【日本代表コラム】“偶然”ではなく“必然”が生んだ2失点…埋め切れない世界との差2016.08.08 22:00 Mon

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▽「ひっくり返せたゲームだった」と試合後に手倉森誠監督が語ったように、U-23コロンビア代表戦は勝ってもおかしくない試合だった。しかし、初戦のU-23ナイジェリア代表戦(5-4で敗戦)も勝てる試合だった。それでも結果は1分け1敗。第3節のU-23スウェーデン代表戦はグループステージ突破を懸けた決戦となる。

▽コロンビア戦では、ナイジェリア戦からシステムを変更し、これまで重用して来た[4-4-2]で臨んだ。攻撃に幅を持っているコロンビアが相手ということで、守備面を考慮しダブルボランチにMF遠藤航、そして初戦は出番がなかったMF井手口陽介を起用。また、両サイドにはMF矢島慎也、MF中島翔哉を置き、2トップにFW興梠慎三とFW浅野拓磨を配置。慣れ親しんだ形で臨んだ。

▽立ち上がりからペースを握った日本だったが、この日はフィニッシュの精度を欠いた。CKやFKなど敵陣でセットプレーも数多く獲得したが、相手の脅威となるシーンを多く生み出すことができず。ゴールレスのまま試合を折り返した。

▽浅野は「もっと早く攻撃陣である僕らが早い時間にゴールができていれば、もっと違った戦いになっていたと思います」と試合後に語った通り、コロンビアの戦意を喪失させるだけのチャンスはあった。しかし、それを生かせないでいると、2失点という報いを受けることとなった。

▽ミスが散見され、想像以上の5失点を喫したナイジェリア戦とは打って変わり、コロンビア戦はミスが減ったように思えた。しかし、前半同様に後半も相手ゴールに迫るシーンが続いた影響か、ダブルボランチの遠藤と井手口が前掛かりになるシーンが増え、バイタルエリアを空けてしまう時間が増えていった。

▽その隙を突かれたのが1点目だった。FWグティエレスがボックス手前でボールを持つと、中央で待つFWレンテリアに預けリターンを受け右足一閃。ブロックに入ったDF植田直通に当たったボールがネットを揺らした。

▽植田に関しては、しっかりとブロックに入り、GK中村航輔もあの軌道ではノーチャンスだった。しかし、グティエレスがレンテリアにボールを入れた際には、バイタルエリアが空いており、後手に回った守備が招いた失点とも言える。

▽ナイジェリア戦では、押し込んでいる時間帯の失点に浮足立ってしまったこともあったが、常に守備が後手に回っていた。クロスや縦パスへの対応、そして相手にボールが収まる前にではなく、収まってからの対応。個の力を持ち合わせる相手との勝負でやられていたが、コロンビア戦の先制点も同じものと言えるだろう。

▽2失点目も同様だ。中央で楔となったパボンが左のボルハへパス。ボルハのシュートはGK中村が何とかセーブしたが、DF藤春廣輝が対応を誤りオウンゴールを献上した。藤春の判断ミスはいただけないが、その前にボルハのシュートが決まっていた可能性も高い。崩しの部分での守備が後手に回った事が、結果的にオウンゴールへと繋がってしまったと言えるだろう。

▽この2試合で感じたことは、“世界“を経験していないということだ。海外組は、実質MF南野拓実(ザルツブルク)の1名のみ。バックラインは、クラブレベルで多少の国際経験はあるが、アジアを超えた世界との経験は殆どない。バイタルエリアで相手に自由を与えたらどうなるのか。相手のボールの持ち方、身体の使い方はどうなのか。リーチの長さ、コントロールの正確さ、シュートレンジの差──世代別の代表チームとはいえ、“世界”のレベルがどれほどなのかをこの2試合で体感したはずだ。ナイジェリア戦からコロンビア戦にかけて改善が見られた理由は、1度経験していたからだと思う。

