【プレビュー】シティがアドバンテージ生かすか、PSGが2年連続英国で歓喜か《マンチェスター・シティvsPSG》

2016.04.12 07:00 Tue
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、マンチェスター・シティvsパリ・サンジェルマン(PSG)が、12日の日本時間27:45からエティハド・スタジアムで開催される。先週にPSGホームで行われた1stレグは、互いにミスから1失点ずつを喫して迎えた後半にホームチームがラビオのゴールで勝ち越しに成功も、アウェイのシティがフェルナンジーニョのゴールで追いつき2-2のドロー決着となった。
PR
▽劣勢が予想された中、敵地で2つのアウェイゴールを奪ってイングランドに帰還したシティは、この2ndレグに向けてアドバンテージを手にした。また、先週末の国内リーグでは主力数人を温存した中、WBAに逆転勝利を収めてCL出場圏内の4位キープに成功した。
▽一方、試合を優勢に進めながらイブラヒモビッチのPK失敗など再三の決定機を逸した挙句、ミス絡みの2失点によって1stレグで勝ち切れなかったPSGは、クラブ史上初のベスト4進出に向けて厳しい立場に立たされた。それでも、既に優勝を決めている直近の国内リーグのギャンガン戦では2-0で快勝。昨シーズンのラウンド16・2ndレグ、スタンフォード・ブリッジでの歓喜の再現を目指して運命の2ndレグに臨む。

▽両者の勝ち抜けの条件は、シティが勝利で文句なし。また、0-0か1-1のドローでもベスト4進出が決まる。一方、PSGは勝利か、3点以上を奪ってのドローが逆転突破の条件だ。なお、2-2のスコアで90分間が終了した場合のみ延長戦に突入する。(延長戦でもアウェイゴールは適用される)
◆マンチェスター・シティ◆
【4-2-3-1】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
GK:ハート
DF:サーニャ、オタメンディ、マンガラ、クリシ
MF:フェルナンド、フェルナンジーニョ
MF:シルバ、ヤヤ・トゥーレ、デ・ブライネ
FW:アグエロ
出場停止者:なし
負傷者:DFコンパニ(ふくらはぎ)、オタメンディ、MFシルバ(足首)、FWアグエロ(足)、スターリング(そ径部)

▽出場停止者はいない。負傷者に関しては、1stレグに続いてスターリングの欠場が決定。さらに、全体練習に復帰したキャプテンのコンパニもコンディションが万全ではないため、起用できない。一方、足首のケガで直近のWBA戦を欠場したシルバや前日練習を回避したオタメンディ、WBA戦で足を痛めたアグエロも起用に問題はないようだ。なお、そのWBA戦で決勝点を決めたMFナスリはCL登録メンバー外のため起用できない。システムに関しては、守備面を考慮してヤヤ・トゥーレをトップ下に配した[4-2-3-1]、あるいはフェルナンドをアンカーに置いた[4-1-4-1]の採用が予想される。
◆パリ・サンジェルマン◆
【4-3-3】
▽パリ・サンジェルマン予想スタメン
GK:トラップ
DF:オーリエ、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、マクスウェル
MF:ディ・マリア、モッタ、ラビオ
FW:ルーカス・モウラ、イブラヒモビッチ、カバーニ
出場停止者:DFダビド・ルイス、MFマテュイディ
負傷者:GKトラップ(太もも)、MFヴェッラッティ(そ径部)、パストーレ(ふくらはぎ)
▽1stレグで警告を受けたダビド・ルイスとマテュイディという攻守の要が累積警告による出場停止で欠場する。その一方で長期離脱を強いられているヴェッラッティとパストーレが全体練習に復帰し、招集メンバー入りを果たした。また、直近のギャンガン戦で太ももを痛めて途中交代の守護神トラップも起用に問題はないようだ。スタメンに関しては、コンディション次第でヴェッラッティとパストーレのスタメン起用もあると思われるが、前述した11人を先発に予想した。

