改めて大会を振り返る手倉森誠監督、初戦のナイジェリア戦は「ビビった部分がある」「良い体験ができた」《リオ五輪》
2016.08.12 12:40 Fri
▽U-23日本代表の手倉森誠監督が、11日にサルバドール空港で囲み取材に応じた。
▽リオ・デジャネイロ オリンピックに参加したU-23日本代表は、10日のU-23スウェーデン代表戦で1-0と勝利し1勝1分け1敗としたものの、グループ3位となり敗退が決定。悲願のメダル獲得はならなかった。
▽手倉森監督は記者の質問に応じ「良い集団と仕事ができた」とコメント。また大会を振り返り、初戦のナイジェリア戦は「ビビった部分があった」と明かした。
◆手倉森誠 U-23日本代表監督
──一晩明けて、気持ちは落ち着かれましたか
「落ち着いたんですかね。朝起きて練習がなくなったということと、改めて大会が終わったなという気持ちに浸りながら、休めるなという気持ちにも浸りながらでしたね」
──よく眠れましたか?
「(朝)6時ぐらいまで起きていましたね。スタッフと6時ぐらいまで飲んで、9時には荷出ししたので3時間ぐらいですかね」
「色々なことをしゃべりましたね。選手も選手で、居たりして、ありがとうとばっかり言っていましたね。(選手も監督の部屋に来たりしましたか?)何人か来ましたよ」
──監督にとって今回のオリンピックはどんな経験になりましたか
「世界を体感できたなというか、改めて国際試合、世界大会というのは、端から見ていた時に手の届かないというか、どういう風に自分が振る舞えるのかが想像つかない場所だと思ってましたが、実際やってみたらどんと来いという気持ちでやれたなと。良い体験ができました」
──また世界の舞台に来たいという気持ちは
「別の世界に行ってみようかなと(笑)。改めて、サッカーのクオリティとか、色々なタイプの国とか、戦ってみて楽しさはありました。試合をするたびに磨かれていくのも感じていましたし、選手も変わっていくのが手に取るように分かったし。良い集団と仕事ができたというのも改めて感じたし。良い仕事でした」
──選手も同じように色々な国のサッカーを体験できたのは貴重だったと言っていましたが、どういう風に還元していったらよいか
「育成年代で世界大会に出ることも大事ですけど、世界大会に出るために世界でやっておくというのもね。近年では日本に色々な国を呼んでU-16が試合をするようになっていますが、それはやり続けないといけないところだと思います」
「はっきり言って、初戦はアフリカ人にビビったみたいな部分がありましたからね。あれがアフリカのスタイルだ、これが中南米だ、これがアジアだというのを摺りこんでおいて、柔軟性というのが研ぎ澄まされてくれば、いよいよ世界と対抗できるかなと。そんな印象を受けました」
──朝、選手に何か話はしましたか
「彼らはすぐにJリーグがあるので、しっかり頑張れよと。休みをもらっている選手ともらっていない選手とバラバラですけど、頑張ってほしいと話しました」
──大会の各試合を戦う中で、“ひらめき“みたいなものがあったか
「攻撃は仕掛けられるなということですね。(大会前の)ブラジル戦ではコンディション、クオリティを確認するためにやりました。実際ブラジル戦のフィードバックから身につけたものは、数日間で大会で発揮できたかなと。このチームの攻撃力につながったと思います」
「アジアの時は、持たされてロングボールでやられるのが嫌だから、持たせて堅守速攻で勝ち取った大会でしたが、世界では逆にナイジェリア戦でその入り方をして痛い目に遭った分、前から取りに行って、そこからのショートカウンター、またはポゼッションの可能性を感じたのが、自分の中の変化でした」
「力を読む準備を日本がやれれば、国際試合は厳しいですけど、幅を持った国になれるのかなと思います」
──A代表のコーチもやられていますが、比べてみてこのチームの選手に欠けるものがあるのか、良い可能性を持っているのか
「この世代に対して、ゲームを読むとかコントロールするとか、技術、戦術、フィジカルと平行して高めたものの1つです。相手の心理、意図を読む癖がものすごく高まって、ゲームを運べるようになったかなと」
「この戦術じゃなきゃダメということに対しての柔軟性を高められたかなとも思います。みんなでやるということの協調性も高まったかなと」
──この大会で得た貴重な経験と成長を選手たちにどういった未来につなげてほしいか
「トップの所を頭に置いて、日本のサッカーを担う一員なんだという覚悟でやってくれなきゃ困るなと。オリンピックに出て満足してもらっては困るなと。これからは上の選手との本当の競争、口に出して競争する立場だということを理解して欲しいです」
──残りの数日間はどの様に過ごされますか
「サンパウロでシュラスコに行きたいですね(笑)。あとは、僕らがいけなかった決勝トーナメントの試合を何試合か見られれば、トーナメントに勝ち上がった場合の戦い方とかを振り返られればいいですね。自分たちが勝ち上がった時に描いていたものが、その場所で行われているかどうかも見たいと思います」
▽リオ・デジャネイロ オリンピックに参加したU-23日本代表は、10日のU-23スウェーデン代表戦で1-0と勝利し1勝1分け1敗としたものの、グループ3位となり敗退が決定。悲願のメダル獲得はならなかった。
◆手倉森誠 U-23日本代表監督
──一晩明けて、気持ちは落ち着かれましたか
「落ち着いたんですかね。朝起きて練習がなくなったということと、改めて大会が終わったなという気持ちに浸りながら、休めるなという気持ちにも浸りながらでしたね」
──よく眠れましたか?
「(朝)6時ぐらいまで起きていましたね。スタッフと6時ぐらいまで飲んで、9時には荷出ししたので3時間ぐらいですかね」
──飲みの際にはどんな話をされましたか
「色々なことをしゃべりましたね。選手も選手で、居たりして、ありがとうとばっかり言っていましたね。(選手も監督の部屋に来たりしましたか?)何人か来ましたよ」
──監督にとって今回のオリンピックはどんな経験になりましたか
「世界を体感できたなというか、改めて国際試合、世界大会というのは、端から見ていた時に手の届かないというか、どういう風に自分が振る舞えるのかが想像つかない場所だと思ってましたが、実際やってみたらどんと来いという気持ちでやれたなと。良い体験ができました」
──また世界の舞台に来たいという気持ちは
「別の世界に行ってみようかなと(笑)。改めて、サッカーのクオリティとか、色々なタイプの国とか、戦ってみて楽しさはありました。試合をするたびに磨かれていくのも感じていましたし、選手も変わっていくのが手に取るように分かったし。良い集団と仕事ができたというのも改めて感じたし。良い仕事でした」
──選手も同じように色々な国のサッカーを体験できたのは貴重だったと言っていましたが、どういう風に還元していったらよいか
「育成年代で世界大会に出ることも大事ですけど、世界大会に出るために世界でやっておくというのもね。近年では日本に色々な国を呼んでU-16が試合をするようになっていますが、それはやり続けないといけないところだと思います」
「はっきり言って、初戦はアフリカ人にビビったみたいな部分がありましたからね。あれがアフリカのスタイルだ、これが中南米だ、これがアジアだというのを摺りこんでおいて、柔軟性というのが研ぎ澄まされてくれば、いよいよ世界と対抗できるかなと。そんな印象を受けました」
──朝、選手に何か話はしましたか
「彼らはすぐにJリーグがあるので、しっかり頑張れよと。休みをもらっている選手ともらっていない選手とバラバラですけど、頑張ってほしいと話しました」
──大会の各試合を戦う中で、“ひらめき“みたいなものがあったか
「攻撃は仕掛けられるなということですね。(大会前の)ブラジル戦ではコンディション、クオリティを確認するためにやりました。実際ブラジル戦のフィードバックから身につけたものは、数日間で大会で発揮できたかなと。このチームの攻撃力につながったと思います」
「アジアの時は、持たされてロングボールでやられるのが嫌だから、持たせて堅守速攻で勝ち取った大会でしたが、世界では逆にナイジェリア戦でその入り方をして痛い目に遭った分、前から取りに行って、そこからのショートカウンター、またはポゼッションの可能性を感じたのが、自分の中の変化でした」
「力を読む準備を日本がやれれば、国際試合は厳しいですけど、幅を持った国になれるのかなと思います」
──A代表のコーチもやられていますが、比べてみてこのチームの選手に欠けるものがあるのか、良い可能性を持っているのか
「この世代に対して、ゲームを読むとかコントロールするとか、技術、戦術、フィジカルと平行して高めたものの1つです。相手の心理、意図を読む癖がものすごく高まって、ゲームを運べるようになったかなと」
「この戦術じゃなきゃダメということに対しての柔軟性を高められたかなとも思います。みんなでやるということの協調性も高まったかなと」
──この大会で得た貴重な経験と成長を選手たちにどういった未来につなげてほしいか
「トップの所を頭に置いて、日本のサッカーを担う一員なんだという覚悟でやってくれなきゃ困るなと。オリンピックに出て満足してもらっては困るなと。これからは上の選手との本当の競争、口に出して競争する立場だということを理解して欲しいです」
──残りの数日間はどの様に過ごされますか
「サンパウロでシュラスコに行きたいですね(笑)。あとは、僕らがいけなかった決勝トーナメントの試合を何試合か見られれば、トーナメントに勝ち上がった場合の戦い方とかを振り返られればいいですね。自分たちが勝ち上がった時に描いていたものが、その場所で行われているかどうかも見たいと思います」
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