【福岡】堅守に磨きをかける補強でJ1残留なるか《J1チーム診断》

2016.02.25 20:00 Thu
▽昨シーズンのJ2リーグ戦で勝ち点82を獲得するも、2位の磐田に得失点差で敗れて3位となった福岡。史上最強の3位として昇格プレーオフを勝ち抜き、5年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた。新シーズンの目標はJ1残留。2001年に初めて降格して以降は、昇格した翌年にJ2へと落ちているため、2016年シーズンこそは是が非でも残留したいところだ。
◆2016シーズンのIN&OUT
【IN】
MFダニルソン←名古屋
MF古部健太←長崎
MF為田大貴←大分
DFキム・ヒョヌン←千葉
DF實藤友紀←川崎F
DF亀川諒史←湘南
DF冨安健洋←福岡U-18
DF下坂晃城←鹿屋体育大
GK兼田亜季重←山形
GKイ・ボムヨン←釜山(韓国)

【OUT】
FW石津大介→神戸※期限付き移籍期間延長
MF酒井宣福→新潟※期限付き移籍満了
MF牛之濵拓→盛岡
MFモイゼス→リネンセ※期限付き移籍満了
DF光永祐也FCアスルクラロ沼津
DFイ・グァンソン→未定
DF古賀正紘→現役引退
GK中村航輔→柏※期限付き移籍満了
GK笠川永太→新潟・シンガポール(シンガポール)

▽ストーブリーグでの注目は、レンタル移籍選手の残留だった。湘南からレンタルで加入していたDF亀川諒史は完全移籍での獲得に成功。しかし、J1昇格の原動力となったGK中村航輔やMF酒井宣福はそれぞれ所属チームに復帰した。
▽懸念された守護神問題では、韓国代表GKイ・ボムヨンを獲得。さらに名古屋からMFダニルソン、千葉から韓国人DFキム・ヒョヌン、川崎FからDF實藤友紀を獲得するなど、持ち味である守備に磨きをかける補強を行った。

◆期待の新戦力
Getty Images
GKイ・ボムヨン
1989年4月2日(26歳)
2015シーズン(Kリーグ):27試合
▽J1復帰の立役者となったGK中村の柏復帰は、福岡にとって大打撃だ。守護神不在となったチームが白羽の矢を立てたのが韓国代表GKイ・ボムヨン。194㎝と恵まれた体格を持っており、反射神経と予測力を持った中村とは違った強みを持っている。福岡にはGK神山もいるが、井原監督期待の新戦力だけにチームに早く順応できれば正守護神の座を奪えるだろう。

◆予想フォーメーション[3-4-2-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:イ・ボムヨン
DF:キム・ヒョヌン、濱田水輝、田村友
MF:中村北斗、末吉隼也、鈴木惇、亀川諒史
MF:城後寿、金森健志
FW:ウェリントン
▽昨季と変わらず[3-4-2-1]を基本フォーメーションに[4-4-2]を併用する形が予想される。新戦力では、GKイ・ボムヨンやDFキム・ヒョヌンがスターティングラインナップで起用される可能性が高い。またダニルソンがフィットすれば、ボランチの一角や最終ラインで起用されるだろう。

◆2016シーズンの注目ポイント
▽堅い守りでJ2を勝ち上がってきた福岡だが、得点を取らなければ勝てない。そこで注目したいのがウェリントンだ。来日した2013年には湘南でJ1リーグ戦16試合に出場し3ゴールをマークした。エースが3シーズンぶりのJ1でどれほどゴールを奪えるか。また、ウェリントンのサポート役として金森や城後などシャドーでプレーする選手の活躍もカギを握る。
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