【FC東京】先発わずか3試合のFW平山相太が最多得点者という現実…得点力アップが必須《J1総括&展望》
2016.06.29 18:00 Wed
◆チーム採点
30点
◆1stステージ総括
▽「勝ち点3を取れずに悔しい」。試合後には城福浩監督の口からそのようなコメントをよく耳にした。それもそのはずで、総得点は試合数を下回る16得点。これは、リーグワースト3位の数字だ。前任のマッシモ・フィッカデンディ監督率いる昨シーズンも得点力の部分で課題を抱えていたが、今シーズンは例年以上にゴールを挙げることに苦労している。
▽その要因の1つに挙げられるのは、はっきりとした得点源がいないこと。得点の振り分けを見ても、4得点を記録するFW平山相太がチーム内最多で、3得点のFW前田遼一、2得点のDF森重真人が続き、そのほかの選手が1得点ずつを刻む程度だ。そのため、“勝ち切れない”や“落とした”といった類の勿体ない試合運びが散見された。
▽また、ヴァンフォーレ甲府を2シーズン連続でJ1残留に導いた城福監督の代名詞とするディフェンス面の構築で見受けられた綻びも、不安定な戦いに終始した要因の1つ。中盤戦あたりからアンカーにMF高橋秀人を置いたことで、総失点数を18にとどめたが、元々守備からリズムを作るチームであること考えると、序盤の戦いぶりは悔やまれる。
◆1stステージ成績
9位 6勝5分け6敗 勝ち点23
得点:18(16位)、失点:18(5位タイ)
得失点差:-2
GK:秋元陽太
DF:橋本拳人、森重真人、丸山祐市、徳永悠平
MF:米本拓司、高橋秀人、田邉草民
FW:河野広貴、前田遼一、東慶悟
◆1stステージMVP
DF森重真人
15試合出場(先発15試合)/2得点
◆2ndステージ展望
▽昨シーズンの年間順位4位以上を目標に掲げるのであれば、当然のことながら得点力の向上が必要不可欠となる。とはいえ、前述のとおり、FC東京は守備的戦術を踏襲する城福監督が指揮していることもあり、ディフェンスから試合のリズムを作っていくチーム。そのような意識がチームに浸透している分、攻撃に出たとき、バランスを崩して守備の強度を落としてしまいかねない。
▽現実的に考えれば、昨シーズンまでフィッカデンディ体制下で見せていたような堅守速攻のスタイルが、効率よく勝ち点を積み上げるベターな戦いだろう。それを体現化していく上で磨きをかけたいのは、崩しからのフィニッシュ。元々、MF水沼宏太、FW阿部拓馬ら有能な攻撃アタッカーを揃えているだけに、彼らをしっかりとチームの攻撃に落とし込むことができれば、光明は見えてくるだろう。
30点
◆1stステージ総括
▽「勝ち点3を取れずに悔しい」。試合後には城福浩監督の口からそのようなコメントをよく耳にした。それもそのはずで、総得点は試合数を下回る16得点。これは、リーグワースト3位の数字だ。前任のマッシモ・フィッカデンディ監督率いる昨シーズンも得点力の部分で課題を抱えていたが、今シーズンは例年以上にゴールを挙げることに苦労している。
▽また、ヴァンフォーレ甲府を2シーズン連続でJ1残留に導いた城福監督の代名詞とするディフェンス面の構築で見受けられた綻びも、不安定な戦いに終始した要因の1つ。中盤戦あたりからアンカーにMF高橋秀人を置いたことで、総失点数を18にとどめたが、元々守備からリズムを作るチームであること考えると、序盤の戦いぶりは悔やまれる。
◆1stステージ成績
9位 6勝5分け6敗 勝ち点23
得点:18(16位)、失点:18(5位タイ)
得失点差:-2
◆フォーメーション
(c) CWS Brains, LTD.
【4-4-2】GK:秋元陽太
DF:橋本拳人、森重真人、丸山祐市、徳永悠平
MF:米本拓司、高橋秀人、田邉草民
FW:河野広貴、前田遼一、東慶悟
◆1stステージMVP
DF森重真人
15試合出場(先発15試合)/2得点
Getty Images
▽サスペンションの2試合を除き全試合に出場。対人能力もさることながら、統率力、そしてビルドアップ能力を武器に、好パフォーマンスを披露した。強いて言うなら、第9節のアビスパ福岡戦での1点ビハインドの中で迎えたPKを不意にした場面以外は頂けなかったが、それ以外は概ね日本代表のレギュラーセンターバックたる所以をプレーで示した。◆2ndステージ展望
▽昨シーズンの年間順位4位以上を目標に掲げるのであれば、当然のことながら得点力の向上が必要不可欠となる。とはいえ、前述のとおり、FC東京は守備的戦術を踏襲する城福監督が指揮していることもあり、ディフェンスから試合のリズムを作っていくチーム。そのような意識がチームに浸透している分、攻撃に出たとき、バランスを崩して守備の強度を落としてしまいかねない。
▽現実的に考えれば、昨シーズンまでフィッカデンディ体制下で見せていたような堅守速攻のスタイルが、効率よく勝ち点を積み上げるベターな戦いだろう。それを体現化していく上で磨きをかけたいのは、崩しからのフィニッシュ。元々、MF水沼宏太、FW阿部拓馬ら有能な攻撃アタッカーを揃えているだけに、彼らをしっかりとチームの攻撃に落とし込むことができれば、光明は見えてくるだろう。
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