【質疑応答】ハリルホジッチ監督、シンガポール戦は「我々自身のリベンジ」
2015.11.05 19:58 Thu
▽日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は5日、11月12日と同17日に行われる2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)・アジア2次予選のシンガポール代表戦とカンボジア代表戦に臨む日本代表メンバーを発表。記者会見に出席したハリルホジッチ監督が質疑応答に臨み、今後の構想やアジア2次予選に向けた意気込みを語った。
――1年目は多くの選手を見たいと話しているが、それは2次予選ということか? 最終予選は固定したメンバーで臨むつもりか?
ハリルホジッチ監督:「今回のような合宿では23人になる。そしてパフォーマンスが良くないといけない。1年目はできるだけたくさんの選手を呼びたい。将来A代表に入ってくる選手だ。試合をTVで見るだけでは十分ではない。練習で見ないと入ってこない情報もある。フットボール面だけでなく、人間性も見えてくるからだ。そういったことを知りたい」
「いまのところ頭の中には35人ほどのリストがある。この人数は時間の経過と共に少なくなっていくが、判断するのが難しい部分もある。例えばセンターバック。丹羽は常に良いパフォーマンスを披露しているし、昌子もナビスコカップの決勝でパトリックを完ぺきに抑えた。水本も常に話に上がるし、広島は首位だ。塩谷も入ってきていい選手だと思っている。ただ、状況によって誰を呼ぶかを決めなければいけない。これは彼らに向けたメッセージでもある」
「プレーが良ければA代表に入る可能性がある。私にとって同じメンバーというのはない。前回からはメンバーを変えたいと思っているし、それは間接的なプレッシャーにもなる。もちろん海外組にも言えることだ。彼らが常にプレーしていない、あるいはベストな状態でなければA代表には呼ばない。そういったことを鑑みながら選択しなければいけない」
「来年は相手がどんどん強くなり、スーパーなチームも出てくるだろう。その頃には30人ほどに絞られているはずだ。誰がプレーするかはその時の状況で変わってくる。パフォーマンスは山あり谷ありだ。その時のパフォーマンスが良ければプレーする。また、経験を積ませたい場合や組み合わせを試したいこともある。(メンバー選考には)我々が考えているよりも多くの時間が必要かもしれない。ディスカッションもしていきたいし、ちょっとしたディティールをメモしていき、最後に選択したいと思う」
ハリルホジッチ監督:「どのように得点を取るかは選手に聞いてほしい。得点を取るのは私ではなく選手だ。シンガポールの映像は数試合見た。彼らがどのようにプレーするかは、ほぼわかっている。ただ、前回のシンガポール戦を消化しきれていない部分がある。あれほど多くのチャンスを作ってもゴールを奪えない日があるということだ。今回はチャンスをしっかりと得点につなげたいが、誰も予想をすることはできない」
「これは我々自身のリベンジだ。モチベーションをハイレベルなところで維持しなければいけない。ただW杯予選に簡単なものはない。チームの野心は見せていると思うし、相手はほとんどチャンスを作れていない。もちろんDFには注意しろと言っている。そして、最後にはゴールを奪わなければいけない」
「今日、シンガポールとカタールの映像を見たが最初の1時間は(日本戦と)同じだった。ただ、1点目は左サイドバックのセンタリングに右サイドバックが合わせたものだ。そして、そこから4点が入った。点を取るのはFWだけの役割ではない。現代フットボールでは左サイドバックがセンタリングを上げて右サイドが決めることもある」
「(前回の試合では)何人かの選手にはボックス内に入って行けと怒った。ゴールの86パーセントほどは、ボックス内で生まれる。つまりボックス内に入っていかなければ何も生まれない。しかし、ボックス内に入るのが怖いといった印象がある。そういったことを選手たちとディスカッションし、トレーニングしながらやっていかなければいけない。とにかくシンガポール戦には集中して臨んでもらいたい。我々自身のリベンジだということを伝えたいと思う」
――ピッチコンディションが不安だが自信はあるか?