▽一方で、浅野や中島のゴールに関しては、ナイジェリア戦同様に自分たちの形を出して得点した。攻撃面に関しては、2試合で6得点。どれも“偶然”の産物ではなく、しっかりと形を作っての得点だ。しかし、決めなくてはいけない場面で決められなかったのも事実。命取りになることは、この2試合でよく分かったはずだ。そして、得点と同様に失点もまた”偶然”の産物ではなく、“必然”なもの。中2日で対応しきれるほどのものではなかったが、先制点を許すまでは耐えていた様に思う。

▽ナイジェリア戦と比べると内容が向上したコロンビア戦。しかし、勝利という結果を掴むことはできなかった。それでも「最終節ではもっと強さを発揮できると楽観的に考えている」と語った手倉森監督。逆境を乗り越え続けてきたU-23日本代表チームにとっては、劇的な展開でのメダル獲得に向けた筋書きと言えるかもしれない。残された1試合で勝利を掴み、まずはグループステージ突破に向けて他会場の結果を待つことができるのか。“必然”が生み出す結果を掴むために、残り2日をしっかりと過ごしてもらいたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》

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【リオ五輪総括】グループステージ3試合を含めたリオ五輪を総括する霜田NTD「駆け引きを含めたゲームコントロールが必要」

▽日本サッカー協会(JFA)の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(NTD)が、今夏に行われたリオ五輪の総括を行った。霜田NTDは、グループステージ3試合での戦いや、そこでのデータをもとにリオ五輪を振り返った。 ▽ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンとのグループステージについて霜田NTDは、一試合ごとにデータをもとにした総括を実施。さらに今後の日本サッカーにおける課題についても口にした。 <B>◆霜田正浩ナショナルチームダイレクター</B>(日本サッカー協会) <B>~~初戦のナイジェリア戦~~</B> 「実際に3試合を振り返りたいと思います。ナイジェリア戦は0分から60分で5点を取られました。非常にもったいない失点が多く、相手が強くて、うまくてどうしようもなかったというよりも、自分たちのミスからの失点でした。60分間では6割から7割近く相手にボールを持たれていました。ポゼッションのパーセンテージが直接の原因ではないですが、この中で考えたのは相手からボールが奪えなかったなと。相手は当日入りでコンディションが悪いのにもかかわらず、僕らが厳しくいってもボールを奪えませんでした。なので、相手のポゼッション率を下げるというか、こちらがボールを持ってコンディションの悪い相手をもっと走らせる。そういう戦いが60分間までにもう少しできれば、もう少し違ったかなと」 「大会初戦の0分から15分がどれだけ大事かということは、現場の監督、スタッフ、選手の誰もがわかっていました。しかし相手のコンディションがわからず、当日入りの中でも本当に前からボールを奪いに来るのか。ゆっくり時間を使うのか。そういう相手の出方をうかがうように最初の15分を使ってしまいました。そこで2-2。15分間で2-2という打ち合いになりました。2-2になった時点から相手を走らせたり、しっかりと自分たちで保持したりすることができればよかったですが、ミスから失点を繰り返して3点差をつけられたことが悔やまれます」 「データの中から拾ったのは、セカンドボールに関しては倍近い数を相手に取られています。タックル数は互角ですが、自分たちで奪えた数と、ナイジェリアのタックルを受けてボールを失った数ではかなり下回っています。ボールを奪いには行っていますがボールを奪えない。逆に相手は取りにきて、こちらは失ってしまう形が多かったです。セカンドボールを拾われたので相手のポゼッションが長く、自分たちから良い形でボールを奪えていません。良い守備から良い攻撃に転じることができなかった原因だと思います」 「2番目はアタッキングサードについてです。ボールを持っていてもバックパスや横パスだけでは意味がなく、いかに相手のアタッキングサードにはいるか。その部分でも相手に大きな差を付けられてしまいました。この差は、分析した結果としては、日本は繋いで攻撃を組み立てますが、ナイジェリアは個人で仕掛けてきます。そういう意味でも、アタッキングサードに侵入された回数が多くなりました。ここは日本の大きな課題だと思います」 「ポジティブな面では試合の終盤になっても日本が走り負けることはなかったです。コンディショニングもうまくいき、90分で見ると自分たちでチャンスを作ることができました。浅野や(鈴木)武蔵など途中から入った選手も機能し、先発で出るメンバー、途中から出るメンバーの差はなかったため、後半に勝負する戦い方は確立されていたと思います。なので、試合の入り方とミスからの失点が悔やまれる試合になりました」 <B>~~2戦目のコロンビア戦~~</B> 「2戦目ですが、4-4-2に戻しました。中2日しかありませんでしたが、原点に戻ろう、前から行こうということで、メンバーを戻してしっかりと前からボールを奪いに行きました。1戦目と2戦目の間のトレーニングやミーティングでのフィードバックでも、現場の監督やスタッフが選手に意識付けをしてくれたので、かなりアグレッシブな入りができ、立ち上がりにパンチを浴びるようなことはなく、1戦目の反省が活かされたと思います」 「ただ、それでもコロンビアはうまくてボールを奪えませんでした。