【六さんのアムールフットボール】ユーロ2016~VOL10~
2016.07.12 13:35 Tue
▽2016年ユーロファイナルは、ポルトガルが勝った、というより、フランスが負けたという印象が強い。序盤でクリスティアーノ・ロナウドがタックルを受け、負傷退場を余儀なくされた。その後の展開は誰もが予想する通り、フランスがボールを支配し続けた。
▽今回ポルトガルが、ここまで来れたのは、ペペを筆頭とする堅い守備力にある。エデルの決勝点は予期していなかったが、守備意識の高さが、ポルトガルに栄誉をもたらしたといっていい。
▽前回の決勝戦スペインvsイタリア戦も今回と同様、連戦の果ての「だしがら」のような内容だった。今回のユーロは、これまで素晴らしい試合が多かっただけに、残念で仕方がない。ロナウドの退場とともに試合は終わり、エデルの一発で覚醒し、ベンチ前で監督以上のパフォーマンスを見せたロナウドが、最後は試合をしめた。一体その間に、地元フランスは、何をしていたのだろうか。
▽24カ国となった最初の大会で、最も恩恵を受けたのが、3位通過で決勝ラウンドに進んだポルトガルだった。そこから頂点にまで登りつめるとは、だれが予想したろう。
▽今回の大会で、僕が見ていて一番印象に残ったのは、ペペのパフォーマンスである。ラインを統率し、カバーリングも的確でスピーディー、つぶすときはしっかり潰す。これまで悪童の印象が強かったが、ボールサイドでの勝負はフェアーで見ごたえがあった。
▽庇を貸して、結果的に母屋を取られたフランスだったが、さすがに大会の運営、ホスピタリティは素晴らしかった。やはり、一極集中のユーロは、ワールドカップ以上に得るものが多い。
【六川則夫】(ろくかわのりお) 1951年、東京生まれ。 40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。「蹴る、観る、撮る」の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。
[ロナウド左足を痛める]
[ロナウド負傷退場]
▽今回ポルトガルが、ここまで来れたのは、ペペを筆頭とする堅い守備力にある。エデルの決勝点は予期していなかったが、守備意識の高さが、ポルトガルに栄誉をもたらしたといっていい。
[この一振りが、ポルトガルに栄誉をもたらした]
[喜びのエデル]
[白い手袋の意味は?]
▽前回の決勝戦スペインvsイタリア戦も今回と同様、連戦の果ての「だしがら」のような内容だった。今回のユーロは、これまで素晴らしい試合が多かっただけに、残念で仕方がない。ロナウドの退場とともに試合は終わり、エデルの一発で覚醒し、ベンチ前で監督以上のパフォーマンスを見せたロナウドが、最後は試合をしめた。一体その間に、地元フランスは、何をしていたのだろうか。
▽24カ国となった最初の大会で、最も恩恵を受けたのが、3位通過で決勝ラウンドに進んだポルトガルだった。そこから頂点にまで登りつめるとは、だれが予想したろう。
▽今回の大会で、僕が見ていて一番印象に残ったのは、ペペのパフォーマンスである。ラインを統率し、カバーリングも的確でスピーディー、つぶすときはしっかり潰す。これまで悪童の印象が強かったが、ボールサイドでの勝負はフェアーで見ごたえがあった。
▽庇を貸して、結果的に母屋を取られたフランスだったが、さすがに大会の運営、ホスピタリティは素晴らしかった。やはり、一極集中のユーロは、ワールドカップ以上に得るものが多い。
【六川則夫】(ろくかわのりお) 1951年、東京生まれ。 40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。「蹴る、観る、撮る」の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。
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