ハリルホジッチ監督:「カンボジア戦は人工芝になる。(状態は)あまり良くなかったが、それはお互い様。グラウンドの影響でミスをしたという言い訳をしないようにしたい。環境のせいにせずに勝たなければいけない」
「カンボジアは、カタール戦でカウンターから得点の可能性を感じさせていた。我々も気をつけなければいけない。攻撃のときに10人もボックス内に入っていけない。右サイドバックが前にいくのであれば、そのポジションを誰かがケアしなければいけない。我々が攻撃している時もしっかりと(守備を)オーガナイズする必要がある。選手たちがしっかりと応えてくれるはずだ」
「チーム関係者には人工芝用のシューズを用意してもらいたいと伝えてある。影響があるとすれば技術的な部分になるだろう。そこに関しては適応しなければいけない」
――実力が劣る相手との戦い方が整備されてきている印象があるが、次の2試合に向けての準備は?
ハリルホジッチ監督:「上手くいかなかった場合を考えて2~3つの解決策を用意している。彼らはブロックを低い位置に設定すると思うので、サイドからの攻撃が重要になると思う。グラウンダーのボールを早くセンタリングする。ボックス内で存在感を発揮する。ミドルシュートを打つ。中央からの突破も図る。そのときはワンタッチを使う。リターンパスや3人目のフリックや逆サイドに通すパス、オブリックランニング。そして、同時に複数の選手が動きを変え、スペースに走る。ファウルを誘う。セットプレーから得点を取る。いろいろなことがある。話すのは簡単だ。だから映像を用意する」
「我々の1試合目も分析した。あの試合を繰り返してほしい。あとはフィニッシュの部分だけだ。あの試合では数多くのチャンスがあった。私がいればという冗談を話したが、まだ準備ができていない(笑)。クラシックなことをするしかないだろう。セットプレーからも得点を狙えるはずだ。それができる選手もそろっている。前回の試合(シリア戦)でようやくPKで1点を取った。その理由(なぜセットプレーのゴールやPKが少ないのか)は、まだ説明できない」
「昨日、審判の方々とディスカッションする機会があり、その際に“日本はコンタクトが少ないので楽でしょう?”といった話をした。しかし、チャンピオンズリーグではあらゆるポジションでコンタクトがある。ファウルを誘う選手もいるし、騙す選手も多い。しかし、日本にはあまりいない。そういった話をした」
「もちろん2試合のタクティクスも準備している。このグループが何をできるかということだ。例えば藤春がサイドを突破してセンタリングを上げるかもしれない。カタールがやったように、左サイドバックがセンタリングを上げて右サイドバックがゴールを決めることができるかもしれない」
――1年目は多くの選手を見たいと話しているが、それは2次予選ということか? 最終予選は固定したメンバーで臨むつもりか?
ハリルホジッチ監督:「今回のような合宿では23人になる。そしてパフォーマンスが良くないといけない。1年目はできるだけたくさんの選手を呼びたい。将来A代表に入ってくる選手だ。試合をTVで見るだけでは十分ではない。練習で見ないと入ってこない情報もある。フットボール面だけでなく、人間性も見えてくるからだ。そういったことを知りたい」
「プレーが良ければA代表に入る可能性がある。私にとって同じメンバーというのはない。前回からはメンバーを変えたいと思っているし、それは間接的なプレッシャーにもなる。もちろん海外組にも言えることだ。彼らが常にプレーしていない、あるいはベストな状態でなければA代表には呼ばない。そういったことを鑑みながら選択しなければいけない」
「来年は相手がどんどん強くなり、スーパーなチームも出てくるだろう。その頃には30人ほどに絞られているはずだ。誰がプレーするかはその時の状況で変わってくる。パフォーマンスは山あり谷ありだ。その時のパフォーマンスが良ければプレーする。また、経験を積ませたい場合や組み合わせを試したいこともある。(メンバー選考には)我々が考えているよりも多くの時間が必要かもしれない。ディスカッションもしていきたいし、ちょっとしたディティールをメモしていき、最後に選択したいと思う」
――7人のFWは得点に対する意識のあらわれか?
ハリルホジッチ監督:「どのように得点を取るかは選手に聞いてほしい。得点を取るのは私ではなく選手だ。シンガポールの映像は数試合見た。彼らがどのようにプレーするかは、ほぼわかっている。ただ、前回のシンガポール戦を消化しきれていない部分がある。あれほど多くのチャンスを作ってもゴールを奪えない日があるということだ。今回はチャンスをしっかりと得点につなげたいが、誰も予想をすることはできない」
「これは我々自身のリベンジだ。モチベーションをハイレベルなところで維持しなければいけない。ただW杯予選に簡単なものはない。チームの野心は見せていると思うし、相手はほとんどチャンスを作れていない。もちろんDFには注意しろと言っている。そして、最後にはゴールを奪わなければいけない」
「今日、シンガポールとカタールの映像を見たが最初の1時間は(日本戦と)同じだった。ただ、1点目は左サイドバックのセンタリングに右サイドバックが合わせたものだ。そして、そこから4点が入った。点を取るのはFWだけの役割ではない。現代フットボールでは左サイドバックがセンタリングを上げて右サイドが決めることもある」
「(前回の試合では)何人かの選手にはボックス内に入って行けと怒った。ゴールの86パーセントほどは、ボックス内で生まれる。つまりボックス内に入っていかなければ何も生まれない。しかし、ボックス内に入るのが怖いといった印象がある。そういったことを選手たちとディスカッションし、トレーニングしながらやっていかなければいけない。とにかくシンガポール戦には集中して臨んでもらいたい。我々自身のリベンジだということを伝えたいと思う」
――ピッチコンディションが不安だが自信はあるか?
ハリルホジッチ監督:「カンボジア戦は人工芝になる。(状態は)あまり良くなかったが、それはお互い様。グラウンドの影響でミスをしたという言い訳をしないようにしたい。環境のせいにせずに勝たなければいけない」
「カンボジアは、カタール戦でカウンターから得点の可能性を感じさせていた。我々も気をつけなければいけない。攻撃のときに10人もボックス内に入っていけない。右サイドバックが前にいくのであれば、そのポジションを誰かがケアしなければいけない。我々が攻撃している時もしっかりと(守備を)オーガナイズする必要がある。選手たちがしっかりと応えてくれるはずだ」
「チーム関係者には人工芝用のシューズを用意してもらいたいと伝えてある。影響があるとすれば技術的な部分になるだろう。そこに関しては適応しなければいけない」
――実力が劣る相手との戦い方が整備されてきている印象があるが、次の2試合に向けての準備は?
ハリルホジッチ監督:「上手くいかなかった場合を考えて2~3つの解決策を用意している。彼らはブロックを低い位置に設定すると思うので、サイドからの攻撃が重要になると思う。グラウンダーのボールを早くセンタリングする。ボックス内で存在感を発揮する。ミドルシュートを打つ。中央からの突破も図る。そのときはワンタッチを使う。リターンパスや3人目のフリックや逆サイドに通すパス、オブリックランニング。そして、同時に複数の選手が動きを変え、スペースに走る。ファウルを誘う。セットプレーから得点を取る。いろいろなことがある。話すのは簡単だ。だから映像を用意する」
「我々の1試合目も分析した。あの試合を繰り返してほしい。あとはフィニッシュの部分だけだ。あの試合では数多くのチャンスがあった。私がいればという冗談を話したが、まだ準備ができていない(笑)。クラシックなことをするしかないだろう。セットプレーからも得点を狙えるはずだ。それができる選手もそろっている。前回の試合(シリア戦)でようやくPKで1点を取った。その理由(なぜセットプレーのゴールやPKが少ないのか)は、まだ説明できない」
「昨日、審判の方々とディスカッションする機会があり、その際に“日本はコンタクトが少ないので楽でしょう?”といった話をした。しかし、チャンピオンズリーグではあらゆるポジションでコンタクトがある。ファウルを誘う選手もいるし、騙す選手も多い。しかし、日本にはあまりいない。そういった話をした」
「もちろん2試合のタクティクスも準備している。このグループが何をできるかということだ。例えば藤春がサイドを突破してセンタリングを上げるかもしれない。カタールがやったように、左サイドバックがセンタリングを上げて右サイドバックがゴールを決めることができるかもしれない」
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