それでも相手がうまい中で、こちらもやられずに前半を0-0で終えました。しっかりとゲームをコントロールできたなと思いますし、チャンスを作れていました。やり慣れた形でしたし、2トップが非常に機能したなと。60分過ぎからはコロンビアを圧倒できましたが、ここで問題なのは良い形、良いゲーム、良いコントロールをしていたにも関わらず、先に先制されてしまう。2点目もミスから失点してしまいました」 「予選リーグは試合が少なく、そこで勝ち点1や3を絶対に取らなければいけないとなったときに、追いかける展開は厳しいなと思います。タックルの数に関しては相手の方がかなり多く、セカンドボールは互角でした。アタッキングサードは日本の方が多く、コロンビアは1点取ってから“のらりくらり”と戦っていましたが、僕らはゴールに向かっていくことができていました」 「75分過ぎからは完全にコロンビアを圧倒できて2点のビハインドを追いつくことができましたが、本当はひっくり返せればよかった。ひっくり返すチャンスもあったので、ここで本当にひっくり返して勝ち点3を取れる力を付けなければ、世界大会で上位に進出することは難しい。ここでも途中交代で試合に入った南野と大島により、試合がガラッと変わりました。今まで戦ってきたメンバーにプラスアルファで新しい活力が加わりました。こういうチームの総力戦、控えの3人をちゃんと使った戦いはできたなと思います」 「ミスからの失点というのは、同じことの繰り返しでした。世界大会は3試合で終わってしまいます。短期決戦の中でのミスによるダメージを少なくすることが、これからは大事になってきます」 <B>~~3戦目のスウェーデン戦~~</B> 「3試合目は他力になってしまいました。もう他力なので、自分たちの力で、まずは目の前の試合を勝ち切ろうということで、選手たちも開き直っていました。スウェーデン戦だけに集中しようと。裏でやっているナイジェリアとコロンビアの結果を選手に伝えることはなく、目に前の敵に勝とうとやりました。これも、スウェーデンがあまりガツガツ来なかったこともありますし、守備ブロックを敷いてボールを取りに来なかったので、ポゼッションではかなり優位に立ちました」 「逆に言うとアジアに近いような戦いになり、パスの総数から見てなかなか前にパスを付けられない。ブロックの中に入れず、横パスやバックパスが多くなってしまい、ポゼッションは高くてもゴール前までいけない日本の課題が出てしまいました。前の2試合では拾っていませんが、この試合ではパスの総数が520本で、その中で前につけたのが157本。さらにその中の6割5分程度しか成功していません。そういう意味では引かれてブロックを作られるアジア仕様の戦いになったときに、日本の課題が出てきてしまったかなと」 「それでも相手に得点を許さず、0-0の状況を長く続けられる。攻め疲れることなく攻撃の手を緩めず、常に主導権を握りながらゴールに向かう姿勢は、1戦目、2戦目の反省が活かされたのかなと思います」 「これも途中交代の矢島がゴールを取ってくれました。3試合とも90分の勝負、14人の勝負が形として出来ていたかなと思います」 <B>~~3試合を通した総括~~</B> 「簡単ですが3試合を振り返りました。オフェンスに関してはよくできたなと思います。3試合で総得点7は悪い数字ではないですし、7点取っていればかなりの確率で勝つはずです。また、どの相手でもパスの成功率は75%を超えています。これはAFCの予選で戦った6試合よりも高い数字です。単純に比較はできませんが、AFCの予選ではパスの成功率が7割に行かず、サウジアラビア、韓国戦で越えただけで、他は思うようにパスがつながりませんでした。今回は世界大会の舞台、暑かったという要因もありますが、ゴールに向かうパスも6割5分という数字が出ています。少なくとも今までのように、勝っていても負けていてもボールを横に繋ぐような試合ではなく、強化指針で出しているようになるべくゴールに仕掛けていくような攻撃がある程度できたかなと思います」 「ナイジェリア戦では4点取れました。シュートの本数は8本しか打っていないのに4本が決まるなど、得点率は50%です。サッカーの世界で毎試合このような数字はありえないと思います。ただ、その中で枠内のシュートは8本中5本。ポゼッションでは圧倒されていましたが、少ないチャンスでちゃんとゴールを奪うこの決定率の高さがあれば、強豪に対してジャイアントキリングができるのではないかと思います」 「先日もお話ししましたが、この決定率をどのように上げるかが課題で、チャンスの数はA代表も含めて多くのものが作れています。そのチャンスを得点に結びつける効果的な技術や意識が日本の課題だと思います。五輪チームも選手間の距離が良いときは孤立することなくパスがつなげます。一人で相手を抜いていくような選手が、これからは出てこないといけませんが、それだけではなくグループのコンビネーションで崩す部分はA代表に通ずるものがあります。一つの線でつながった戦いをしてくれたなと思っています。日本が継続していくべきストロングポイントの一つだと思います」 「ディフェンスについてです。相手の技術が素晴らしく完全に崩されたというよりは細かなミス、ポジショニングのミス、クリアミス、判断ミスのようなイージーなミスが致命的なものにされてしまう怖さを感じました。プレッシングの重要性、ポゼッションされていてもどこで奪うかの奪いどころ。そこを徹底すればよかったなと思います。得点は7ですが、失点も7です。その中の半数は個人のミスであり、相手にプレゼントしてしまったような失点でした。