アンリ氏、バルサ時代にペップから受けた戦術指導を明かす
2015.12.25 22:46 Fri
▽イギリス『スカイ・スポーツ』で解説者を務める元フランス代表FWティエリ・アンリ氏が、バルセロナ時代にジョゼップ・グアルディオラ監督(現バイエルン)から受けていた戦術指導について明かしている。
▽アンリ氏は、バルセロナ独特の戦術への適応に苦戦したことを認めつつ、グアルディオラ監督の指導によって、自身のプレーが改善されたと語っている。同氏が『スカイ・スポーツ』で語っている。
「通常、ピッチ上のプレーヤーはボールを受けるために中盤の低い位置まで下りて行く。しかし、バルセロナでは味方を信用して自分のポジションに留まることが求められる。当時、私は左サイドのタッチライン際に張り付いて相手の右サイドバックをけん制し、イニエスタがボールを受けるスペースを作る動きをしていた」
「ただ、ラストサードに入れば、自由に動くことを許されていた。初めに高い位置でワイドなポジションを取ることを守れば、あとは自分の望むプレーができた」
「トレーニング中には、イニエスタとチャビとのトライアングルを保つことが優先され、左ウイングが逆サイドにクロスしていく動きは許されなかった。ただ、ラストサードでは自由を許されていた」
▽また、アンリ氏はグアルディオラ監督の指示を守らず、ゴールを挙げながらもハーフタイムで交代させられたエピソードを明かしている。
「彼が求めたことをプレーヤーが怠った場合、彼には明確なプランがあった。それは我々選手を困った状況にするものだった」
「私は、メッシとプレーするために右ウイングのポジションまで行ってしまった。そのときにグアルディオラは、私が彼のサイド(左サイド)にいないことに気付いて狼狽していた。私は約束事をすっかりと忘れてしまっていたんだ」
「あれはスポルティング・リスボンとの試合で、私は前半に1ゴールを決めて良いパフォーマンスができていた。ただ、彼はハーフタイムに私を交代させた。私はもちろん“自分が何か悪いことでもしたのか?”という気分だったよ。ペップは自分のプランを尊重しており、そういう頑固さはファン・ハールと非常に似ているね」
「また、彼はよく僕たちに向かって“私の仕事は君たちをラストサードまで運ぶことだ”、“それを終わらす(ゴールを奪う)ことが君たちの仕事だ”と言っていたよ」
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▽2007年に当時フランク・ライカールト監督が率いたバルセロナに加入したアンリ氏だったが、加入1年目はアーセナル時代の役割とは異なる左ウイングでのプレーに苦戦し、思うようなパフォーマンスを披露できなかった。しかし、翌シーズンからトップチームの新指揮官に就任したグアルディオラ監督の下では、同じ左ウイングでのプレーながらリーグ戦で19ゴールを挙げるなど、本来の輝きを取り戻していた。「通常、ピッチ上のプレーヤーはボールを受けるために中盤の低い位置まで下りて行く。しかし、バルセロナでは味方を信用して自分のポジションに留まることが求められる。当時、私は左サイドのタッチライン際に張り付いて相手の右サイドバックをけん制し、イニエスタがボールを受けるスペースを作る動きをしていた」
「ただ、ラストサードに入れば、自由に動くことを許されていた。初めに高い位置でワイドなポジションを取ることを守れば、あとは自分の望むプレーができた」
「彼はよく“スリーPs”という言葉を使い、ラストサードに持ち込むまでのプレーを練習から徹底していた。“スリーPs”とは、『プレー』と『ポゼッション』、『ポジション』を指していて、とりわけ『ポジション』に関してはかなり細かい制約があった」
「トレーニング中には、イニエスタとチャビとのトライアングルを保つことが優先され、左ウイングが逆サイドにクロスしていく動きは許されなかった。ただ、ラストサードでは自由を許されていた」
▽また、アンリ氏はグアルディオラ監督の指示を守らず、ゴールを挙げながらもハーフタイムで交代させられたエピソードを明かしている。
「彼が求めたことをプレーヤーが怠った場合、彼には明確なプランがあった。それは我々選手を困った状況にするものだった」
「私は、メッシとプレーするために右ウイングのポジションまで行ってしまった。そのときにグアルディオラは、私が彼のサイド(左サイド)にいないことに気付いて狼狽していた。私は約束事をすっかりと忘れてしまっていたんだ」
「あれはスポルティング・リスボンとの試合で、私は前半に1ゴールを決めて良いパフォーマンスができていた。ただ、彼はハーフタイムに私を交代させた。私はもちろん“自分が何か悪いことでもしたのか?”という気分だったよ。ペップは自分のプランを尊重しており、そういう頑固さはファン・ハールと非常に似ているね」
「また、彼はよく僕たちに向かって“私の仕事は君たちをラストサードまで運ぶことだ”、“それを終わらす(ゴールを奪う)ことが君たちの仕事だ”と言っていたよ」
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