J2王者大宮、岩上の一撃で白星発進…味スタでFC東京を沈める《J1》

2016.02.27 21:00 Sat
▽27日に味の素スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ・1stステージ第1節のFC東京vs大宮は、アウェイの大宮が1-0で勝利した。

▽城福新体制のFC東京は、23日に行われたACLの全北現代戦から先発を1選手変更。その全北現代戦で右ふくらはぎを負傷した駒野の代わりに橋本をサイドバックに置き、ボランチの一角に梶山を入れた。
▽一方、J2王者として2年ぶりにJ1復帰を果たした大宮は、今オフに獲得した沼田、岩上、ネイツ・ペチュニクの新戦力を先発起用。家長とムルジャの主力もスターティングメンバー入りを果たした。

▽立ち上がりこそ互いにシュートチャンスをつくり出すオープンな展開になるが、徐々にホームのFC東京がボールの主導権を握り始めていく。押せ押せムードの中、多くの好機をつくり出していくが、東や前田ら攻撃陣が生かしきれない。

▽ゴールレスで迎えた後半も、FC東京が試合の主導権を掌握するが、再三のチャンスシーンも最後のところで精彩を欠き、決定打を見いだせない。すると、城福監督は68分に東を下げて中島をピッチに送り込み、勝負に出る。
▽しかし、スコアを動かしたのは、堅い守備でFC東京の猛攻を凌ぎ続けてきた大宮。69分、ボックス右に侵攻したムルジャが中央にクロスを入れる。家長のシュートは相手選手にブロックされるも、こぼれ球を岩上が押し込んだ。

▽たちまちビハインドを追う展開となったFC東京は、梶山を下げて田邉を投入し、より攻勢を強めるが、81分の河野のシュートはクロスバーを直撃。運をも味方につけた大宮はそのままFC東京の猛攻から逃げ切り、2年ぶりのJ1開幕節で白星スタートを切った。
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