★タクティカル・プレビュー
◆ミスの少ないCL基準の最高のゲームを期待
▽CLでは準々決勝こそ最も好ゲームが期待できるラウンドといわれているが、パルク・デ・プランスで行われた1stレグでは互いに信じられないミスが目立つなど、2-2の白熱したスコアとは裏腹に、ヨーロッパのトップ・オブ・トップがぶつかり合う一戦に相応しくない低調な試合内容だった。仮に、2ndレグも同様の凡戦となれば、どちらのチームが準決勝に駒を進めても厳しい結果が待っていることは想像に難くない。そのため、この2ndレグではCL基準の最高のゲームを披露し、どちらが上に上がるにしても4強に相応しい姿を見せてほしいところだ。

◆アドバンテージを生かしてゲームをコントロールできるか~マンチェスター・シティ~
▽1stレグで2点のアウェイゴールを奪い、少なくないアドバンテージを手にしたシティにとって、この2ndレグではゲームコントロールが重要となる。また、キャプテンのコンパニは間に合わなかったもののヤヤ・トゥーレの復帰によって、主力数名を欠くPSG相手にシティ本来のポゼッションスタイルで真っ向勝負も可能だ。

▽ただ、相手が前がかりな戦いをしてくるため、1stレグと同様に受けに回る展開が増えることに間違いない。シティとしては、1stレグで起点を作られたイブラヒモビッチをオタメンディとマンガラのセンターバックコンビがいかに抑え込めるかが、ポイントの1つだ。また、ヤヤ・トゥーレの復帰で中盤のフィジカル強度が上がるため、フェルナンドとフェルナンジーニョのセントラルMFコンビと、ヤヤ・トゥーレのプレスバックによってボールホルダーを囲い込み、中盤で積極的にボール奪取を狙いたいところだ。

▽攻撃面に関して1stレグでは中盤でボールを落ち着けられず、ヘスス・ナバスやアグエロのスピードを生かした縦への速い展開が多く、マイボールの時間が少なかった印象だ。だが、2ndレグではボールキープに長けたヤヤ・トゥーレの復帰に加え、ボール奪取に長けた相手MFマテュイディが欠場となるため、中盤である程度ボールを持てる展開になるはずだ。そのため、前回対戦で機能したカウンターに加え、遅攻からもゴールを狙っていきたい。もちろん、ボールを持てる展開になると、カウンターを受けるリスクも増えるだけに、不用意なボールロストを減らすと共に攻撃から守備への切り替えの意識を徹底したい。

▽なお、ここ最近はエティハド・スタジアムで圧倒的な強さを見せているシティだが、今シーズンのCLではここまで4試合を戦い、2勝1敗1分けと微妙な戦績。リーグ戦にいたっては5敗を喫しており、ここで要塞エティハドを取り戻したいところだ。

◆真価試されるエース、ヴェッラッティのサプライズ先発は?~パリ・サンジェルマン~
▽1stレグでの痛恨のドローに加え、D・ルイスとマテュイディというセンターラインの要をサスペンションで欠くことになったPSGにとって、この2ndレグは悲願のヨーロッパ制覇を狙ううえで試金石となるはずだ。また、これまで同クラブで多くの偉業を達成してきた絶対的エースのイブラヒモビッチにとっても、自身の真価が試される重要な一戦となる。

▽例年、CL決勝トーナメントでの勝負弱さを指摘されてきたイブラヒモビッチだが、今シーズンはラウンド16チェルシー戦の2試合でいずれもゴールを記録。さらに、シティとの1stレグでもラッキーな形ながら1ゴールを挙げている。その一方で、同試合ではPK失敗に加え、再三の決定機を逸するなど、「今年もか」と周囲に思わせる不甲斐なさも見せてしまった。チームが逆境の中でイブラヒモビッチが決定的な仕事をできるかが、PSG勝利の鍵を握る。

▽また、PSGにとって注目ポイントはブラン監督の選手起用だ。D・ルイスの代役には実力的にそん色のないマルキーニョスが入るため問題はないが、中盤で最も替えの利かないマテュイディの不在は大きな痛手だ。本来であれば、卓越したプレービジョンとパスセンスを併せ持つヴェッラッティを代役に据えたいところだが、センシティブなそ径部のケガで今年2月下旬から戦列を離れていた同選手の起用は、フィジカルとメンタルの両方で大きなリスクを伴う。とりわけ、1stレグではリスクを冒して起用したオーリエが試合勘やプレッシャーの影響で失点に絡んでおり、ブラン監督としては大胆な手を打ちづらい状況にある。

▽ヴェッラッティをベンチに置く場合は、守備的なスタンブリか、本職がウイングながらインサイドハーフでも起用可能なディ・マリアが代役を担うことになる。後者の起用に関しては、1stレグでも似たようなエリアでプレーしていることもあり、違和感は少ない。また、代わってウイングの位置に入るルーカス・モウラが直近の試合で2ゴールを記録しており、勝利が求められるこの試合で試す価値は十分ある。さらに、右サイドバックにオーリエか、ファン・デル・ヴィールのどちらを起用するかも気になるところだ。

▽戦術的な部分に関してはいくつかのポジションでメンバー変更はあるものの、1stレグと同じアプローチで問題ない。攻守両面における個人のミスの影響で勝ち切れなかったが、イブラヒモビッチをシンプルに使いながら、中に絞るウイングとサイドバックの攻撃参加を生かした厚みのある攻めは機能していた。あとはアウェイゲームで相手をリスペクトし過ぎるきらいがあるため、相手を見下ろすぐらいの気持ちで序盤から積極的に戦いたい。

PR
関連ニュース

リーズがプレミア返り咲きならカルヴァン・フィリップスに救いの手?

イングランド代表MFカルヴァン・フィリップス(28)にリーズ・ユナイテッド復帰の可能性だ。 昨季加入のマンチェスター・シティでは思うように活躍できず、今年1月からウェストハムにローン移籍中のフィリップス。デイビッド・モイーズ監督のもとではここまで公式戦9試合で使われるが、失点に絡むなど、一部サポーターの槍玉にも上がる。 ウェストハムはすでにローン契約終了とともに返却を決め、シティに戻っても居場所なしといわれるなか、イギリス『デイリー・メール』によると、古巣が状況次第だが、再獲得しうるという。 リーズは今季のチャンピオンシップでプレミアリーグ復帰を果たせば、シティが求める3000万ポンド(約57億5000万円)の支払いにこそ難色を示すが、ローン契約での連れ戻しを検討しているそうだ。 ダニエル・ファルケ監督が率いるリーズはシーズン終盤のチャンピオンシップで優勝位争いを演じ、首位イプスウィッチ・タウンFCと2ポイント差の3位に位置。自動昇格圏の2位レスター・シティとも1ポイント差だ。 プレミアリーグ返り咲きなら夏の補強に力を入れる考えで、実績十分のフィリップス再獲得にも前向きとされるリーズだが、果たして。 2024.04.16 11:05 Tue

負傷明けのウォーカー、CLレアル戦2ndレグではプレーか…グアルディオラ監督「何分か出てもらうかも」

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、イングランド代表DFカイル・ウォーカーの状態を明かした。クラブ公式サイトが伝えた。 3月下旬の代表戦でハムストリングを負傷し、欠場が続いていたウォーカー。13日のプレミアリーグ第33節ルートン・タウン戦でベンチに戻ってきたが、ピッチに立つことはなかった。 17日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、レアル・マドリー戦が控える中、グアルディオラ監督はルートン戦で起用しなかったウォーカーについてコメント。CL準決勝進出がかかる大一番ではプレーする可能性があると述べた。 「だいぶ良くなっているようだが、ケガをしていたから数日は様子を見る」 「これは喜ぶべきことだ。もし彼のフィーリングが良ければ、決戦だから何分か出てもらうことになるかもしれない。しかし、彼がまたケガをしたらとも考えてしまう。私は彼を長い間失いたくない」 「我々が決めることだ。彼は明日(14日)、少しトレーニングする予定だ。どうなるか見てみよう」 また、マドリーとの1stレグに出場した、スイス代表DFマヌエル・アカンジ、イングランド代表DFジョン・ストーンズ、ポルトガル代表DFルベン・ディアス、クロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオルの働きぶりにも言及。無理にウォーカーを使うつもりはないようだ。 「レアル・マドリーの選手に対する上で、カイルがどれだけ重要な存在になるかはわかっている」 「だが、彼はマドリードにいなかったし、マヌやジョン、ルベン、ヨシュコの振る舞いやプレーは信じられないほど素晴らしかった。それは理解している。様子を見よう」 2024.04.15 14:20 Mon

暫定首位浮上のシティ、着実勝利にグアルディオラ監督「自分たちらしいパフォーマンス」

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が大勝を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 逆転でのプレミアリーグ制覇を狙う3位シティ。チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのレアル・マドリー戦、FAカップ準決勝のチェルシー戦とビッグマッチが控える中、リーグ3連覇が懸かる13日の第33節ではルートン・タウンをホームに迎えた。 開始早々、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドのシュートが日本代表DF橋岡大樹のオウンゴールを誘発し、幸先良く先制したシティだったが、その後は圧倒しながら得点奪えず前半終了。それでも64分、CKからクロアチア代表MFマテオ・コバチッチのシュートが決まると、ハーランド、ベルギー代表FWジェレミー・ドク、クロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオルが追加点を奪い、終わってみれば大量5得点の勝利を飾った。 グアルディオラ監督は前半の苦戦を認めながらも、選手たちのパフォーマンスに概ね満足。1失点はあったが、しっかり勝ったことが大事と主張した。 「2点目が入るまでは本当に大変だった。前半は本当に良いプレーをしていたし、チャンスもたくさんあったから疲れてはいない。フィニッシュでいくつかミスがあった」 「多くのシュートを打ったが、失点はしなかった。しかし、世界のサッカーを見渡せば、より優れたチームが試合に勝てずに終わることはいくらだってある」 「2点目と3点目を奪った後に失点した。サッカーではよくあることだ。全体的なパフォーマンスは良かった。マドリー戦を考慮すれば、選手たちは自分たちらしいパフォーマンスを見せてくれた」 また、シティは今回の勝利で暫定首位に浮上しており、アーセナルとリバプールの試合結果を待つことに。しかし、グアルディオラ監督はCL出場権が得られる4位以内確保に近づいたことが大きいとコメントしている。 「我々はCL出場権獲得に近づいている。だが人々は『ペップ、何を言っているんだ?』と言う。いいや、我々はCLの出場権を獲得しなければならないんだ」 「今日トッテナムが敗れたことで、我々は安定に近づいた。多くの理由から、他のクラブもそれ(CL出場)がどれだけ重要かを知っている」 「毎シーズンの最大の目標だ。今日はそこに近づいた。今日はリーグ首位で眠り、明日の様子を見る。何をしなければならないかはわかっている」 2024.04.14 11:29 Sun

「流石に不運」「めちゃくちゃ痛そう」ハーランドのボレーが至近距離で顔面に…橋岡大樹が“痛い”OGが話題「かわいそう」

ルートン・タウンの日本代表DF橋岡大樹が“痛い”オウンゴールを記録してしまった。 13日、プレミアリーグ第33節でルートンはアウェイでマンチェスター・シティと対戦した。 橋岡はこの試合も3バックの一角で先発出場。すると開始2分にオウンゴールを与えてしまった。 自陣からカウンターを繰り広げたシティ。アーリング・ハーランドがフィニッシュに持ち込むが、ここはGKがセーブする。しかし、こぼれ球を拾われると、ジェレミー・ドクがシュート。これもDFがブロックすると、高く跳ね上がったボールをハーランドがボックス内でダイレクトボレーを放った。 すると、ミスキックになるも、ブロックに入った橋岡の顔面をシュートが直撃。コースが変わったボールがネットを揺らし、オウンゴールが記録された。 橋岡にとってもチームにとっても“痛い”オウンゴール。これはシーズン途中加入ながら2点目のオウンゴールとなった。 ファンは「流石に不運すぎる」、「これは不憫でならない」、「めちゃくちゃ痛そう」、「かわいそうだな」、「これで2点目なのか」、「顔面ブロックならず」とオウンゴールにコメント。一方で、その他のプレーには王者のシティ相手に5失点こそしたものの奮闘していると称賛のコメントが集まった。 なお、橋岡は至近距離で脳震とうが疑われたが、その後ピッチに戻ってプレーを続けることに。試合は、5-1で力の差を見せつけられて大敗となった。 <span class="paragraph-title">【動画】橋岡大樹が痛恨OG…ハーランドのシュートが顔面直撃</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="nV48iIjDNXA";var video_start = 17;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.14 10:10 Sun

クロアチア代表コンビがリーグ初弾のシティが暫定首位! 橋岡大樹はフル出場も今季2点目のオウンゴール…【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第33節、マンチェスター・シティvsルートン・タウンが13日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが5-1で快勝した。なお、ルートンのDF橋岡大樹はフル出場した。 3位のシティはチャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリー戦を控える中、降格圏の18位相手にリーグ3連勝を狙った。リーグ前節はクリスタル・パレス相手に4-1の快勝を収めたグアルディオラのチームは、敵地で行われたマドリー戦では激しい打ち合いの末に難所で3-3のドローに持ち込んだ。 逆転でのリーグ優勝へ勝ち点3を積み上げつつ、週明けの大一番へ弾みを付けたいこの一戦では先発6人を変更。守護神エデルソン、体調不良から回復したデ・ブライネが復帰した一方、休養のロドリ、フォーデンらに代えてマテウス・ヌネス、アルバレスらが起用された。対するルートンは橋岡が変則5バックの中央右でスタメンを飾った。 試合は開始早々にホームチームが動かす。2分、デ・ブライネのスルーパスに抜け出したハーランド、ドクとボックス内で続けて際どいシュートを放つと、最後はハーランドの枠を外れた強引なシュートが橋岡の顔面に当たってコースが大きく変わってゴール左隅に決まった。なお、橋岡は先日のアーセナル戦に続く不運なオウンゴールとなった。 幸先よく先制に成功したシティは、以降も人基準のルートンの守備を効果的に揺さぶってチャンスを作っていく。9分にはグヴァルディオルの右足ミドルシュート、14分にはボックス付近からのヌネスのシュートでGKカミンスキにファインセーブを強いる。 前半半ばから終盤にかけても相手陣内でハーフコートゲームを展開するシティズンズ。80%近いボール保持率に加え、ボールを失っても即時奪回でルートンに自陣からの脱出を許さない。そして、前半だけで18本のシュートを浴びせかけたが、27分のヌネスのシュートは左ポストを掠め、前半終了間際のデ・ブライネの枠内シュートは同胞GKカミンスキの好守に遭い、圧倒した前半のうちに追加点を奪い切れなかった。 後半も試合展開に大きな変化はなし。引き続き相手陣内でハーフコートゲームを展開するホームチームは、アルバレスやグヴァルディオルがフィニッシュに顔を出す。 以降も多彩な仕掛けで相手を揺さぶりながらルベン・ディアスらが幾度も際どいシュートを放つと、64分にはセットプレーからようやくゴールをこじ開ける。64分、左CKのショートコーナーでアルバレスからのマイナスパスをペナルティアーク付近のコバチッチが右足ダイレクトシュート。これがゴール前の密集を抜けてゴール右に突き刺さった。 コバチッチに今季プレミアリーグ初ゴールを決められて2点のビハインドを背負ったルートンは、失点直後にオニエディンマの右サイドからのクロスをゴール前のウッドロウがワンタッチで合わせてようやくファーストシュートを記録したが、これは惜しくもクロスバーを叩く。 冷や汗をかいたものの、2点リードを維持したシティは、ここから攻勢を強めると、75分にはドクが鋭い仕掛けからボックス内でオニエディンマのファウルを誘ってPK獲得。これをキッカーのハーランドが冷静に左隅へ蹴り込み、今季リーグ戦20点目とした。 この3点目で勝利を確信したグアルディオラ監督は81分にデ・ブライネ、ハーランドを下げてセルヒオ・ゴメス、ボブの投入で試合をクローズに入る。 この交代直後の81分にはビルドアップのミスを突いたルートンがバークリーのゴールで一矢報いる。 だが、ここから再びギアを上げたシティは87分に左サイドを単騎突破したドクが切れ味鋭いカットインでボックス内に侵入し、DF橋岡の股間を抜くシュートを右隅に流し込む。さらに、試合終了間際の93分にはドクの突破で相手守備を押し下げた後、ボックス手前でフリーとなったグヴァルディオルが見事な右足のミドルシュートをゴール左上隅に突き刺し、公式戦2試合連発となるプレミアリーグ初ゴールを記録した。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、快勝でリーグ3連勝を達成したシティが暫定首位に浮上すると共に週明けのマドリー戦へ大きな弾みを付けた。 <span class="paragraph-title">【動画】不運な橋岡大樹…ハーランドのシュートがあたりオウンゴールに</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="rZHpJMHsvoY";var video_start = 30;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.14 01:02 Sun
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly