ドルトCEO、ムヒタリャン放出の決断を説明… 選手の姿勢に対する疑問も

MFヘンリク・ムヒタリャンのマンチェスター・ユナイテッド行きを容認したことは正しい判断だった。ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOはそう主張している。

数カ月前の時点では、ヴァツケCEOはクラブとの契約が2017年までとなっていた主力選手3人をこの夏に全員放出する可能性はないという姿勢を取っていた。だが結局、DFマッツ・フンメルス、MFイルカイ・ギュンドアン、そしてムヒタリャンはいずれもドルトムントを離れることになった。ヴァツケCEOは考えを変えた理由について、ドイツ『ビルト』に次のように明かしている。

「まず最初に挙げられる点は、契約が1年しか残っていない選手に対して、これほどのオファーを受けるとは想像していなかったこと。そして二つ目に、スポーツの面で最近新たな印象を受けたことが挙げられるだろう」

「新たな展開があっても頑固に最初の判断を貫こうとすれば、行き詰ってしまうだけだ。それよりも、私の判断が誤っていたと言われる方を選ぶよ」

ユナイテッドがムヒタリャン獲得のため提示した金額は4250万ユーロ(約48億円)と報じられており、契約期間が残り1年の選手に対する提示額としてはブンデスリーガ史上最高額となる。

巨額のオファーに加えて、クラブがムヒタリャンの姿勢に疑問を抱いたことが同選手の放出へ傾く一因になったとみられる。PK戦にもつれ込んだDFBポカール決勝で、ムヒタリャンがPKを蹴ることを拒否したことがその理由だという。

ヴァツケCEOはさらに次のように付け加え、当初はムヒタリャンの側にも移籍を望む様子は感じられなかったと述べた。

「以前にムヒタリャンと話した際には、彼がクラブに残るつもりだという印象を強く受けた。移籍することはないと考えたんだ。私の認識が誤っていたことを認めるよ」


提供:goal.com