【川崎フロンターレ】悲願のタイトル目前で苦渋を味わった1stステージ《J1総括&展望》
2016.07.01 18:01 Fri
◆チーム採点
85点
◆1stステージ総括
▽開幕戦で昨季王者のサンフレッチェ広島を撃破し、風間八宏体制5シーズン目を白星スタートで飾った川崎フロンターレ。その後も、風間監督の理想とするパスサッカーを体現する川崎Fは、序盤から首位争いに絡むと、最終節まで鹿島アントラーズと熾烈な優勝争いを繰り広げたが、一歩及ばず2位で終了した。
▽1stステージをわずか1敗で終えるなど、過去最高と言っていい成績を残すことのできた最も大きな要因は、守備の改善にあるだろう。昨季の1stステージでは、降格した松本山雅FCと並ぶ26失点(リーグ14位)を喫していたが、今季はここまで15失点(リーグ2位)と10点以上失点を減らすことに成功した。その中でも目立ったのは、新加入ながらレギュラーポジションを掴んだGKチョン・ソンリョン、DF奈良竜樹、DFエドゥアルドの活躍だ。
▽韓国代表で長年守護神を務めたGKチョン・ソンリョンは、序盤こそ失点が目立ったが徐々に日本の水に慣れると、1stステージで8度のクリーンシートを達成。共に新戦力ながらセンターバックでコンビを組んだ奈良とエドゥアルドは、DFジェシの退団以降、川崎Fでなかなか見られなかった闘争心溢れる守備で中央を締め、勝利に大きく貢献した。また、左脛骨骨折で長期離脱となった奈良に代わってセンターバックを務めたMF谷口彰悟も好パフォーマンス披露するなど、1stステージを通じて安定した守備を見せたことが好成績につながった。
◆1stステージ成績
2位 11勝5分け1敗
得点:33(1位)、失点15(2位タイ)
得失点:+18
◆フォーメーション
GK:チョン・ソンリョン
DF:エウシーニョ、奈良竜樹、エドゥアルド、車屋紳太郎
MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット
MF:小林悠、中村憲剛、登里享平
FW:大久保嘉人
◆1stステージMVP
MF中村憲剛
16試合(先発16試合)/4得点
◆2ndステージ展望
▽首位に立ち続けながらも、プレッシャーによる自滅で苦渋を味わった川崎Fにとって、課題は下位クラブとの対戦で確実に勝ち点3を積み重ねることだ。1stステージでは、13位アルビレックス新潟、16位湘南ベルマーレ、18位アビスパ福岡と引き分けるなど、近年の問題点である下位クラブからの取りこぼしが目立った。それだけに2ndステージ序盤に行われる下位クラブとの連戦では、優勝争いを優位に進めるために白星を稼いでおきたい。
▽また、リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎Fだが、フィニッシュの質も改善していきたい点だ。今シーズンはMF中村憲剛をトップ下に据えた事で数多くのチャンスを作り出してるが、あと一歩のところで呼吸が合わず、得点の機会を不意にする場面が多く見られた。そういうズレを少しでも改善することができれば、より安定感のあるゲームコントロールができるだろう。
▽あとは、DF奈良竜樹(左脛骨骨折で4カ月)やDFエドゥアルド(左ハムストリング肉離れ)など負傷者が続出している中でどのようにやり繰りするか。さらに、今シーズン飛躍的な成長でA代表まで登りつめたMF大島僚太もリオ五輪のU-23日本代表としてチームを離れることが決まっている。主力不在が長く続く夏場の戦いでは、出場機会に恵まれないDF井川祐輔やMF谷口彰悟、MF田坂祐介、MF森谷賢太郎など準レギュラーの躍動が結果を大きく左右するだろう。
85点
◆1stステージ総括
▽開幕戦で昨季王者のサンフレッチェ広島を撃破し、風間八宏体制5シーズン目を白星スタートで飾った川崎フロンターレ。その後も、風間監督の理想とするパスサッカーを体現する川崎Fは、序盤から首位争いに絡むと、最終節まで鹿島アントラーズと熾烈な優勝争いを繰り広げたが、一歩及ばず2位で終了した。
▽1stステージをわずか1敗で終えるなど、過去最高と言っていい成績を残すことのできた最も大きな要因は、守備の改善にあるだろう。昨季の1stステージでは、降格した松本山雅FCと並ぶ26失点(リーグ14位)を喫していたが、今季はここまで15失点(リーグ2位)と10点以上失点を減らすことに成功した。その中でも目立ったのは、新加入ながらレギュラーポジションを掴んだGKチョン・ソンリョン、DF奈良竜樹、DFエドゥアルドの活躍だ。
▽韓国代表で長年守護神を務めたGKチョン・ソンリョンは、序盤こそ失点が目立ったが徐々に日本の水に慣れると、1stステージで8度のクリーンシートを達成。共に新戦力ながらセンターバックでコンビを組んだ奈良とエドゥアルドは、DFジェシの退団以降、川崎Fでなかなか見られなかった闘争心溢れる守備で中央を締め、勝利に大きく貢献した。また、左脛骨骨折で長期離脱となった奈良に代わってセンターバックを務めたMF谷口彰悟も好パフォーマンス披露するなど、1stステージを通じて安定した守備を見せたことが好成績につながった。
◆1stステージ成績
2位 11勝5分け1敗
得点:33(1位)、失点15(2位タイ)
得失点:+18
◆フォーメーション
(c) CWS Brains, LTD.
【4-2-3-1】GK:チョン・ソンリョン
DF:エウシーニョ、奈良竜樹、エドゥアルド、車屋紳太郎
MF:大島僚太、エドゥアルド・ネット
MF:小林悠、中村憲剛、登里享平
FW:大久保嘉人
◆1stステージMVP
MF中村憲剛
16試合(先発16試合)/4得点
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽川崎Fで14シーズン目を迎えたバンディエラを1stステージのMVPに選出した。第4節のヴァンフォーレ甲府戦では自身5シーズンぶりとなる1試合複数得点を決めるなど、4ゴール記録。また、数字には表れないチーム貢献度は計り知れず、自身の調子が川崎Fの成績に直結すると言っても過言ではない。唯一の欠場試合となった第16節のアビスパ福岡戦では、後継者に挙げられるMF大島僚太が躍動したが、最下位相手に取りこぼすなど、中村の存在がいかにチームに影響するかを表す結果となった。◆2ndステージ展望
▽首位に立ち続けながらも、プレッシャーによる自滅で苦渋を味わった川崎Fにとって、課題は下位クラブとの対戦で確実に勝ち点3を積み重ねることだ。1stステージでは、13位アルビレックス新潟、16位湘南ベルマーレ、18位アビスパ福岡と引き分けるなど、近年の問題点である下位クラブからの取りこぼしが目立った。それだけに2ndステージ序盤に行われる下位クラブとの連戦では、優勝争いを優位に進めるために白星を稼いでおきたい。
▽また、リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎Fだが、フィニッシュの質も改善していきたい点だ。今シーズンはMF中村憲剛をトップ下に据えた事で数多くのチャンスを作り出してるが、あと一歩のところで呼吸が合わず、得点の機会を不意にする場面が多く見られた。そういうズレを少しでも改善することができれば、より安定感のあるゲームコントロールができるだろう。
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