こういうところを、どれだけ世界大会で少なくするかです」 「サッカーはミスのスポーツで、ミスすることは仕方ないですが、そのミスを致命的なものにしないというマネジメントが必要だと思っています。忠実なプレーをして、クリアするところはする、体を張るところは張る、相手が背中を向けていたら無理にファウルをしないなど原理、原則をもう少しハイレベルでできるようにならなければいけません」 「後はGKの判断の部分です。ボックス外のプレーエリアの拡大が求められます。またJリーグを見ていてもなかなかクロスを上げてこないので、クロスに対する守備範囲の広さ、日本のGKはもっと守備範囲を広くやっていかなければいけません」 <B>~~日本の課題~~</B> 「また強化指針の中で、戦術的な柔軟性という話をしています。ゲームコントロールについてですが、セットプレーの時、キックオフ直後、スローイン時、選手交代などプレーが切れた後の集中力や修正力。こういった隙を突かれています。逆にこの隙をこちらが突けない。ただ90分間を自分たちのリズムでサッカーしましょうではなく、世界大会では相手の隙をどう突いて、こちらの隙をどう見せないかが大事になってくるのかなと思います」 「ピッチ上のリーダーについてもなかなか見当たらなかったなと。ハリルホジッチ監督やアギーレ監督も言っていましたが、ボールを奪うところ、デュエル、球際で負けてしまうのは、日本が世界大会を勝ち進むうえでまだまだベースのところを上げなければいけないなと感じます。良い形でボールを奪えれば、そのままショートカウンターやロングカウンターで良い攻撃につながります。完全に相手が引いている状態から、こちらがポゼッションして崩すだけではなく、カウンターのように良い守備から良い攻撃で点を取る形を増やさなければいけません」 「ずっと言ってきましたが、守るだけでなく奪う守備の概念を日本のチームは持たなければいけないなと思っています。たとえば、ブラジルのネイマールにしかり、ナイジェリアのミケルしかり、技術も経験のある選手に対してはボールを奪いに行かなければなんでもやってしまいます。それが致命的にならなくても、こちらのリズムを作れない。個人やチームとして技術や経験のある相手をどう慌てさせるか、ミスさせるか。そのために日常からアグレッシブに取りに行くことが大事です。どの選手であれ、FWでもGKでもそういう意識を持っていかなければ難しいです」 「ゲームコントロールについては、入り方、開始15分の戦い方です。アグレッシブさをどこで出すか。90分間ずっと走り回るのは難しいです。ハイレベルになればなるほど、どこでペースを落とすか、どこで休むかのゲームコントロールも重要です。そこを選手が判断してプレーする。ここは奪いどころだとなったときに、全員が共鳴して連動する。ゆっくり繋ごうよとなったときはペースダウンする」 「世界大会のグループステージで絶対に勝ち点1は取らなければいけないとなったとき、3試合で4ポイントを取れれば突破の可能性が高くなる中で、どうやって勝ち点1にこだわるか。または勝ち点3を取りに行くかというところで、こういうゲームコントロールも大事になると思っています。逆に、60分から90分は相手の疲労もありますが、この時間帯はどの相手に対しても日本は良く走れました。それを最初からやれとよく言われますが、それくらい相手を圧倒することができます」 「逆に言えば力の出しどころで、終盤に力を発揮することは、日本はいつでもできます。これからは相手を先に慌てさせるべく先に点を取る。こちらから先制パンチをして相手をひるませる。こういう駆け引きを含めたゲームコントロールを90分を通してやっていかなければいけません。これをJリーグの試合の中でやるには、いつも途中からしか出場しない選手にとっては経験できないものです。90分間チームの主力として多くの試合に出続ける選手がこの年代でも出てこないと、ゲームコントロールを身に付けるのは難しいのかなと思います」 <B>~~世界大会を経験することの重要性~~</B> 「最後に余談ですが、選手の経験という部分を今大会に出場した選手について並べてみました。今回の五輪に出た18選手のうち過去U-17のW杯に出た選手、U-20のW杯に出た選手、OAは何人使ったか。そのOAの選手が世界大会を経験したことがあったかなかったか。そういうものを調べました。ブラジルはネイマールが1番で、ナイジェリアはミケルです。ホンジュラスやデンマークは世界的な経験を持った選手はなかなかいません」 「メキシコのOAである3人はロンドン五輪にも出場したペラルタも含めて全員が国内組です。ただ、五輪を経験しW杯を経験した選手を3人OAで使ってきました。国際経験と簡単に言いますが、世界大会に出る出ないだけではなく、ACLで戦う、CLに出る。そういう国際経験、普段のリーグ戦では当たらないような対戦相手と戦うことに関して言えば、メキシコはU-17W杯に4人出て、U-20W杯に10人出ています。18人中10人が大きな世界大会の予選リーグの戦い方を知っていますし、経験しています」 「さらに、世界大会であるW杯の舞台を経験しているOAが3人もいる。それでもメキシコはグループリーグで敗退しましたが、明らかな傾向です。U-17やU-20のW杯に出場した選手が五輪に臨み、予選の3試合でどうやって勝ち点4を取るかということを体感して、それからW杯に臨むというのが一つの形なのかなと思います」 2016.09.16 20:20 Fri
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【リオ五輪総括】6カ月間の準備期間を振り返る霜田NTD「時間がない中でJリーグとの調整、対戦国を探すなどはできる限りのことはやってきた」

▽日本サッカー協会(JFA)の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(NTD)が、今夏に行われたリオ五輪の総括を行った。霜田NTDは、今年1月に行われたAFC U-23選手権でリオ五輪の出場権を獲得してから本大会を終えるまでを振り返っている。 ▽わずか6カ月間の準備期間では五輪に出場する強豪国とのマッチメイクが難しいものだったとコメント。その中でできる限りの準備を行い、ブラジルに向かってからも選手たちのコンディションに細心の注意を払っていたことを明かした。 <B>◆霜田正浩ナショナルチームダイレクター</B>(日本サッカー協会) 「こんにちは。お忙しい中ありがとうございます。五輪が終わってすぐにW杯の予選が始まってしまい、どのタイミングで総括するのが良いのかを計っていました。先日の技術委員会で出た話題も集約し、最終的には技術委員長に調整してもらい、総括という形でまとめさせていただきました」 「キャンプに帯同してくれた記者の方にはご存じでしょうが、改めて次の東京に向けていろいろなことを検証していかなければいけないと思っています」 「最初に、ここで直接お話しできないようなこともあります。たとえば個人への評価。監督についても、ロンドンの時もそうだったように協会の中でストックして、次の五輪に向けて参考にするという形になります。全部のことをお話しできるというわけではないことだけご了承ください」 「予選リーグ3試合、準備などは技術委員会で検証した結果をお見せします。ここでお見せするパワーポイントはJFAが出すテクニカルレポートの中に入れます。出てくるデータや数字はいずれレポートとして出ます」 「ご存知の通り、3試合で負けてしまいました。この3試合で、勝ち点1足りずに3位になってしまいましたが、結論から言えばグループリーグは突破してブラジルなりデンマークなりと試合をしたかったなというのが正直な感想です」 <B>~~本大会に向けた準備~~</B> 「どういう準備をしてきたかを振り返ると、1月に出場権を獲得し、2月は選手をクラブに戻しました。Jリーグが始まる前のプレシーズンに参加させて、3月から活動しました。その中で、どうしてもメキシコと対戦したいということだったので、ポルトガルに飛んでメキシコと対戦し、もう1試合、ヨーロッパで強豪と対戦できればよかったのですが、そこまで来てくれる国は少なかったです。あるいは、U-23の活動をしている国自体が少なかった中で、今後の反省でもありますが、五輪に出場しガチンコで親善試合をしてくれる国を見つけるのは年々難しくなっています。なので、スポルティング・リスボンにお願いして、クラブチームと対戦しました」 「4月、5月は月に1度の強化をしたいということで、Jリーグの強化担当者会議で4年に一度の五輪イヤーということで、クラブの了解を得て活動をさせてもらいました。エスパルスとも練習試合をして、フル代表のガーナとも対戦しました。U-23のチームがシーズンの最中に15時間のフライトを経て日本に来るのは非常に難しい状況でした。日本で親善試合をやらなければいけない制約もあり、日本の選手の移動の負担を少なく。Jリーグの試合の間の月曜日、火曜日、水曜日で手ごたえのある相手とやるのは難しいことでした。ここはガーナがしっかり来てくれたので、アフリカと初めて対戦することになりました」 「それからトゥーロンに行って4試合できました。トゥーロンではいろいろな年代が混在していて、パラグアイはU-20、ポルトガルはU-21と各国それぞれが、この時期にベストメンバーを揃えられないという世界的な事情があり、この場で他の国々と情報の交換をしました。それをどうやってFIFAに訴えようかという話もしています。現場の国際経験を積むということだけでなく、五輪に参加する国も出ていたので、そういう情報交換の場としてもトゥーロンは有意義なものでした」 「ただ、ACLと被ってしまい、ACLに出るチームの選手を連れていけませんでした。Jリーグの選手たちにとっても、大会直前の大事な試合をベストなメンバーで臨めないということは非常に残念だったなと思います。そこはもう少し、Jリーグ各クラブとの関係を構築していかなければいけないなと感じました。それでもACL以外のチームからは、レギュラーを取っている選手でもトゥーロンを優先してほしいと伝え、ある程度のメンバーが呼べました。久保はケガをしましたが、南野は呼べました。そういう意味ではベストメンバーに近い選手たちでトゥーロンに臨めたのは良かったかなと思います」 「それから松本での試合。五輪に出るU-23の南アフリカが来てくれたので良かったですが、やはりシーズン中の月曜日から水曜日に日本に来てもらうのは非常に大変で、五輪イヤーの直前のマッチメイクに関しては検討しなければいけません」 「ブラジルに渡っても試合をしました。この辺のマッチメイクは現場の希望を第一に考えました。それから、Jリーグから選手を出してもらうので、Jクラブの交渉も踏まえた上で日程を決めて、その後にマッチメイクしました。正直、1月に突破を決めて7月に本大会があり、6カ月しか準備期間がない中でJリーグとの調整、対戦国を探すなどはできる限りのことをやりました。ただ、もう少し練習試合ができればよかったなと思っています」 <B>~~ブラジル到着後の準備~~</B> 「次の準備は向こうに行ってからのことです。これは他の国との対戦ではなく、自分たちでどれだけ良いコンディションで臨めるかという準備です。今回、初めて国立スポーツ科学センター(JISS)から中村大輔さんという方に来ていただきました。彼は疲労回復のスペシャリストで、コンディションの専門家で、もともとサッカーへも造詣の深い方です。また、普段からJISSに務めておられるので、コミュニケーションを取っていました。今では、ハリルホジッチ監督が来てからは当たり前になっていますが、アイスバスのケアをしたり、今回は初めて下半身の疲れを取るような器具を導入したりしました」 「選手はマッサージを受けるだけでなく、空いている時間に疲労が回復できるような器具を持っていきました。リカバリータイツについても、寝るとき、飛行機に乗るとき、移動の時などに穿かせるようにしました。いろいろと、疲労回復に務めました。コンディションのチェックに関しては唾液検査。それから、視感的な疲労度などA代表と同じようなコンディションチェックを行いました」 「予防のエクササイズについてもJリーグの各コンディショニングコーチとダイレクトで連絡を取って協力を仰ぎ、代表の活動ではない日ごろからでも常にこういうことをやっておいてくださいというのをお願いしていました。時差対策、暑熱対策はだいぶ前から行っていました」 「結果として、コンディショニングが悪くて戦えなかったという試合はなかったです。3試合とも日本が走り負けたということはなかったので、この辺の準備がうまく機能したというのは実感としてあります」 2016.09.16 20:15 Fri
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リオ五輪を総括した西野朗技術委員長…手倉森誠監督については「高く評価している」

▽日本サッカー協会(JFA)は26日、技術委員会でリオ・デジャネイロ オリンピックの総括を行った。会議終了後、西野朗技術委員長が記者の取材に応じ、国際舞台での経験不足や選手の招集問題などについて語った。 <B>◆西野朗技術委員長</B> <B>──リオ五輪についてはどんな報告をしたのか</B> 「強化部会から、霜田の方からチームの立ち上げから準備期間から、どういったアプローチをしてきたかという話と、予選、本選をどう戦ったかということをコンパクトに報告しました」 「色々と検証すると、紙一重の部分があったり、十分戦えたポジティブに捉えられる所がたくさんありました。僕自身、経験値というのが不足していたかなと。色々な戦い方の中で、紙一重のところで失点したり、ボールを取られたり。前のカテゴリ(U-20)で経験していなかったりというところは多少あったと思います」 「ベスト8に残ったチームはU-20で世界を経験した選手が5人以上間違いなくいましたし、そこにオーバーエイジのワールドカップ経験者がいたりといった、ゲームをコントロール編成をしているところはオリンピックレベルでも差が出るなと思います」 <B>──久保裕也選手を招集できなかったことは次にどう生かすか</B> 「間違いなく問題だと、最終的に現場に影響を与えたと感じています。強制力がないことは確かにあります。各国もその中で、メンバーを十分に編成できないというのは、日本だけではなくあります。アルゼンチンもしかりです」 「直前になって招集させないというのは、平気で起こるのがオリンピックのメンバー編成です。日本もそうならないようにオーバーエイジに対しては慎重に海外クラブと調整していました。ただ、そこが最後にチャンピオンズリーグやクラブの事情で出てしまったのは残念です」 <B>──手倉森監督の去就については</B> 「技術委員会では、みんな一同に手倉森監督には高い評価をしていますし、協会としても高い評価をしています。こういった難しい世代をアジアチャンピオンにして、海外に連れて行ったこと。マナウスであと5分ずつ試合時間があれば次のステージに進めたと思います。日本サッカーに対する思いが彼から伝わってきました」 2016.08.27 15:05 Sat
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「腰抜け」発言のアメリカ女子代表GKホープ・ソロが6カ月の謹慎処分

