【ユーロ グループC総括】ドイツとポーランドが順当、初出場の北アイルランドが大健闘
2016.06.24 06:32 Fri
グループC
| チーム | Pts | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | +/- |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | GER | 7 | 2 | 1 | 0 | 3 | 0 | 3 |
2 | POL | 7 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 |
3 | NIR | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 |
4 | UKR | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 | -5 |
▽世界王者ドイツが順当に首位通過を果たした。とはいえ、初戦のウクライナ戦で守護神ノイアーと守備の要であるDFボアテングの好守がなければ、波乱が起き得た可能性も十分にある際どい展開だった。3試合を無失点で終えた守備陣は及第点の働きぶりだったが、3ゴールに終わった攻撃陣に課題を抱えた。とりわけ、初戦と2戦目で採用したMFゲッツェのゼロトップ・システムが機能せず、自陣に引く相手を崩せない状況を強いられた点が気がかりだ。そんな中、純然たるFWゴメスを最前線に置いて戦った3戦目の北アイルランド戦では1ゴールに留まったものの、スムーズな攻撃を見せて多くのチャンスを生み出すことに成功した。一発勝負の決勝トーナメント1回戦スロバキア戦で名将レーブ監督が攻撃陣の構成において、いかなる判断を下すかに注目だ。
Getty Images
▽ドイツに続いたのは戦前の予想通りポーランド。エースFWレヴァンドフスキが執拗なマークの前に沈黙して不発に終わったが、DFグリクやMFクリホヴィアクを軸としたディフェンス陣が鉄壁の守備を見せ、ドイツとともに無失点で3大会目にして初の決勝トーナメント進出を決めた。各ポジションにタレントが揃う実力拮抗のスイスとの対戦では計算の立つ守備陣の引き続きの奮闘とともに、レヴァンドフスキの爆発が必須となる。Getty Images
▽ドイツ、ポーランドに続いて3位に滑り込む波乱を起こしたのは北アイルランド。ユーロ初出場の小国はDFエバンスやDFマッコーリーらセンターバックタイプを4枚並べる徹底した守備で格上のチーム相手に善戦して見せた。3位争いとなった2戦目のウクライナ戦ではセットプレーから奪ったゴールを守り、歴史的1勝をマーク。ドイツやポーランドといった格上相手にも0-1の惜敗と大健闘を見せ、3位でのグループステージ突破を果たした。決勝トーナメント1回戦ではウェールズとの隣国対決だ。Getty Images
▽最下位に終わったウクライナは3戦全敗でノーゴールと厳しい結果となった。奮闘した初戦のドイツ戦で勝ち点を得られれば違った結果になっていた可能性はあったが、得点力に課題があったのは明白だった。FWゾズリャとFWセレズニョフの両ストライカーが不発に終わり、MFヤルモレンコとMFコノプリャンカの両主軸がサイドから打開してもゴールには結びつかなかった。
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