さらに、意思の疎通が取れていないようなプレーも見られ、徐々に歯車が噛み合わなくなっていった。 ▽特に気になったのは、アンカーの位置に入った遠藤航(浦和レッズ)だ。インサイドハーフに小林祐希(ヘーレンフェーン)、倉田秋(ガンバ大阪)を配置したことで、守備面での貢献が求められた遠藤。序盤は鋭い出足でボールを奪う場面も見られたが、徐々に立ち位置が不安定になっていった。 ▽クラブでプレーするポジションとは違うという点もあるが、U-23日本代表ではプレーしていたポジション。しかし、小林や倉田との息が合わないプレーが目立ち、ピッチ上で檄を飛ばされるような場面も。安定感をもたらせられなかったことで、徐々にハイチにペースを握られてしまった。 ▽遠藤だけでなくメンバーを多く入れ替えたことで、チームを立て直すことができない部分も多く見られた。レギュラーと考えられる15名程度の選手と比べ、全体的にチグハグさが目立った印象だ。原口元気は「自分よりチームのバラバラ感が強かった」と試合後にコメントするほどだった。 <span style="font-weight:700;">◆新戦力は多く起用も、目に留まった選手はなし</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171011_31_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images</div>▽前述のとおり、普段試合にあまり出ていない選手が多く出場したこの試合。結果を見ても分かる通り、チームに違いを見せていた選手は少なかった。杉本が初ゴールを決めたことや、ニュージーランド戦で途中出場ながら決勝ゴールを決めた倉田が2戦連続でゴールを奪ったことなどは高材料だ。 ▽また、代表デビューとなった車屋紳太郎(川崎フロンターレ)が左利きの左サイドバックらしさを発揮し、決勝点に絡むプレーを披露。久々の出場となった酒井高徳(ハンブルガーSV)が積極的に攻め上がり、同点ゴールを呼ぶシュートを放つなど、好材料がなかったわけではない。 ▽しかし、改めてレギュラー組との差を感じさせられ、底上げが急務となるポジションがいくつかあることも浮き彫りとなった。「何人かの選手の弱さ、脆さに、ちょっとガッカリしている」とハリルホジッチ監督が語ったように、ポイントである“デュエル”で負けているシーンも多く見られた。 ▽残された期間は8カ月。国内外の選手が集まれるチャンスはそう多くない状況で、このような試合をしてしまったことは、チーム強化に“ストップ”をかけられてしまった感覚だろう。しかし、改めて問題点を明確にされたことをプラスに捉えることもできる。「全ての面でトレーニングしなければいけないことが、たくさんある」とハリルホジッチ監督も語った通り、レベルアップが各個人に求められる。 <span style="font-weight:700;">◆土壇場でなんとかドローに持ち込む</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171011_31_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images</div>▽2点差をひっくり返されてしまった日本は、大迫勇也(ケルン)、香川真司(ドルトムント)を続けて投入。攻勢に出る采配を振るい、その香川が最後にゴールを決めた。 ▽失点を喫してからというもの、チグハグさが消えなかった日本だったが、徐々に既存の選手を起用することで安定感が増し、終盤は押し込み続けていた。決して褒められる結果ではないが、敗戦を回避し、追いついたという部分はプラスにも考えられる。しかし、結果を残したのが既存のメンバーだったことは、テストという点では物足りなかった。 <span style="font-weight:700;">◆浮き彫りになった“3番手”不足</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20171011_31_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images</div>▽キリンチャレンジカップサッカー2017の2試合を通じて、多くの選手を起用したハリルホジッチ監督。しかし、改めてレギュラー組と控え組の差が浮き彫りになった印象だ。特に、“3番手”の選手が不足している感が否めない。 ▽例えば、センターバック。吉田麻也(サウサンプトン)が不動の1番手であり、昌子源(鹿島アントラーズ)が2番手に付ける格好だ。しかし、それまでは森重真人(FC東京)が吉田をコンビを組んでいたこともあり、現状での3番手が不透明だ。2試合フル出場を果たした槙野は、まずまずのパフォーマンスだったが、特にハイチ戦は満足していい内容ではなかった。植田は出場の機会がないまま終わり、依然として“3番手”が決まらない。 ▽アンカーも同様だ。ニュージーランド戦でアンカーを務めた山口蛍(セレッソ大阪)、さらにヒザのケガの影響も考慮して招集外となった長谷部誠(フランクフルト)は安定したパフォーマンスを見せている。ダブルボランチでもアンカーでも起用できる2人。しかし、ここも“3番手”が不在だ。遠藤のパフォーマンスは追試の対象となるだろう。新たな戦力がこのポジションに割って入る可能性も十二分にあるだろう。 ▽センターフォワードも同じことが言える。今回は招集外となった岡崎慎司(レスター・シティ)、ニュージーランド戦で先発し、ハイチ戦も途中出場した大迫は軸に成り得る。しかし、杉本は不慣れな1トップの動きを体現できていない。Jリーグでゴールを量産しているだけに、日本代表のやり方をモノにできればいいが、現時点ではテストを続けることになるはずだ。 ▽「私には13人から15人、しっかりプレーしてほしい選手がいる」とハイチ戦の前日会見でハリルホジッチ監督はコメントしていた。つまり、11人の先発と交代で起用する可能性のある選手は目処を立てているということの表れでもある。15人と考えれば、残る枠は8名。“3番手”に成り得る選手、または1番手、2番手を追い越す選手が現れることが、日本のベースアップにつながるだろう。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2017.10.11 23:15 Wed
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【日本代表コラム】サバイバルがスタート、NZ戦で見えた可能性と課題

▽大粒の雨が降りしきる中、日本代表はキリンチャレンジカップ2017でニュージーランド代表を相手に、2-1で辛勝した。決してレベルの高い試合だったとは言えないが、試合前に提示した3つの注目ポイントである「バランス」、「新戦力」、「結果」に対しては、一定の評価を下せる内容だった。 <span style="font-weight:700;">◆久々の出場で結果を残した槙野智章</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws201701007_3_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、ニュージーランド戦の先発メンバーに3名のフレッシュな選手を起用した。1人は2年ぶりの先発出場となったFW武藤嘉紀(マインツ)、1人はセンターバックとして2015年11月以来の出場となったDF槙野智章(浦和レッズ)、そして4試合ぶりの出場となったMF香川真司(ドルトムント)だ。 ▽3選手ともに日本代表には招集されているため、目新しさはないもの、スターティングメンバーとして名を連ねるのは久々。槙野はフル出場を果たし、勝利に貢献していた。 ▽DF吉田麻也(サウサンプトン)とのコンビは、前述の2015年11月17日に行われた、ロシア・ワールドカップ アジア2次予選のカンボジア代表戦以来。久々のコンビとなったが、1失点は喫したものの安定した守備を90分間見せていた。 ▽槙野は「ゲームに入る前からずっと(吉田)麻也と話していたし、練習でもずっと組んでいた」と試合後にコメント。自身のプレーも「良い準備ができた中で、良いプレーができたと思う」と手応えを感じていたようだ。 ▽コンビを組んだ吉田も「全体的にすごく良かったと思う」と槙野のプレーを評価。これまで左サイドバックとして呼ばれていた槙野にとって、久々の出場で結果を示せたことは大きい。センターバックは、吉田、DF昌子源(鹿島アントラーズ)が軸になることが想定され、DF植田直通(鹿島アントラーズ)やDF三浦弦太(ガンバ大阪)ら若手も控えている。槙野としては、本大会を見据えユーティリティ性の高いディフェンダーとしてポジションを掴んでもらいたい。 <span style="font-weight:700;">◆守備のバランス○、攻撃のバランス△</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws201701007_3_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽最終予選の終盤で固定されていたDF酒井宏樹(マルセイユ)、吉田、長友佑都(インテル)の3人に槙野が加わったディフェンスライン。フィジカルに優れるニュージーランド相手にもしっかりと連携して対応し、最少失点で90分間を終えた。失点シーンは警戒していた形だっただけに、ワールドカップを考えれば、避けなければいけないものだったが、バランスの取り方も含めて大きな問題はなかった。 ▽一方、右に久保裕也(ヘント)、左に武藤、中央に大迫勇也(ケルン)を配し、トップ下に香川を起用した攻撃陣だったが、バランスに関してはあまり良いものではなかった。中央で構える大迫に対し、久保、武藤はサイドへの意識が強く、大迫のポストプレーを生かす場面はあまり見られなかった。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws201701007_3_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽また、サイドでのデュエルという点でも、相手を崩し切る場面は少なく、中央では香川を含めてポジションがかぶるなど、前半はちぐはぐな攻撃に終始した。また、久保や武藤は決定機を逸するなど、シュート精度も欠いており、久々のテストとしては合格点は得られないパフォーマンスとなった。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws201701007_3_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽一方で、後半から投入されて左サイドに入ったFW乾貴士(エイバル)、香川に代わって入ったMF小林祐希(ヘーレンフェーン)、右サイドに入ったFW浅野拓磨(シュツットガルト)は、チームを活性化。特に乾は長友とともに左サイドを圧倒し、決勝点を演出した。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws201701007_3_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽乾は長友とのコンビについて「あれだけ良いタイミングで上がってもらえると、僕は本当にパスを出すだけ」と手応えを感じており、長友も「連携が良かった」と手応えを口にしている。両サイドともにサバイバルは激化しており、残り試合、そしてクラブでどこまでパフォーマンスを上げられるか。前後半で明暗が分かれたサイドは、FW本田圭佑(パチューカ)やケガで欠場したFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)もいるだけに、ポジション争いとともにレベルアップが楽しみだ。 <span style="font-weight:700;">◆結果を手繰り寄せた倉田秋の動き</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws201701007_3_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽ニュージーランドを相手に苦戦を強いられながらも、なんとか勝利を収めた日本。「このチームが見せられる最高のレベルからはまだ遠い」とハリルホジッチ監督が試合後に語ったように、決して満足の行く内容ではなかった。それでも、同点に追いつかれながら勝ち越して勝利。この結果は、今の日本代表にとって大きなものと言える。 ▽途中出場で入った倉田は、2列目からの飛び出しを繰り返し、ボールに絡んで行く姿勢が強く見られた。所属のガンバ大阪でも見せるボックス付近での攻撃センスは、この試合でも発揮。左サイドからの崩しが流れるも、右からの折り返しにダイビングヘッドで合わせた。 ▽杉本は前線で効果的な動きができていなかったが、囮になる動きはもともと得意とする選手。ニュージーランドの守備陣は杉本に気を奪われ、その隙を突いて倉田が飛び込んだ。2列目からの飛び出しは、ハリルホジッチ監督が目指す縦に早いサッカーには必要なもの。結果で示した倉田は、今後もテスト対象として追跡されることは間違いない。 <span style="font-weight:700;">◆ハイチ戦ではさらなる新戦力のテストへ</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws201701007_3_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽ニュージーランドに勝利した日本は、10日にハイチ代表との一戦を控える。「今年はたくさんの選手を見て、それぞれが何をできるかを見極めていきたいと思う」とハリルホジッチ監督が語った通り、植田やDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)、GK中村航輔(柏レイソル)、MF遠藤航(浦和レッズ)など、出場機会が少ない選手やキャップ数がない選手も起用される可能性が高い。 ▽一気にチーム構成を変えてしまってはテストにならないため、ニュージーランド戦のスタメン11人を全て変えることはないかもしれない。しかし、今はテスト期間。試しながら結果を求めて行くこと大事であり、トライすることこそが、最も重要なことだと思う。どのようなメンバーでどのような戦術を選択するのか。10日の試合でも、3つのポイントに引き続き注目していきたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2017.10.07 20:30 Sat
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【日本代表コラム】サバイバルの始まり…底上げと経験値の積み上げに絡むべき選手

▽28日、10月に行われるキリンチャレンジカップ2017のニュージーランド代表戦、ハイチ代表戦に向けた日本代表メンバーが発表される。9月に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で無事に6大会連続6度目のW杯出場を決めた日本。残り約9カ月では、チームの熟成と強化、底上げが求められる。 ▽国際親善試合に位置付けられている今回のキリンチャレンジカップ。W杯の出場が決定した日本にとっては、第3章の始まりとなる。本大会で世界の強豪国と対戦することを考えれば、9カ月という期間は時間があるとは言えない状況だ。 ▽来年のW杯本大会を見据えれば、今の日本に必要なのは、選手の底上げ、控え選手の経験値アップだ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「コンディション」と「パフォーマンス」を優先して選手を選び続け、最初の目的であったW杯の出場権を見事に獲得した。しかし、主力選手の大半は固定されており、合宿や試合に招集されても選手を試すことはあまりできていなかった。特に、中盤から後ろのポジションに関しては、選手の底上げが必要となる。 <span style="font-weight:700;">◆守護神の選定</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽アジア最終予選がスタートした際は、西川周作(浦和レッズ)が正守護神を務めていた。しかし、今年3月にアウェイで行われたUAE戦以降、川島永嗣(メス)が正守護神に君臨し続けている。控えGKとしては東口順昭(ガンバ大阪)、中村航輔(柏レイソル)が招集されているものの、アジア最終予選での出番はなかった。ニュージーランド戦、ハイチ戦は両選手が1試合ずつ出場することで、経験を積ませたい。また、権田修一(サガン鳥栖)や林彰洋(FC東京)ら日本代表経験者も控えている。バックアッパーにはなるが、不慮のケガなども考えれば、経験を積ませたいポジションだ。 <span style="font-weight:700;">◆サイドバックに不安</span> ▽最終ラインに関して、吉田麻也(サウサンプトン)、昌子源(鹿島アントラーズ)、酒井宏樹(マルセイユ)、長友佑都(インテル)は、経験値やパフォーマンスを見ても問題はない。しかし、バックアッパーとなると酒井高徳(ハンブルガーSV)以外は、圧倒的に経験が少なくなる。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽サイドバックでは、内田篤人(ウニオン・ベルリン)の復帰が待ち遠しい。試合には出場しはじめているが、ヒザの状態は慎重にならざるを得ない。日本にとって内田が復帰するかどうかは大きな違いだが、期待ばかりしていると危険だ。アジア最終予選では酒井宏、長友、酒井高、槙野智章(浦和レッズ)しか出場しておらず、底上げが必要となる。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽右サイドバックでは、U-23で代表を経験している室屋成(FC東京)、松原健(横浜F・マリノス)がチームでも出場機会を得ている。その他、今シーズンから柏レイソルでプレーする小池龍太も面白い存在だ。酒井宏、酒井高の次に続く選手の選定は早急に進めたいところだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽左サイドバックでは、太田宏介(FC東京)や藤春廣輝(ガンバ大阪)といった日本代表経験者も居るが、新戦力も試したいところだ。U-23日本代表経験者の山中亮輔(横浜F・マリノス)や松原后(清水エスパルス)は、今シーズン良いパフォーマンスを見せている。また、サガン鳥栖の左サイドを支える吉田豊も、長友のバックアッパーと考えるとハマりそうだ。川崎フロンターレの車屋紳太郎も左利きであり気になる存在だ。酒井高や槙野も左サイドバックでプレーできるだけに、右サイドバックよりは不安定さは少ないが、バックアップの人選は進める必要がある。 <span style="font-weight:700;">◆センターバックは経験値</span> ▽センターバックに関しては、吉田、昌子のコンビが軸となっていくだろう。現在は負傷離脱している森重真人(FC東京)も最終予選でプレーしており、3枚は計算が立つ。しかし、4枚目のメンバーに関しては、日本代表としての経験が皆無に等しい状況だ。しっかりと経験を積ませる必要がある。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽直近の日本代表に選出されている植田直通(鹿島アントラーズ)、三浦弦太(ガンバ大阪)はU-23でもプレーしており、Jリーグでも経験を積んでいるだけに、A代表での経験値を積ませたいところだ。 ▽日本代表に新たに推薦したい選手では、中谷進之介、中山雄太の柏レイソルのCBコンビや、攻撃でも力を発揮できる高橋祥平(ジュビロ磐田)、ボランチやCBでプレー可能な谷口彰吾(川崎フロンターレ)だろう。いずれもアンダー世代の代表を経験し、谷口は日本代表に選出された経験もある。植田、三浦だけでなく、可能性がある選手には経験を積ませていきたい。 <span style="font-weight:700;">◆カギはインサイドハーフか</span> ▽中盤も新たなメンバーを試したいポジションだ。長谷部誠(フランクフルト)、山口蛍(セレッソ大阪)、井手口陽介(ガンバ大阪)の3選手に関しては、パフォーマンスも安定し結果も残している。しかし、アンカーを務められるのは長谷部、山口となっており、ケガや出場停止などを考えれば、新たな選手に出てきてもらいたい。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>▽前回招集されたメンバーでは、アンカーとしては高萩洋次郎(FC東京)が考えられるだろう。また、遠藤航(浦和レッズ)も最終予選でアンカーとしてプレーしており、大きな問題とはならなそうだ。バランスを取れる選手としては大谷秀和(柏レイソル)も気になる存在だ。 ▽一方で、インサイドハーフには新戦力を試してもらいたい。クラブで出色のパフォーマンスを見せていた柴崎岳(ヘタフェ)は負傷離脱してしまったが、新天地に活躍の場を移した森岡亮太(ベベレン)は久々に日本代表でもプレーがみたいところ。また、前回も招集されていた小林祐希(ヘーレンフェーン)も試合でパフォーマンスを見たい選手だ。 ▽国内組では、川辺駿(ジュビロ磐田)や山村和也(セレッソ大阪)、武富孝介(柏レイソル)、原川力、福田晃斗(ともにサガン鳥栖)といった所属クラブで結果を出している選手もいる。このポジションには出場機会が限られている香川真司(ドルトムント)や、戦列を離れている清武弘嗣(セレッソ大阪)が居るが、幅を持って考え、最終的なメンバーを絞ってもらいたいところだ。 <span style="font-weight:700;">◆両ウイングにも新たな風を</span> ▽3トップを考えた際、両ウイングが激戦区となるだろう。右は本田圭佑(パチューカ)、久保裕也(ヘント)、浅野拓磨(シュツットガルト)、左は原口元気(ヘルタ・ベルリン)、乾貴士(エイバル)、武藤嘉紀(マインツ)がメインとなっている。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽しかし、右には堂安律(フローニンヘン)、左には中島翔哉(ポルティモネンセ)と所属クラブでも結果を残し始めている選手も控えている。デュッセルドルフへと移籍した宇佐美貴史もここ3試合で2ゴールと気を吐いている。国内組では右には伊東純也(柏レイソル)、江坂任(大宮アルディージャ)、左には阿部浩之(川崎フロンターレ)など、結果を残している選手もいる。攻撃陣はコンディションと調子、そして結果が重要視されるため、多くのカードを手元に置くことが重要になるだろう。 <span style="font-weight:700;">◆1トップの3番手は</span> ▽1トップには大迫勇也(ケルン)が軸として入り、岡崎慎司(レスター・シティ)も今シーズンはゴールという結果を残している。しかし、3番手がなかなか出てこないのが現状だ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170928_24_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>▽サウジアラビア戦でデビューを果たし、J1での得点ランキングでも2位につける杉本健勇(セレッソ大阪)、しばらく代表から離れているもののクラブでは結果を残している金崎夢生(鹿島アントラーズ)が有力候補だろう。その他、川又堅碁(ジュビロ磐田)、小林悠(川崎フロンターレ)といった今シーズン調子が良い選手も、再び代表でプレーする可能性はあるだろう。 ▽いずれにしても前線でタメを作るポストプレーができ、コンビネーションでゴールが奪える選手が求められることは間違いない。手元に置いて、チェックする必要はあるだろう。 <span style="font-weight:700;">◆ここからはサバイバル</span> ▽11月も国際親善試合が控えているが、欧州遠征という話も浮上している。12月にはEAFF E-1 東アジアサッカー選手権2017が日本で行われる。12月の大会では「最後に残るであろう選手を見極める大会となる。(ロシアW杯アジア)最終予選を突破した我々にとって、国内組を試す良い機会になる。本当に最後の最後までチームに残ることができるかどうか。そういった候補の選手を探す場として、この大会を位置付けたい」とハリルホジッチ監督もコメントした。 ▽クラブでの活躍が、日本代表に招集されることにつながり、W杯出場に近づくことになる。メンバー入りを果たすためには、各選手の活躍が必要になるが、日本代表としてもそういった選手が出てくることを待ちわびているだろう。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2017.09.28 14:30 Thu
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【日本代表コラム】周到なサウジに敗れた日本、改めて感じた強化ポイント

▽大観衆が集まる完全なるアウェイ、過酷な気候・環境、そして死に物狂いで勝利を目指して向かってくるサウジアラビア代表──全てが日本代表の前に立ちはだかり、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のラストゲームで黒星を喫した。 ▽すでにW杯出場を決めていた日本にとって、第3章のスタートと位置づけていた一戦。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、テストを行うとともに、最後も勝利を目指すメンバーをピッチに送り出した。 <span style="font-weight:700;">◆本気の相手を前にした確認とテスト</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170907_7_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽オーストラリア戦から、ケガの影響でチームを離脱したMF長谷部誠(フランクフルト)、メンバー外となったFW大迫勇也(ケルン)、FW乾貴士(エイバル)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)が先発を外れ、FW本田圭佑(パチューカ)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が先発。また、約2年ぶりの招集となったMF柴崎岳(ヘタフェ)を先発で起用した。 ▽ハリルホジッチ監督は、GK、最終ライン、そして中盤の2名を継続して起用することで、サウジアラビア戦でもしっかりと勝利を目指す姿勢を見せた。DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF昌子源(鹿島アントラーズ)と本大会に向けて軸となるであろうCBコンビ、そしてGKを含めた最終ラインの連携向上を実行した。 ▽中盤はMF山口蛍(セレッソ大阪)をアンカーに、オーストラリア戦で代表初ゴールを記録したMF井手口陽介(ガンバ大阪)を柴崎とともにインサイドハーフで起用した。ヒザの状態が懸念される長谷部不在の状況を考えた中盤起用。この先の軸となる選手を見出す必要がある。 ▽一方で、テストも実施している。「トップコンディションではないことはわかっていた」とハリルホジッチ監督が試合後に語ったのは右ウイングで先発した本田のこと。「リズムやゲーム勘の部分でトップレベルではない」と、これまで日本代表で不動の地位を確立していた本田に対し、公式の場ではっきりと苦言を呈した。 ▽また、オーストラリア戦で貴重な先制点を決めた浅野、日本代表初招集のFW杉本健勇(セレッソ大阪)を途中起用。終盤にはFW久保裕也(ヘント)を投入し、得点奪い、勝ちに行く姿勢を示した。結果は最終予選で初の無得点で敗戦。課題が多く見えた。 <span style="font-weight:700;">◆サウジアラビアの周到な準備</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170907_7_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽サウジアラビアについても触れなくてはいけないことがある。まずは、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子がチケットを買い占め、多くのファンを無料でスタジアムに招待した。勝たなければいけなかったサウジアラビア代表の選手たちにとっては、この上ない後押しとなったはずだ。 ▽もちろん、評価すべきはそこだけではない。日本に勝利するため、サウジアラビアのファン・マルバイク監督は戦略、戦術をしっかりと準備した。まずは、前半のゲームプラン。サウジアラビアはポゼッションを高めたののも、思い切った攻撃には出ず。セットプレーやカウンターなど手数をかけずにゴールを目指していた。後半動きが良くなったことを考えると、気候や環境を考慮して前半をセーブしていたともとれる。 ▽より周到だと感じさせられたのは、攻撃の組み立てだ。日本の中盤3枚のプレスを掻い潜るかのように、プレス回避を実施。間を突いてパスを通せば、特に左サイドを起点とした攻撃を発動。前線が連動し、シュートチャンスを生み出していた。日本のストロングポイントを消しに行った戦い方をサウジアラビアは選択した。 ▽後半、途中投入されたファハドが左サイドで躍動。センターバックのズレを見逃さず、待望の先制点をもたらせた。そこからのサウジアラビアは無理に得点を狙わず、確実で固いサッカーを展開。最後まで日本にゴールを与えることなく、目的を完遂。3大会ぶり5回目のW杯出場を決めた。 <span style="font-weight:700;">◆改めて感じた3つの強化ポジション</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170907_7_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽この試合で改めて感じさせられた強化すべきポジションが3つある。それは、センターバック、アンカー、そして右ウイングだ。この試合では、センターバックに吉田と昌子、アンカーに山口、右ウイングに本田が先発したが、この3ポジションは特に残り9カ月で変化が必要に感じる。 ▽まずはセンターバック。6月のシリア戦から4試合連続でコンビを組んだ吉田と昌子。この2人の組み合わせには異論はない。しかし、3枚目のセンターバックが確立されていないことが、この先の日本の課題だ。今回センターバックとして招集されたのは、上述の2人の他にDF植田直通(鹿島アントラーズ)とDF三浦弦太(ガンバ大阪)だ。しかし、両選手はプレー機会が訪れなかった。この先の親善試合や12月の東アジアカップでチャンスが訪れるとは思うが、吉田や昌子が不測の事態に陥る可能性を考えれば、残り9カ月でしっかりと強化することが不可欠となるだろう。 ▽そして右ウイングだ。この試合に先発した本田は、攻守において精細を欠き、特にプレスからのショートカウンターを武器としている日本にとって、この試合の本田の守備は問題点ばかりだった。所属のパチューカで試合に出場し、しっかりとパフォーマンスを取り戻せば問題はないと思うが、現時点では厳しい状況だ。オーストラリア戦でゴールを決めた浅野、2試合連続で途中投入された久保も正直物足りない。今シーズンは3名ともクラブで結果を出せておらず、このままシーズンが過ぎるようでは右ウイングは厳しい状態となる。ハリルホジッチ監督は、個々に特徴が異なる3名を招集しているだけに、現在呼ばれていない選手がハマる可能性も少なくない。右ウイングで組み立てができるプレーメーカーが、W杯では必要になるだろう。 ▽最後にアンカー。ここが一番の懸念点となる。サウジアラビアに突かれたポイントも、これまでは長谷部がカバーしていた。オーストラリア戦でも前半こそ動きに精彩を欠いたが、後半は“読み”の部分が戻り、バイタルエリアでフィルターをかけていた。ヒザの状態は一進一退であり、本大会を万全な状態で迎えられるかは定かではない。長谷部、山口、井手口というユニットを見出しはしたが、長谷部を欠くことになれば一から作り直しとなる。長谷部に代わるアンカーを見出すことは、日本が目指すスタイルには不可欠となるだろう。 <span style="font-weight:700;">◆残された時間は9カ月</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170907_7_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽初戦と最終戦で黒星を喫したものの、6勝2分け2敗で首位突破を決めた日本。ここまでの約1年間で徐々に強化を進めながら、第一の目標であったW杯出場を決めたハリルホジッチ監督には、やはり本大会でも指揮を執ってもらいたいと思う。残り9カ月、誰よりも日本のサッカーをチェックしている指揮官であれば、新たな戦力の発掘、そして各個人のレベルアップに向けたアドバイスを与えられるはずだ。そして、勝利にこだわるスピリットは、選手のコメントからも強まっていることを感じる。 ▽9カ月後には、世界の予選を勝ち抜いた強豪国との対戦が待っているが、今の日本では2014年と同じ結果になる可能性もある。しかし、これまでの積み上げと変化を考えれば、ここからの9カ月でレベルアップできる可能性もある。コンディションとパフォーマンスを重視するハリルホジッチ監督だけに、各選手はまずはクラブでしっかりと結果を残すこと。10月の2試合ではどんなメンバーが名を連ねるのか楽しみだ。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2017.09.07 11:00 Thu
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サウジ戦を控える日本…累積リーチは5人、ファウルトラブルを避けるためのスタメンとは!?

▽6大会連続6度目のワールドカップ(W杯)出場を決めた日本代表。5日の深夜には、長く厳しい戦いが続いたロシアW杯アジア最終予選の最終節、サウジアラビア代表戦が行われる。 ▽既に本大会出場を決めている日本代表にとっては、勝敗はW杯出場には関係ないものの、サウジアラビアにとっては死活問題。オーストラリア代表が最終節でタイ代表に2-1で勝利しため、日本に勝利しない限りは3位に転落し、グループA3位とのプレーオフに回ることとなる。 ▽日本にとって最も避けたいのは選手の負傷だ。サウジアラビアが激しく来ることを考えれば、負傷というリスクが伴う可能性がある。そして次に気をつけたいのが、選手の警告だ。 ▽ロシアW杯アジア最終予選では、2度の警告で1試合の出場停止となる。日本では、DF酒井宏樹(マルセイユ)が2度の警告を受けて、第4節のオーストラリア戦で出場停止処分となっていた。 ◆前回大会は予選の出場停止は持ち越し ▽サウジアラビア戦で日本のW杯予選は終了となるため、最終節が終わった段階で警告が累積した場合は、2014年のブラジルW杯と同じルールであれば、本大会の初戦でプレーできないこととなる。実際に、ブラジルW杯ではクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチやコロンビア代表MFフレディ・グアリンは、予選最終節で退場処分となり、初戦を欠場している。 ▽現時点で、日本代表選手で警告を受けているのは7名。今回招集されているメンバーでは5名が警告を受けており、サウジアラビア戦では2枚目のイエローカードをもらわないことが重要となる。警告を受けている選手は以下のとおり。 DF吉田麻也(第1戦:UAE) DF酒井宏樹(第5戦:サウジアラビア) DF槙野智章(第4戦:オーストラリア) FW久保裕也(第6戦:UAE) FW大迫勇也(第9戦:オーストラリア) ▽この他に、GK西川周作(浦和レッズ)とDF森重真人(FC東京)が警告を受けているもの、今回のメンバーには招集されていないためリセット。また、FW大迫勇也(ケルン)もメンバー外になるとみられるため、リセットとなる。ちなみに、予選での警告は本大会に持ち越されないため、その他の選手がサウジアラビア戦で警告を受けても、リセットされる。もちろん、2度の警告や退場処分となれば、その出場停止は持ち越される。 ▽そうなると、吉田、酒井宏、槙野、久保が警告を受けた場合、出場停止となってしまう。本大会の初戦を考えると、不動のセンターバックである吉田、右サイドバックのレギュラーである酒井宏が警告を受けることは避けたい。また、右ウイングでポジション争い中の久保、センターバック、サイドバックをこなせる貴重なバックアッパーとなっている槙野も警告は避けたいところだ。 ▽チームの成熟度アップと、底上げを図っていきたい日本にとって、吉田と酒井宏を先発で起用する可能性は高いだろう。しかし、この件を踏まえると、リスクを回避するために出場させないことも考えられる。そうなった場合のスターティングメンバーは、以下のメンバーになる可能性が高いのではないだろうか。 ◆日本代表予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20170905_26_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>GK:川島永嗣 DF:酒井高徳、植田直通、昌子源、長友佑都 MF:柴崎岳、山口蛍、井手口陽介 FW:本田圭佑、岡崎慎司、原口元気 ▽DF三浦弦太(ガンバ大阪)もメンバーから外れるとみられており、鹿島アントラーズを支えるセンターバックコンビが日本代表で実現する可能性がある。また、右サイドには酒井宏に代わって酒井高徳(ハンブルガーSV)を起用できるだろう。 ▽センターバックを植田と昌子の鹿島コンビにする場合は、GKは川島永嗣(メス)となるだろう。GK東口順昭(ガンバ大阪)やGK中村航輔(柏レイソル)のプレーも観たいが、大幅な変更は経験値の積み上げにもなりにくい。左サイドバックも槙野を起用しないと考えるならDF長友佑都(インテル)になるだろう。 ▽中盤はMF長谷部誠(フランクフルト)、MF香川真司(ドルトムント)が離脱したため、選択肢は減る。連携面と経験を考えるとMF山口蛍(セレッソ大阪)、MF井手口陽介(ガンバ大阪)の2人は継続して起用したい。残る1枚はMF柴崎岳(ヘタフェ)を使いたいところだ。MF小林祐希(ヘーレンフェーン)、MF高萩洋次郎(FC東京)は展開によって起用か。 ▽前線は総入れ替えとなると予想。大迫がメンバー外になるとみられ、久保は累積が心配だ。オーストラリア戦で先発したFW乾貴士(エイバル)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)を起用しないとなれば、選択肢は限られる。右はMF本田圭佑(パチューカ)、センターはFW岡崎慎司(レスター・シティ)と予想。FW杉本健勇(セレッソ大阪)は戦術の落とし込みが十分ではなく、先発は考えにくい。 ▽いずれにしても、本大会を見据えた戦いをスタートさせる日本。チームとしての成熟度アップ、新たな戦力の発掘、スタイルの浸透など課題は多い。それでも、本大会へのリスク回避という点では、激しい戦いになると予想されるサウジアラビア戦での累積警告だけは避けたいところだ。26時30分と深い時間のキックオフとなるが、そのあたりに注目するのもいいのではないだろうか。 2017.09.05 21:30 Tue
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