▽アメリカサッカー連盟(USSF)は25日、アメリカ女子代表GKホープ・ソロ(35)に対し、6カ月の謹慎処分を下したことを発表した。 ▽2005年からアメリカ女子代表の正守護神として活躍していたソロは、2008年の北京オリンピック、2012年のロンドン・オリンピックで金メダル獲得に貢献。2015年の女子ワールドカップではアメリカ代表の優勝に貢献していた。 ▽オリンピックで女子サッカーが競技に採用されてから5大会連続でメダルを獲得(金メダル4個、銀メダル1個)してきたアメリカだったが、リオ・デジャネイロ オリンピックでは準々決勝のスウェーデン戦でPK戦の末に敗戦。大会4連覇だけでなく、メダル獲得も逃していた。 ▽試合後にソロはスウェーデンの戦い方に苦言を呈し「腰抜けの集まりだった。より優れていたチームが勝てなかったと思う。スウェーデンが勝ち進めるとは思えない」とコメント。しかし、このコメントが処分の対象となった。 ▽USSFのスニル・グラティ会長はホープ・ソロの処分について声明を発表。受け入れがたいとし、処分を与える決定を下したことを明かした。 「オリンピック時のスウェーデン戦後のホープ・ソロのコメントは、受け入れられるものではなく、代表チームの選手に必要な行動基準を満たしてしません」 「競技場内の結果だけでなく、オリンピックはフェアプレーと敬愛の念を表すものです。我々は、例外なく、我々の代表選手たちがこの原則を尊重することを期待しています」 「過去にソロが関わった事件を考慮し、アメリカ代表メンバーに適した振る舞いを彼女に要求していた中で、プライベートな会話と同様に、今回の懲戒処分が適切であると決定しました」 ▽6カ月の謹慎処分を受けた35歳のソロは、今回の処分により2017年2月までアメリカ女子代表としてプレーできないこととなる。なお、「腰抜けの集まり」と言われたスウェーデンは決勝まで進出。ドイツ女子代表に敗れたものの、銀メダルを獲得していた。 2016.08.26 10:30 Fri
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サッカーの王様、ブラジルの金メダル獲得に歓喜「マラカナンで新たな歴史が刻まれた」

