【鹿島アントラーズ】守備の安定がもたらした1stステージ制覇、総合優勝へ視界良好《J1総括&展望》
2016.07.01 18:02 Fri
◆チーム採点
95点
◆1stステージ総括
▽石井正忠監督の続投を選択した鹿島アントラーズが1stステージの王者に輝いた。大きな戦力ダウンがなく、MF三竿健斗とDFブエノの獲得、MF金崎夢生の再契約と上々の状況でシーズンイン。ターンオーバー失敗のナビスコカップでは苦しんだものの、リーグ戦では第7節までで5勝1分け1敗と勝ち点を積み重ねた。中盤戦ではやや失速したものの、5月に入ってから再び盛り返すと、最後はリーグ6連勝。ついに、川崎フロンターレを捉えた。
▽第4節以降、3位以下に落ちることなく着実に積み重ねることができた最も大きな要因は、リーグ失点数2位の川崎F(15失点)を5得点も離している、わずか10失点の守備だろう。石井監督は、最終ラインをDF西大伍、DF植田直通、DF昌子源、DF山本脩斗の4人でほぼ固定。ベテランのGK曽ヶ端準が最後の砦となり、闘争心溢れる植田と統率力を備える昌子に加え、潰しが利く百戦錬磨のMF小笠原満男が健在の中央ラインはソリッドだった。複数失点試合がわずか2試合だったように、大崩れのない安定感がステージ優勝の決定打となった。
◆1stステージ成績
1位 12勝3分け2敗 勝ち点39
得点:29(3位)、失点10(1位)
得失点差:+19
◆フォーメーション
GK:曽ヶ端準
DF:西大伍、植田直通、昌子源、山本脩斗
MF:遠藤康、柴崎岳、小笠原満男、カイオ
FW:土居聖真、金崎夢生
MF金崎夢生
15試合(先発15試合)/8得点
◆2ndステージ展望
▽安定感という観点から見て、2ndステージでも間違いなく優勝争いに絡む力がある。完全優勝を目標に定めて良いだろう。欲を言えば、2トップのコンビネーションプレーの向上か。MF金崎夢生とFW土居聖真は個でゴールへの筋道を立てることが可能な選手だが、2トップの連係としては向上の余地がある。それでも、第17節のアビスパ福岡戦での2ゴール目のように、コンビを重ねるごとに息も合ってきているだけに、今後に向けての展望は明るい。
▽あとは、チームが固まっているだけに、負傷者や離脱者が出たときのバックアッパーのパフォーマンスが総合優勝に向けて、カギになりそうだ。MFカイオやMF柴崎岳には一部で移籍の噂があり、DF植田直通は8月にリオ五輪に臨むためU-23日本代表として離脱することになる。
▽そのため、準レギュラーのMF永木亮太やMF中村充孝、MF杉本太郎、DFファン・ソッコ、DFブエノらの重要度が増すことが想定される。1stステージで発揮した安定感を保つために、より層の厚さが求められることになる可能性も高い。FWジネイとの契約更新を見送ったFW陣に関しては、FW赤崎秀平のさらなる奮起に期待することはもちろん、新戦力を確保するのかにも注目だ。
95点
◆1stステージ総括
▽石井正忠監督の続投を選択した鹿島アントラーズが1stステージの王者に輝いた。大きな戦力ダウンがなく、MF三竿健斗とDFブエノの獲得、MF金崎夢生の再契約と上々の状況でシーズンイン。ターンオーバー失敗のナビスコカップでは苦しんだものの、リーグ戦では第7節までで5勝1分け1敗と勝ち点を積み重ねた。中盤戦ではやや失速したものの、5月に入ってから再び盛り返すと、最後はリーグ6連勝。ついに、川崎フロンターレを捉えた。
◆1stステージ成績
1位 12勝3分け2敗 勝ち点39
得点:29(3位)、失点10(1位)
得失点差:+19
◆フォーメーション
(c) CWS Brains, LTD.
【4-4-2】GK:曽ヶ端準
DF:西大伍、植田直通、昌子源、山本脩斗
MF:遠藤康、柴崎岳、小笠原満男、カイオ
FW:土居聖真、金崎夢生
◆1stステージMVP
MF金崎夢生
15試合(先発15試合)/8得点
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽15試合8得点という数字以上にチームへの貢献度が高かった金崎夢生をMVPに選出する。持ち味である果敢なドリブルや高いシュート意識を存分に見せつけ、相手守備陣の脅威になり続けた。また、フリーランでのスペースメイクや前線からの献身的なプレスでファーストディフェンダーとしても大きな役割を果たした。ボールロストからの切り替えの早さなど精神面での成長もうかがえ、鹿島だけでなくJリーグ全チーム通じてみてもMVP級のパフォーマンスを見せたと言える。◆2ndステージ展望
▽安定感という観点から見て、2ndステージでも間違いなく優勝争いに絡む力がある。完全優勝を目標に定めて良いだろう。欲を言えば、2トップのコンビネーションプレーの向上か。MF金崎夢生とFW土居聖真は個でゴールへの筋道を立てることが可能な選手だが、2トップの連係としては向上の余地がある。それでも、第17節のアビスパ福岡戦での2ゴール目のように、コンビを重ねるごとに息も合ってきているだけに、今後に向けての展望は明るい。
▽あとは、チームが固まっているだけに、負傷者や離脱者が出たときのバックアッパーのパフォーマンスが総合優勝に向けて、カギになりそうだ。MFカイオやMF柴崎岳には一部で移籍の噂があり、DF植田直通は8月にリオ五輪に臨むためU-23日本代表として離脱することになる。
▽そのため、準レギュラーのMF永木亮太やMF中村充孝、MF杉本太郎、DFファン・ソッコ、DFブエノらの重要度が増すことが想定される。1stステージで発揮した安定感を保つために、より層の厚さが求められることになる可能性も高い。FWジネイとの契約更新を見送ったFW陣に関しては、FW赤崎秀平のさらなる奮起に期待することはもちろん、新戦力を確保するのかにも注目だ。
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