【浦和レッズ】ACLとの並行で終盤に躓き優勝争いから脱落《J1総括&展望》
2016.07.01 18:00 Fri
◆チーム採点
80点
◆1stステージ総括
▽ペトロヴィッチ体制5シーズン目。昨季アジア王者の広州恒大が同居したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でペトロヴィッチ監督の下、初のグループステージ突破を果たした上、優勝争いに絡み、3位で終えられたことは悪くない結果だったと言える。DF遠藤航の補強によって昨季以上に守備面で安定感が増し、ビルドアップも精度を上げた。そして、FW李忠成の復活によって、FW興梠慎三、FW武藤雄樹と織り成す前線3枚の“KLM”による崩しの流動性は、よりスムーズさを増した。
▽とはいえ、ACL決勝トーナメント1回戦のFCソウル戦で激闘の末にPK負けを喫して以降、これまでの勝負弱さをまたも露呈してしまった点は頂けない。ここで躓いたチームは鹿島アントラーズとの優勝争いを落とすと、続くガンバ大阪戦、サンフレッチェ広島戦と立て続けに敗れて3連敗を喫する泥沼にハマり込んでしまった。そのまま泥沼から抜け出せない可能性も十分にあった中、FC東京戦で2点ビハインドから逆転勝利し、最終節ヴィッセル神戸戦を制して2連勝で1stステージを締めくくれたのは、2ndステージに向けて負の流れを断ち切る兆しとなった。
◆1stステージ成績
3位 10勝3分け4敗 勝ち点33
得点:26(4位)、失点16(4位)
得失点差:+10
◆フォーメーション
GK:西川周作
DF:森脇良太、遠藤航、槙野智章
MF:関根貴大、柏木陽介、阿部勇樹、宇賀神友弥
MF:李忠成、武藤雄樹
FW:興梠慎三
DF遠藤航
17試合(先発17試合)/0得点
◆2ndステージ展望
▽リーグ戦に集中できる2ndステージは最低でも優勝争いに絡みつつ、年間3位以内に入ってチャンピオンシップに進出することが求められる。今季からハイプレス戦術を採用しているものの、これから夏本番を迎える中で無謀な体力消費は自滅行為。戦術の折り合いをいかに付けていくか、監督の手腕が試される。
▽また、リオ五輪によってFW興梠慎三とDF遠藤航が最大で5試合欠場する可能性がある点も気がかりだ。今季ここまで8ゴールを挙げている興梠はチームのトップスコアラーであるとともに、ポストプレーで2シャドーを生かす重要な働きをこなしている。代役のFWズラタン・リュビヤンキッチはフィジカルに長けているものの、ボールの収まりや連係面で難を抱えており、興梠とは違った生かし方をする必要がある。
▽そして、守備の統率と正確なビルドアップで日に日に存在感を増している遠藤の代役としては、昨季までのレギュラーだったDF那須大亮が務めることが濃厚だ。遠藤のような正確なフィードこそ持ち合わせていない那須だが、統率力や空中戦の強さにおいては遠藤を上回る。彼らバックアッパーたちの能力をいかにチームに還元していくか、ペトロヴィッチ監督の腕の見せ所となる。
80点
◆1stステージ総括
▽ペトロヴィッチ体制5シーズン目。昨季アジア王者の広州恒大が同居したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でペトロヴィッチ監督の下、初のグループステージ突破を果たした上、優勝争いに絡み、3位で終えられたことは悪くない結果だったと言える。DF遠藤航の補強によって昨季以上に守備面で安定感が増し、ビルドアップも精度を上げた。そして、FW李忠成の復活によって、FW興梠慎三、FW武藤雄樹と織り成す前線3枚の“KLM”による崩しの流動性は、よりスムーズさを増した。
◆1stステージ成績
3位 10勝3分け4敗 勝ち点33
得点:26(4位)、失点16(4位)
得失点差:+10
◆フォーメーション
(c) CWS Brains, LTD.
【3-4-2-1】GK:西川周作
DF:森脇良太、遠藤航、槙野智章
MF:関根貴大、柏木陽介、阿部勇樹、宇賀神友弥
MF:李忠成、武藤雄樹
FW:興梠慎三
◆1stステージMVP
DF遠藤航
17試合(先発17試合)/0得点
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽復活を遂げた李忠成の活躍も素晴らしかったが、湘南ベルマーレから加入したU-23日本代表キャプテンを選出。2年越しのラブコールが実って浦和に加入した遠藤は、MF阿部勇樹、GK西川周作らと共に全試合フル出場し、予想以上の活躍を見せた。23歳とは思えない落ち着きでバックラインに安定感をもたらし、両サイドのDF槙野智章とDF森脇良太を臆することなく統率。攻撃面においても正確なロングフィードで浦和の新たな武器となった。願わくば、本人も語っているように移籍後初ゴールが早く欲しいところだ。◆2ndステージ展望
▽リーグ戦に集中できる2ndステージは最低でも優勝争いに絡みつつ、年間3位以内に入ってチャンピオンシップに進出することが求められる。今季からハイプレス戦術を採用しているものの、これから夏本番を迎える中で無謀な体力消費は自滅行為。戦術の折り合いをいかに付けていくか、監督の手腕が試される。
▽また、リオ五輪によってFW興梠慎三とDF遠藤航が最大で5試合欠場する可能性がある点も気がかりだ。今季ここまで8ゴールを挙げている興梠はチームのトップスコアラーであるとともに、ポストプレーで2シャドーを生かす重要な働きをこなしている。代役のFWズラタン・リュビヤンキッチはフィジカルに長けているものの、ボールの収まりや連係面で難を抱えており、興梠とは違った生かし方をする必要がある。
▽そして、守備の統率と正確なビルドアップで日に日に存在感を増している遠藤の代役としては、昨季までのレギュラーだったDF那須大亮が務めることが濃厚だ。遠藤のような正確なフィードこそ持ち合わせていない那須だが、統率力や空中戦の強さにおいては遠藤を上回る。彼らバックアッパーたちの能力をいかにチームに還元していくか、ペトロヴィッチ監督の腕の見せ所となる。
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