▽サッカーの王様こと元ブラジル代表のペレ氏が、ブラジルの金メダル獲得に歓喜した。自身のツイッターで喜びを口にしている。 ▽U-23ブラジル代表は20日、U-23ドイツ代表と対戦。1-1で120分を終え、迎えたPK戦を5-4で制し、悲願の金メダルを獲得した。 ▽決勝の舞台となったマラカナン・スタジアムは、ブラジルの聖地として知られる一方で、鬼門としても有名なスタジアム。1950年に開催されたブラジル・ワールドカップでは、ブラジルが決勝でウルグアイに敗れ、のちに“マラカナンの悲劇”と呼ばれるようになった。2014年のブラジル・ワールドカップでも決勝の舞台となるが、ブラジルは準決勝でドイツに敗れてマラカナンでの戦いを逃している。 ▽幼いころにマラカナンの悲劇を目撃し、その後もブラジル代表とともに歩んできたペレ氏は、やっと訪れたマラカナンの歓喜に嬉しさが溢れてきたようだ。ペレ氏は21日付けで、自身のツイッターを更新し、次のようにコメントを投稿した。 「ブラジルはピッチの内外で素晴らしい振る舞いを見せた。ようやくマラカナンで新たな歴史が刻まれた。素晴らしい思い出となるだろう。素晴らしい五輪の最後だった」 2016.08.22 11:25 Mon
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