デ・ロッシが男気溢れる行動 アッズーリの名物キットマンの棺にW杯メダルを捧げる
2016.03.19 18:15 Sat
▽ローマのイタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシが、先日亡くなったイタリア代表の名物キットマン(用具係)を追悼するため、2006年ドイツ・ワールドカップで受け取った優勝メダルを棺に入れていたことがわかった。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
▽ロンバルディ氏は、2006年に行われたドイツ・ワールドカップにも同行しており、グループステージのアメリカ代表での悪質なヒジ打ちで一発退場し、多くの非難に晒された若きデ・ロッシを優しくサポートするなど、選手たちの良き相談役にもなっていた。
▽そして、ロンバルディ氏の急逝を受けて、元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティなどアッズーリで同氏と関わってきた多くの選手が自身のSNSなどを通じて、追悼のメッセージを送っていた。そんななか、1人沈黙を保ってきたデ・ロッシは、愛する友人のために男気溢れる行動に出た。
▽デ・ロッシは、愛する友人との最後の別れのためにロンバルディ氏の亡骸が収められている棺に近づくと、自身のサッカーキャリアの中で最も大事な宝物の1つであるワールドカップの優勝メダルをそっと棺の中に入れたのだ。
▽トッティと共にローマ一筋のキャリアを続ける一途な男は、タイトルに恵まれないキャリア故に“トロフィーやメダルよりも大事なモノ”を心の中に持っているのかもしれない。
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▽デ・ロッシは、16日午前のトレーニングセッションを終えると、“重要な約束”を果たすべく練習場を後にした。同日午後にフィレンツェに降り立った同選手は、長らくイタリア代表のキットマンとして勤務し、“スパッツォリーノ(歯ブラシ)”の愛称で愛された名物キットマンのピエトロ・ロンバルディ氏(享年92歳)の葬儀に参列した。▽そして、ロンバルディ氏の急逝を受けて、元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティなどアッズーリで同氏と関わってきた多くの選手が自身のSNSなどを通じて、追悼のメッセージを送っていた。そんななか、1人沈黙を保ってきたデ・ロッシは、愛する友人のために男気溢れる行動に出た。
▽デ・ロッシは、愛する友人との最後の別れのためにロンバルディ氏の亡骸が収められている棺に近づくと、自身のサッカーキャリアの中で最も大事な宝物の1つであるワールドカップの優勝メダルをそっと棺の中に入れたのだ。
▽これまでデ・ロッシは、2度のコッパ・イタリア優勝の経験はあるものの、彼にとって最も大きなタイトルが2006年のワールドカップ優勝であることは明白だ。その最も大事な宝物を愛する友人に捧げるということは、なかなかできることではない。
▽トッティと共にローマ一筋のキャリアを続ける一途な男は、タイトルに恵まれないキャリア故に“トロフィーやメダルよりも大事なモノ”を心の中に持っているのかもしれない。
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