【原ゆみこのマドリッド】もうCL観戦の予定も立てられる…
2016.08.27 13:25 Sat
▽「随分、変わったわね」そんな風に私が驚いていたのは金曜日、デル・ボスケ監督からロペテギ監督に代わって初のスペイン代表招集リストを見た時のことでした。いやあ、何より衝撃だったのは水曜にはポルトの街でカシージャスとランチしている姿をスクープされた新監督が、自身がポルトを率いている時にチームに呼び寄せたGKを9月の代表戦に向けてのメンバーに入れなかったことなんですけどね。もちろん、当人には会った時にそのことは告げていたかと思いますが、折しもポルトは前日のCLプレーオフ2ndレグでローマに0-3と無失点勝利。チームのCLグループステージ出場が決まったため、カシージャスも18年連続で一番注目されるヨーロッパの大会でプレーできることになったというのに、これではせっかくの喜びも半減では?
▽え、カシージャスももう35歳なんだから、そろそろ代表は引退時なんじゃないかって?うーん、確かに先のユーロ大会から控えに回り、ロペテギ監督にも「nuestro portero titular es De Gea/ヌエスオロ・ポルテーロ・ティトゥラル・エス・デ・ヘア(我々のレギュラーGKはデ・ヘア)」と記者会見で言われていた彼ですけどね。イタリア代表のキャプテン、ブッフォンなんて38歳ですし、代わりとして、2年前のW杯以来、久々に招集を受けたレイナ(ナポリ)にしても34歳。あまり変わらないと思うんですが、今回はW杯に行ったセルヒオ・リコ(セビージャ)もUEFA、スペイン双方のスーパーカップでレアル・マドリー、バルサに続けて負けて今は傷心しているだろうと敬遠されたんでしょうか。同じアンダルシアの州都セビージャ出身でもベティス育ち、2013年からプレミアリーグのウェストハムでプレーしているため、あまりスペイン国内では知られていないアドリアンが初招集を受けていますからね。
▽更にユーロ大会メンバーからはDFファンフラン(アトレティコ)、サン・ホセ(アスレティック)、ベジェリン(アーセナル)、MFセスク(チェルシー)、ブルーノ・ソリアーノ(ビジャレアル)、FWペドロ(チェルシー)、アドゥリス(アスレティック)と計9人が外れ、代わってカルバハル(マドリー)、ハビ・マルティネス(バイエルン)、マタ(マンチェスター・ユナイテッド)、ジエゴ・コスタ(チェルシー)、パコ・アルカセル(バレンシア)らが返り咲き。ロペテギ監督にはスペインのユース代表を率いて実績を作った過去があるため、2013年のU21ユーロで優勝したデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)、チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)、バルトラ(ドルトムント)、モラタ(マドリー)、コケ(アトレティコ)、カルバハル、イスコ(マドリー、今回は足首を負傷中)らを中心メンバーにしたいという意向があるようですが、ただし、この世代には2012年のロンドン五輪代表でダメダメだった、グループリーグ敗退メンバーも混ざっているという欠点も。
▽その後、ロペテギ監督の下、成長しているとはいえ、まだまだベテランの力は借りたいところかと思いますが、運悪く、今回はイニエスタ(バルサ)がスペイン・スーパーカップでのケカからまだ治らず、頼れるのはシルバ(マンチェスター・シティ)、セルヒオ・ラモス(マドリー)、ブスケツ、ピケ(バルサ)といったところぐらいかと。いえ、9月1日のベルギー戦は親善試合ですし、同組のイタリアと出場1枠を争わないといけない、厳しい2018年ロシアW杯予選が5日から始まるとはいっても、初戦はリヒテンシュタインが相手。フランスでの大会前、サポートメンバーとしてデル・ボスケ監督に招集され、ギリギリのところで飛行機に乗れなかったサウル(アトレティコ)など、今回はアセンシオ(マドリー)と共に晴れて招集となったものの、代表戦週間後半はU21に戻されて、そちらのユーロ予選の手伝いをさせられるぐらいですから、あまり心配することはないのかもしれませんが…。
▽まあ、そんなことはともかく、今週一番の出来事はやはり木曜のCLグループリーグ抽選会で、火曜のプレーオフではビジャレアルがモナコに総合スコア3-1で負けてしまったため、スペインからは昨季のヨーロッパリーグ・チャンピオンのセビージャを加えた4チームが参加。中でも最も注目を浴びていたのは、グアルディオラ監督がマンチェスター・シティに移籍したてのGKクラウディオ・ブラボを従えて、古巣のカンプ・ノウに戻ってくることでしたが、そのグループCは他がメンヘングラッドバッハとセルティックなので、バルサが2位までになって突破することは大して難しくないかと。
▽え、それで昨季の決勝出場の両雄、マドリッドの2チームはどうなったのかって? まあ、今季は両者のプレー曜日がズレてくれたのは幸いだったのはともかく、どちらもドイツの強豪と同組になっていますが、まさか、アトレティコが準決勝で死闘を演じたバイエルンとグループDでまた顔を合わすことになろうとは! それもホーム初戦の9月28日にビセンテ・カルデロンに迎えるとなれば、残念ながら、4月の1stレグでサウルが敵DFを何人もかわして決め、アトレティコを勝利に導いたゴールも同じ木曜に発表されたファンが投票するUEFAのベストゴールに選ばれませんでしたしね(受賞はグループリーグのローマ戦でメッシが挙げたゴール)。となると、3月のベスト16でPK戦までもつれ込んだPSVとの再戦となる1節では絶対、勝っておかないと。もう1チームはロシアのロストフ、こちらは長旅がネックとなるようです。
▽一方、マドリーのグループリーグでのお楽しみは香川真司選手のいるドルトムント戦なんですが、彼らがサンティアゴ・ベルナベウにやって来るのは最終節の12月7日。このグループFの他のメンツはスポルティングとレギア・ワルシャワですから、もうその頃にはマドリーのグループ首位通過まで確定しているかもしれませんが、2014年の準々決勝ではアウェイで3-0と勝利しながら、ホームで0-2まで追い上げられたり、その前年には準決勝1stレグでレバンドフスキに4発を決められて、結局、マドリーが2試合合計3-4で敗退させられたりと、ドルトムントとはここ近年、競った面白い対戦をしていますからね。今年最後のCLの試合としてはふさわしい一戦なんじゃないでしょうか。
▽そして抽選の後、いよいよ2015-16シーズンの最優秀選手賞が発表されたんですが、はい、翌日の記者会見ではシメオネ監督も「El futbol colectivo potencia lo individual/エル・フトボル・コレクティボ・ポテンシア・ロ・インディビドゥアル(サッカーは集団の結果が個人に力を与える)。彼の場合、CLとユーロで優勝したからね」と言っていたように、予想通り、受賞したのはクリスチアーノ・ロナウド。まあ、確かにCLでもユーロでも彼がいなかったら、チームが決勝進出することもなかっただろう活躍をしたグリースマンでも揃って準優勝では、どこか残念感が漂ってしまいますからね。
▽それは本人もわかっていたのか、表彰式では生足首を見せるアンクルパンツ、銀色のスニーカーという不思議な恰好で登壇し、ピカピカのトロフィーを掲げるロナウドに視線が集中するのを防いでいましたが、大丈夫。「estoy en el mejor club del mundo y quiero retirarme aqui, a los 41 anos/エストイ・エン・エル・メホール・クルブ・デル・ムンド・イ・キエロ・レティラルメ・アキー、ア・ロス・クアレンタウン・アーニョス(自分は世界最高のクラブにいて、ここで引退したい。41歳でね)」と言っていた現在、31歳のロナウドに対して、グリースマンはまだ25歳ですし、今回は付き人のようになってしまったベイルも27歳ですからね。きっと近いうちにまたチャンスは来ますって。
▽そんな候補者3人もその日のうちにマドリッドに帰京。復帰は代表戦週間後、9月10日のオサスナ戦を予定しているロナウド以外、週末のリーガ戦の準備に戻ったんですが、この土曜に最初に試合をするのはマドリーになります。ええ、開幕戦で新弟分のレガネスに負け、白星スタートできなかったセルタをサンティアゴ・ベルナベウに迎えるんですが、先週、0-3で勝利したレアル・ソシエダ戦からの変化は出場停止だったモドリッチとロナウドと一緒のポルトガル代表でユーロが長引き、プレシーズン合流が遅かったペペが招集メンバーに入ったこと。前線ではベンゼマもまだ治っていないため、モラタ、ベイル、アセンシオのトリオがリピートする可能性が高いです。
▽その土曜午後8時15分(日本時間翌午前3時15分)からの試合が終わった後、午後10時15分(日本時間翌午前5時15分)から、レガネスとのマドリードミニダービーに挑むのがアトレティコで、ええ、今度は開幕戦で出場停止だったグリースマンも先発できますよ。ちなみにその彼とトップでコンビを組む座をガメイロと争っているフェルナンド・トーレスにとって、ブタルケ(レガネスのホーム)は15年前、2部で昇格を目指していたアトレティコでのトップチームデビューを果たしたスタジアムで、当時は17歳。その1年後、チームは1部に戻り、それから自身もリバプールへ旅立つなど、イロイロあったため、彼には感慨深い訪問になるかもしれません。
▽え、1節で同じ昇格組のアラベスと1-1で引き分け、リーガの2強どころか、後輩にまで勝ち点で差をつけられているアトレティコはそんな悠長なことを言っている場合ではないんじゃないかって?そうですね、意外とあっさり1部初勝利を手に入れたため、レガネスのアシエル・ガリターノ監督も「El Atletico es uno de los mejores equipo de Europa/エル・アトレティコ・エス・ウノ・デ・ロス・メホーレス・エキポ・デ・エウロッパ(アトレティコはヨーロッパで最高のチームの1つ)。それでも私は気にしないし、何を強化したらいいのか、ウチははっきりわかっている」と自信をつけているみたいですしね。
▽実際、昔、ヘタフェ(2部)が初めて1部に上がった時と同様、これまではマドリーやアトレティコを応援していた地元のファンも2820席増やして、収容力が1万9584人になったスタンドから盛り上げてくれるはずですし、エースが戻ったといえど、ここはアトレティコも油断できないかも。うーん、ブタルケにはマドリッド市内のアトーチャ駅からセルカニアス(国鉄近郊路線)C-5で20分程、Zaraquemada(サラケマダ)駅で降りて、徒歩15分で行けるんですけどね。今回はマドリー戦と時間続きなのと、午前零時直前の終電に帰りが間に合いそうにないため、私は諦めてしまったんですが、リーガ4節の9月17日、午後1時からのバルサ戦は見に行きたいものです。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
▽え、カシージャスももう35歳なんだから、そろそろ代表は引退時なんじゃないかって?うーん、確かに先のユーロ大会から控えに回り、ロペテギ監督にも「nuestro portero titular es De Gea/ヌエスオロ・ポルテーロ・ティトゥラル・エス・デ・ヘア(我々のレギュラーGKはデ・ヘア)」と記者会見で言われていた彼ですけどね。イタリア代表のキャプテン、ブッフォンなんて38歳ですし、代わりとして、2年前のW杯以来、久々に招集を受けたレイナ(ナポリ)にしても34歳。あまり変わらないと思うんですが、今回はW杯に行ったセルヒオ・リコ(セビージャ)もUEFA、スペイン双方のスーパーカップでレアル・マドリー、バルサに続けて負けて今は傷心しているだろうと敬遠されたんでしょうか。同じアンダルシアの州都セビージャ出身でもベティス育ち、2013年からプレミアリーグのウェストハムでプレーしているため、あまりスペイン国内では知られていないアドリアンが初招集を受けていますからね。
▽その後、ロペテギ監督の下、成長しているとはいえ、まだまだベテランの力は借りたいところかと思いますが、運悪く、今回はイニエスタ(バルサ)がスペイン・スーパーカップでのケカからまだ治らず、頼れるのはシルバ(マンチェスター・シティ)、セルヒオ・ラモス(マドリー)、ブスケツ、ピケ(バルサ)といったところぐらいかと。いえ、9月1日のベルギー戦は親善試合ですし、同組のイタリアと出場1枠を争わないといけない、厳しい2018年ロシアW杯予選が5日から始まるとはいっても、初戦はリヒテンシュタインが相手。フランスでの大会前、サポートメンバーとしてデル・ボスケ監督に招集され、ギリギリのところで飛行機に乗れなかったサウル(アトレティコ)など、今回はアセンシオ(マドリー)と共に晴れて招集となったものの、代表戦週間後半はU21に戻されて、そちらのユーロ予選の手伝いをさせられるぐらいですから、あまり心配することはないのかもしれませんが…。
▽まあ、そんなことはともかく、今週一番の出来事はやはり木曜のCLグループリーグ抽選会で、火曜のプレーオフではビジャレアルがモナコに総合スコア3-1で負けてしまったため、スペインからは昨季のヨーロッパリーグ・チャンピオンのセビージャを加えた4チームが参加。中でも最も注目を浴びていたのは、グアルディオラ監督がマンチェスター・シティに移籍したてのGKクラウディオ・ブラボを従えて、古巣のカンプ・ノウに戻ってくることでしたが、そのグループCは他がメンヘングラッドバッハとセルティックなので、バルサが2位までになって突破することは大して難しくないかと。
▽その横でセビージャの入ったグループHはユベントス、リヨン、ディナモ・ザグレブなので、おそらく最下位にはならないはずですが、2位になれるかどうかは微妙。ただ彼らの場合は3位でEL決勝トーナメントに回れば、前人未到も未踏、EL4連覇という物凄い記録を狙うことができますからね。下手にグループリーグを勝ち抜けて、CLベスト16で敗退とかになるより、ずっといいような気がしますが、せっかく清武弘嗣選手も入ったことですし、健闘を期待しています。
▽え、それで昨季の決勝出場の両雄、マドリッドの2チームはどうなったのかって? まあ、今季は両者のプレー曜日がズレてくれたのは幸いだったのはともかく、どちらもドイツの強豪と同組になっていますが、まさか、アトレティコが準決勝で死闘を演じたバイエルンとグループDでまた顔を合わすことになろうとは! それもホーム初戦の9月28日にビセンテ・カルデロンに迎えるとなれば、残念ながら、4月の1stレグでサウルが敵DFを何人もかわして決め、アトレティコを勝利に導いたゴールも同じ木曜に発表されたファンが投票するUEFAのベストゴールに選ばれませんでしたしね(受賞はグループリーグのローマ戦でメッシが挙げたゴール)。となると、3月のベスト16でPK戦までもつれ込んだPSVとの再戦となる1節では絶対、勝っておかないと。もう1チームはロシアのロストフ、こちらは長旅がネックとなるようです。
▽一方、マドリーのグループリーグでのお楽しみは香川真司選手のいるドルトムント戦なんですが、彼らがサンティアゴ・ベルナベウにやって来るのは最終節の12月7日。このグループFの他のメンツはスポルティングとレギア・ワルシャワですから、もうその頃にはマドリーのグループ首位通過まで確定しているかもしれませんが、2014年の準々決勝ではアウェイで3-0と勝利しながら、ホームで0-2まで追い上げられたり、その前年には準決勝1stレグでレバンドフスキに4発を決められて、結局、マドリーが2試合合計3-4で敗退させられたりと、ドルトムントとはここ近年、競った面白い対戦をしていますからね。今年最後のCLの試合としてはふさわしい一戦なんじゃないでしょうか。
▽そして抽選の後、いよいよ2015-16シーズンの最優秀選手賞が発表されたんですが、はい、翌日の記者会見ではシメオネ監督も「El futbol colectivo potencia lo individual/エル・フトボル・コレクティボ・ポテンシア・ロ・インディビドゥアル(サッカーは集団の結果が個人に力を与える)。彼の場合、CLとユーロで優勝したからね」と言っていたように、予想通り、受賞したのはクリスチアーノ・ロナウド。まあ、確かにCLでもユーロでも彼がいなかったら、チームが決勝進出することもなかっただろう活躍をしたグリースマンでも揃って準優勝では、どこか残念感が漂ってしまいますからね。
▽それは本人もわかっていたのか、表彰式では生足首を見せるアンクルパンツ、銀色のスニーカーという不思議な恰好で登壇し、ピカピカのトロフィーを掲げるロナウドに視線が集中するのを防いでいましたが、大丈夫。「estoy en el mejor club del mundo y quiero retirarme aqui, a los 41 anos/エストイ・エン・エル・メホール・クルブ・デル・ムンド・イ・キエロ・レティラルメ・アキー、ア・ロス・クアレンタウン・アーニョス(自分は世界最高のクラブにいて、ここで引退したい。41歳でね)」と言っていた現在、31歳のロナウドに対して、グリースマンはまだ25歳ですし、今回は付き人のようになってしまったベイルも27歳ですからね。きっと近いうちにまたチャンスは来ますって。
▽そんな候補者3人もその日のうちにマドリッドに帰京。復帰は代表戦週間後、9月10日のオサスナ戦を予定しているロナウド以外、週末のリーガ戦の準備に戻ったんですが、この土曜に最初に試合をするのはマドリーになります。ええ、開幕戦で新弟分のレガネスに負け、白星スタートできなかったセルタをサンティアゴ・ベルナベウに迎えるんですが、先週、0-3で勝利したレアル・ソシエダ戦からの変化は出場停止だったモドリッチとロナウドと一緒のポルトガル代表でユーロが長引き、プレシーズン合流が遅かったペペが招集メンバーに入ったこと。前線ではベンゼマもまだ治っていないため、モラタ、ベイル、アセンシオのトリオがリピートする可能性が高いです。
▽その土曜午後8時15分(日本時間翌午前3時15分)からの試合が終わった後、午後10時15分(日本時間翌午前5時15分)から、レガネスとのマドリードミニダービーに挑むのがアトレティコで、ええ、今度は開幕戦で出場停止だったグリースマンも先発できますよ。ちなみにその彼とトップでコンビを組む座をガメイロと争っているフェルナンド・トーレスにとって、ブタルケ(レガネスのホーム)は15年前、2部で昇格を目指していたアトレティコでのトップチームデビューを果たしたスタジアムで、当時は17歳。その1年後、チームは1部に戻り、それから自身もリバプールへ旅立つなど、イロイロあったため、彼には感慨深い訪問になるかもしれません。
▽え、1節で同じ昇格組のアラベスと1-1で引き分け、リーガの2強どころか、後輩にまで勝ち点で差をつけられているアトレティコはそんな悠長なことを言っている場合ではないんじゃないかって?そうですね、意外とあっさり1部初勝利を手に入れたため、レガネスのアシエル・ガリターノ監督も「El Atletico es uno de los mejores equipo de Europa/エル・アトレティコ・エス・ウノ・デ・ロス・メホーレス・エキポ・デ・エウロッパ(アトレティコはヨーロッパで最高のチームの1つ)。それでも私は気にしないし、何を強化したらいいのか、ウチははっきりわかっている」と自信をつけているみたいですしね。
▽実際、昔、ヘタフェ(2部)が初めて1部に上がった時と同様、これまではマドリーやアトレティコを応援していた地元のファンも2820席増やして、収容力が1万9584人になったスタンドから盛り上げてくれるはずですし、エースが戻ったといえど、ここはアトレティコも油断できないかも。うーん、ブタルケにはマドリッド市内のアトーチャ駅からセルカニアス(国鉄近郊路線)C-5で20分程、Zaraquemada(サラケマダ)駅で降りて、徒歩15分で行けるんですけどね。今回はマドリー戦と時間続きなのと、午前零時直前の終電に帰りが間に合いそうにないため、私は諦めてしまったんですが、リーガ4節の9月17日、午後1時からのバルサ戦は見に行きたいものです。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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