【アルビレックス新潟】吉田新監督招聘も変わらぬ得点力不足《J1総括&展望》
2016.06.27 21:03 Mon
◆チーム採点
40点
◆1stステージ総括
▽吉田達磨新監督を招聘して迎えた新シーズン、降格圏の16位・湘南ベルマーレと勝ち点2差の13位と今季も残留争いに巻き込まれている。3年半にわたって指揮を執った柳下正明前監督が標榜していたショートカウンタースタイルと、吉田監督の志向するポゼッション型の融合を図り、うまく浸透してきてはいるものの結果が出ていない状況だ。
▽守備面に関しては下から数えて4番目の失点数となっているが、ヴィッセル神戸戦での6失点とベガルタ仙台戦での4失点が響いており、大きく崩れているわけではない。実際、守備の軸である舞行龍ジェームズが復帰して以降、ガンバ大阪や浦和レッズ相手にゴールレスドローに持ち込む試合を見せており、ディフェンス面は及第点だと言える。
▽ただ、攻撃陣に目を移すとFW山崎亮平とFW指宿洋史がそれぞれ1ゴールで、負傷により長期離脱を強いられたFW鈴木武蔵が無得点と厳しい結果となっている。今季5ゴールを挙げ、チームのトップスコアラーであるFWラファエル・シルバが4月下旬に全治6週間の負傷を負った点が攻撃面においては何より痛かった。
◆1stステージ成績
13位 4勝6分け7敗 勝ち点18
得点:19(12位)、失点:25(12位タイ)
得失点差:-6
GK:守田達弥
DF:松原健、舞行龍ジェームズ、大野和成、 コルテース
MF:加藤大、小林裕紀、レオ・シルバ、田中達也
FW:ラファエル・シルバ、山崎亮平
◆1stステージMVP
MF加藤大
17試合(先発16試合)/0得点
◆2ndステージ展望
▽舞行龍ジェームズとDF大野和成がセンターバックでコンビを組む守備面はある程度計算が立つだけに、やはり課題はいかにゴールを奪うかだ。J1残留に向けて名古屋グランパスへの移籍が報じられているレオ・シルバの慰留が必須となるが、思い切ってバックラインを押し上げ、攻撃に移る際の労力を少しでも減らすことが求められる。
▽現状ではドリブルでボールを運べる山崎と田中の個人による打開が主な攻撃パターンとなっているが、それでは多くのチャンスを生み出すことは難しい。バックラインの設定を上げることによってセンターバック陣のスピード不足が露呈される可能性はあるが、そこはGK守田達弥との連係でカバーしたい。
▽そして、前線とバックラインの間延びを防ぐ役割を果たしたいのが今季よりキャプテンに任命されたMF小林裕紀だ。彼が中盤でどっしりと構えて戦況を見極めることができれば、チーム全体の無駄な運動量消費を防げるはずであり、コンパクトさが保たれることだろう。
40点
◆1stステージ総括
▽吉田達磨新監督を招聘して迎えた新シーズン、降格圏の16位・湘南ベルマーレと勝ち点2差の13位と今季も残留争いに巻き込まれている。3年半にわたって指揮を執った柳下正明前監督が標榜していたショートカウンタースタイルと、吉田監督の志向するポゼッション型の融合を図り、うまく浸透してきてはいるものの結果が出ていない状況だ。
▽ただ、攻撃陣に目を移すとFW山崎亮平とFW指宿洋史がそれぞれ1ゴールで、負傷により長期離脱を強いられたFW鈴木武蔵が無得点と厳しい結果となっている。今季5ゴールを挙げ、チームのトップスコアラーであるFWラファエル・シルバが4月下旬に全治6週間の負傷を負った点が攻撃面においては何より痛かった。
◆1stステージ成績
13位 4勝6分け7敗 勝ち点18
得点:19(12位)、失点:25(12位タイ)
得失点差:-6
◆フォーメーション
(c) CWS Brains, LTD.
【4-4-2】GK:守田達弥
DF:松原健、舞行龍ジェームズ、大野和成、 コルテース
MF:加藤大、小林裕紀、レオ・シルバ、田中達也
FW:ラファエル・シルバ、山崎亮平
◆1stステージMVP
MF加藤大
17試合(先発16試合)/0得点
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽チームの心臓であるMFレオ・シルバやベテランFW田中達也の活躍も目立ったが、中盤右アウトサイドでアップダウンを繰り返すMF加藤大を選出。常に走行距離ランキングでリーグ上位に名を連ねるハードワーカーは、攻守の切り替えを重要視する新潟において代えの利かない存在となっている。◆2ndステージ展望
▽舞行龍ジェームズとDF大野和成がセンターバックでコンビを組む守備面はある程度計算が立つだけに、やはり課題はいかにゴールを奪うかだ。J1残留に向けて名古屋グランパスへの移籍が報じられているレオ・シルバの慰留が必須となるが、思い切ってバックラインを押し上げ、攻撃に移る際の労力を少しでも減らすことが求められる。
▽現状ではドリブルでボールを運べる山崎と田中の個人による打開が主な攻撃パターンとなっているが、それでは多くのチャンスを生み出すことは難しい。バックラインの設定を上げることによってセンターバック陣のスピード不足が露呈される可能性はあるが、そこはGK守田達弥との連係でカバーしたい。
▽そして、前線とバックラインの間延びを防ぐ役割を果たしたいのが今季よりキャプテンに任命されたMF小林裕紀だ。彼が中盤でどっしりと構えて戦況を見極めることができれば、チーム全体の無駄な運動量消費を防げるはずであり、コンパクトさが保たれることだろう。
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