スーパーサブ・ザザが決勝点! ナポリとの天王山を制したユーベが今季初の首位浮上《セリエA》

2016.02.14 06:49 Sun
▽セリエA第25節が13日にユベントス・スタジアムで行われ、2位のユベントスと首位のナポリによる天王山は、ユベントスが1-0で勝利した。
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▽前節のフロジノーネ戦に完勝し、連勝記録を14まで伸ばしたユベントスは、キエッリーニやマンジュキッチといった主力が負傷欠場。その一方でアッレグリ監督は、負傷明けのケディラをスタメンに抜擢し、中盤がフラットの[4-4-2]で大一番に臨んだ。
▽対するナポリは前節、イグアインのPK弾でカルピを下し、クラブ記録の8連勝を達成。ユベントスとの勝ち点2差を維持し、首位の座を堅持し続けている。サッリ監督は、出場停止明けのジョルジーニョを先発に戻し、今季のベストメンバーをピッチに送り込んだ。

▽注目の天王山は、立ち上がりから主導権の奪い合い。よりボールを保持するナポリがインシーニェのアイデアで打開を図れば、ユベントスも自陣に引きすぎず、集中した守備で相手の攻撃を受け止めていく。そして、ポグバやディバラのキープ力を軸に全体を徐々に押し上げていくと、14分にはボックス右でボールを受けたクアドラードが右足でシュート。しかし、これはGKレイナの守備範囲に飛んだ。

▽互いに集中した守備を見せる中でユベントスが流れを掴んでいたが、ナポリもようやく相手ゴールに迫る。35分、右サイドのスペースでボールを受けたヒサイが正確なアーリークロスを供給。これがイグアインの頭にピンポイントで合っていたが、ゴールに帰りながら対応したボヌッチにギリギリでクリアされた。続く38分にも、右サイドでボールを運んだカジェホンがGKとDFの間に鋭いクロスを入れたが、これは惜しくもイグイアンに合わない。互角の展開となった前半はゴールレスで終えた。
▽後半に入っても一進一退の攻防が続く。ナポリは開始直後にインシーニェがボックス左を切り裂けば、ユベントスも51分にショートコーナーからエブラがシュートまで持ち込む。その中でユベントスは52分、前半にケディラとの接触で右ヒザを痛めていたボヌッチがプレーを続けられなくなり、ルガーニの投入を余儀なくされた。

▽負傷者に交代カードを使ったアッレグリ監督だったが、58分にモラタを諦めてザザを投入すると、直後に決定機を作り出す。62分、ボックス左でフィードを収めたポグバが中央に丁寧なパスを出し、これをフリーのディバラがダイレクトでシュート。得意の左足だったが、枠の上にふかしてしまう。

▽ここからユベントスの時間となったが、ナポリも耐えて試合のペースを奪い返す。77分にインシーニェを下げてメルテンスを送り出すと、80分にはハムシクがボックス手前から左足を振り抜く。GKブッフォンも見送るシュートだったが、枠を捉えきれなかった。

▽その後はユベントスがディバラを下げてアレックス・サンドロを送り出したことで、このままドローかと思われたが、スーパーサブが試合を終わらせなかった。88分、エブラの斜めのパスを受けたザザがクリバリのマークを外して左足を一閃。アルビオルをかすめた強烈なシュートがゴール中央に突き刺さった。

▽この直後にナポリがガッビアディーニを投入したものの、試合はこのままタイムアップ。天王山を制したユベントスが15連勝を達成し、今季初めて首位に浮上した。

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