レーティング:ミラン 1-3 ローマ《セリエA》

2016.05.15 06:00 Sun
Getty Images
▽セリエA最終節のミランvsローマが14日にサン・シーロで行われ、アウェイのローマが3-1で勝利した。ミランの日本代表MF本田圭佑はトップ下で4試合連続先発し、フル出場した。超WSの選手採点結果と寸評は以下のとおり。

▽ミラン採点
GK
99 ドンナルンマ 5.5
シュートストップは安定していたが、足元の拙さが目立った
DF
2 デ・シリオ 5.0
押し込まれてほとんど攻撃参加できず

33 アレックス 4.5
不用意なバックパスやラインコントロールのミスなど味方の足を引っ張った

(→カラブリア 5.5)
バッカのゴールをお膳立て
5 メクセス 4.5
相手のスピードのある攻撃に翻弄された

13 ロマニョーリ 5.0
久々の左サイドバックの出場もフロレンツィとサラーのコンビに蹂躙された

MF
27 クツカ 5.5
中盤でハードワークもクオリティを欠いた

73 ロカテッリ 4.5
今季初先発も相手の流動的なポジションチェンジに翻弄される。球際でも後手を踏んだ

10 本田圭佑 5.5
フィニッシュの精度を欠いたが、ボールキープや守備で一定の存在感

91 ベルトラッチ 5.0
古巣対戦も攻守両面でもの足りない

(→ボナヴェントゥーラ 5.5)
負傷明けで幾度か見せ場を作った

FW
45 バロテッリ 5.0
要所でボールを収めてプレースキックもまずまずの精度。ただ、全体的に存在感が希薄

(→ルイス・アドリアーノ 5.0)
ほぼ何もできなかった

70 バッカ 5.5
なかなか良い形でボールを受けられず消えていたが、最後に意地の1ゴール

監督
ブロッキ 4.5
スピード不足の最終ラインの人選やロカテッリの起用など、疑問の残る采配が目立ち惨敗

▽ローマ採点
GK
25 シュチェスニー 6.0
1失点もそれ以上に好守が光った

DF
24 フロレンツィ 6.5
積極的な攻撃参加で攻撃に幅と厚みを加えた

44 マノラス 6.0
高いラインを保って強気な対応を続けた

2 リュディガー 6.0
フィジカルを生かした対人対応に加え、堅実な繋ぎやカバーリングを披露

3 ディーニュ 6.0
抜群のタイミングで攻撃参加。守備では冷静さが光った

MF
16 デ・ロッシ 6.0
攻守両面で高い集中力を保って中盤をコントロール

15 ピャニッチ 6.5
より自由度の高いポジションでのプレーを謳歌し、攻撃面で違いを生んだ

4 ナインゴラン 6.0
素早い攻守の切り替えで中盤を制圧

6 ストロートマン 6.0
先制点をアシスト。試合を経る毎に本来の姿を取り戻してきている

(→トッティ 6.0)
30分ほどの出場時間でさすがのチャンスメークを見せた

FW
11 サラー 6.5
先制点を記録。ややフィニッシュの質を欠いたが、圧巻のスピードで相手守備陣を翻弄

(→ゼコ -)

22 エル・シャーラウィ 6.0
古巣初対戦。やや遠慮がちなプレーだったが、恩返し弾を記録

(→エメルソン・パルミエリ 6.0)
最終戦で嬉しい移籍後初ゴール

監督
スパレッティ 6.5
スコア以上の完勝。2位を逃がすも5連勝でシーズンを締めくくった

★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ピャニッチ(ローマ)
▽前線と中盤を自由に動き回って、高精度のパスから1アシストを含む多くの決定機を演出。ローマにとって改めて無くてはならない存在であることを証明した。

ミラン 1-3 ローマ
【ミラン】
バッカ(後42)
【ローマ】
サラー(前19)
エル・シャーラウィ(後14)
エメルソン・パルミエリ(後37)
関連ニュース

37歳ジルーがロサンゼルスFCと契約合意か フランス代表の歴代最多得点者

ミランのフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(37)が、ロサンゼルスFC(LAFC)との契約合意に達したようだ。 イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、今シーズン限りでミランとの契約が満了を迎えるジルーは、7月1日付けの18カ月契約でアメリカMLS・LAFCと合意したとのこと。 すでにミランとの契約延長の意志がないことがハッキリしつつあったが、欧州を離れて新たな冒険に出ることが事実上決まったようだ。 ジルーは2021-22シーズンにチェルシーからミランへ加入。30代半ばに差し掛かっての加入だったが、いきなり11年ぶりのスクデットに貢献し、今季まで3年間エースの座を譲らず。ここまでクラブ通算121試合46ゴール20アシストをマークし、数字以上の貢献度も全世界のミラニスタが認めるところ。 また、フランス代表では通算131試合57得点。ティエリ・アンリ氏らを抜いて同国歴代最多得点者であり、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)制覇も経験している。今夏のユーロ2024を最後に、代表キャリアも終止符を打つとみられている。 まだまだ一級品のセンターフォワードであり、ミラン移籍後に最盛期を迎えたといっても過言ではないほどの存在感だったが、ミランにとってはひとつの時代が終わる。 2024.03.27 15:15 Wed

イマイチ評価が定まらないピオリ、レジェンド指揮官の通算勝利数まであと1勝

今季も解任の噂がありながら持ちこたえている印象のミラン指揮官ステファノ・ピオリ。しかし、改めて結果を見れば十分な記録を残していると、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。 就任3季目にミランを10季ぶりのスクデットに導いたピオリ監督は、これまでミランで通算127勝をマーク。この勝ち星は1978-79シーズンにミランをスクデットに導いた名将ニルス・リードホルム氏の128勝まであと1勝に迫る数字。ちなみに勝率はピオリ監督が大きく上回り、リードホルム氏の45.7%に対し、55.4%を誇っている。 ただ、昨季はナポリ、そして今季はインテルの独走を許してしまい、2025年6月まで残す契約を全うできるかは不透明な状況だ。 ミラン歴代勝利数でカルロ・アンチェロッティ監督(238勝)、ファビオ・カペッロ監督(161勝)らに次ぐ6番目の数字を残しているピオリ監督は、来季もミランの指揮を執ることはできるだろうか。 2024.03.27 00:10 Wed

イタリアが誇る“サン・シーロ”に現職閣僚から警鐘「今のままではユーロ2032を開催できません」

スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サン・シーロ)を巡り、イタリアの現職閣僚から警鐘だ。『フットボール・イタリア』が伝えている。 インテリスタにとってのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ、ミラニスタにとってのサン・シーロ。“カルチョのスカラ座”と言われる由緒正しいスタジアムであり、長い歴史を通じ、数多の名勝負が繰り広げられてきた。(※1) (※1)以下サン・シーロ しかし、近年はインテルとミラン、現サン・シーロの隣に新スタジアムを建設する独自プロジェクトを共同推進(現在は破談し双方が個別に思案中)しており、サン・シーロ大規模改修計画を発表した所有者のミラノ市とは、常に一定の距離感がある。 そんななか、イタリアは2032年のユーロ(欧州選手権)をトルコと共同開催することが決まり、これを受けて先月には、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が本拠地移転・新スタジアム建設計画スタートを明言している。 イタリア全体のスタジアム老朽化が、ドイツやイングランドにない“味”を出している一方、快適さやバリアフリー面などで劣っているのも現実。ミラノ市からサン・シーロ改修計画を委託される建設会社「WeBuild」の担当者は、国政も絡んだ円卓会議でこう語る。 「現状のサン・シーロは、障がいを持つファンのための設備が不足しており、VIPゾーンと名付けられた区画でさえ、スタジアムの雰囲気を十分に楽しめるものではありません。ここが特別な席として販売されているのはスキャンダルとも言えます。スタジアムに関して言えば、サン・シーロは“中世”です」 また、同席したイタリア共和国のスポーツ大臣、アンドレア・アボディ氏は民間出身で、長年にわたってスポーツ業界と観光業界でマーケティング活動に従事してきた、この道のプロフェッショナル。サン・シーロの厳しい現実を語る。 「サン・シーロはユーロ2032を開催できる状態にありません。ミラノをローマやトリノなどと共に開催都市の1つとすることは勿論可能ですが、ことサン・シーロについては、スタジアムインフラの観点から、遅くとも2026年末までに何らかの返答(進展)が必要です」 二転三転し続けるサン・シーロ問題。インテル、ミラン、行政…なかなか折衝案が浮かび上がらない。 2024.03.26 18:25 Tue

新天地ミランで活躍中のプリシック、自らの成長に驚き「右サイドで快適に過ごせるとは思っていなかった」

アメリカ代表FWクリスチャン・プリシックがミランでの幸せを語った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えた。 昨夏チェルシーからミランへ移籍し、すぐに右ウイングのレギュラーの座を掴んだプリシック。ここまで公式戦39試合に出場し12ゴール8アシストと、チームの課題だった右サイドの攻撃力を底上げしている。 そんなプリシックは24日、アメリカ代表としてCONCACAFネーションズリーグ決勝のメキシコ代表戦でプレー。2-0の勝利に貢献し、大会3連覇を味わった。 試合後、アメリカ『CBS Sports』の取材に応じたプリシックは、イタリアの地での成功に言及。ミランでの好調が代表にも良い影響をもたらしているようだ。 「ミラノでの生活が大好きだ。最高だよ。プレーを見ていればわかると思うが、再び自信を取り戻した」 「あそこは素晴らしいよ。だけど、アメリカに戻って再びトロフィーを獲得することもできる。こうして代表へ戻るのが本当に好きなんだ」 また、プリシックはミランで新たな発見があったともコメント。選手としての幅を着実に広げている。 「正直なところ、右サイドで快適に過ごせるとは思っていなかった。だけど僕はいつだって左サイドでプレーするのが好きだ。それでも右サイドに戻ることはできる」 「多くのことを学んだ。自分のプレーの仕方も随分変わったし、ボックス内に侵入して右サイドからでも得点する方法を見つけた。僕は両サイドでうまくやれると思う」 2024.03.26 17:45 Tue

25歳スカウト部長がフローニンヘンからステップアップ! 4月からミラン入り

ミランが補強に成功した。オランダ『Algemeen Dagblad』が報じた。 メジャーリーグ・サッカー(MLS)行きが加速しているフランス代表FWオリヴィエ・ジルーの後釜探しなど、来シーズンに向けた選手補強を画策しているミラン。その一方、スカウト陣の強化に成功したようで、フローニンヘンのスカウト部長を務めるオルデンザラー・ウェス・ブービンク氏(25)が4月1日からミランへ移るという。 ブービンク氏は当時21歳だった2019年9月にフローニンヘンのビデオスカウトに就任。以前はサッカー選手を多角的に分析する会社『SciSports』で働いており、スカウト経験は皆無だったという。 フローニンゲンは、ブービング氏の選手分析がSNS上で際立っていたことから採用を決断した模様。2020年にはスカウト部長へ昇格し、スカウティングプロセスの最終段階を任されるようになった。 この度、25歳の若さでミランへのステップアップを果たすこととなったブービング氏は、新天地でスカウト部門の一端を担うことになるようだ。 2024.03.26 17:37 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly