ポグバのゴラッソとクアドラードの劇的AT弾でユベントスがトリノ・ダービーを制す《セリエA》

2015.11.01 04:04 Sun
▽ユベントスは10月31日、セリエA第11節でトリノとの“トリノ・ダービー”をユベントス・スタジアムで行い、2-1で勝利した。

▽3日前に行われた前節サッスオーロ戦をキエッリーニの退場などもあって0-1と敗れ、今季4敗目を喫した12位ユベントス(勝ち点12)は、その試合のスタメンから大幅に6選手を変更。風邪が完治したマルキジオに、モラタやエブラといった主力がスタメンに復帰した。
▽前節サッスオーロ戦の[3-5-2]から前々節のアタランタ戦で機能していた[4-4-2]に変更して臨んだユベントスが能動的に試合を運んでいく。しかし8分、ケディラが足を負傷し、クアドラードを投入するアクシデントに見舞われる。この交代を機に[4-3-3]に変更したユベントスは前線に右からクアドラード、ディバラ、モラタと配し、中盤アンカーにエルナネス、右前にマルキジオ、左前にポグバという構成に変更した。

▽そのユベントスが引き続きボールを保持して仕掛けていくと、17分にようやくポグバが初の枠内シュートを浴びせる。すると続く19分にそのポグバの豪快なシュートで先制した。右サイドからのクアドラードの横パスを受けたフランス代表MFはトラップで浮かせたボールを完璧に捉える見事なボレーシュートで、ゴール中央上を射抜いた。

▽その後も自陣に引くトリノを相手に仕掛けるユベントスが主導権を握る中、30分にバセッリのパスを受けたクアリアレッラにペナルティアーク中央から決定的なシュートを打たれるも、枠を外れて救われる。
▽33分にディバラのコントロールシュートで追加点に迫ったユベントスが前半終盤にかけても試合をコントロール。42分に訪れたピンチではボヌッチとバルザーリが身体を張って阻止し、前半を1点リードして終えた。

▽しかし迎えた後半開始6分、セットプレーの流れから失点する。ボボの直接FKは壁が阻んだものの、ルーズボールをボボが左足で一閃。ボックス手前左から放たれた強烈なシュートがネットに突き刺さった。

▽試合を振り出しに戻されたユベントスは57分、左CKからグリクの強烈なヘディングシュートを浴びたが、GKブッフォンが驚異の反応で止めるビッグセーブで阻止。その後も押し込むユベントスはエルナネスのミドルシュートなどでゴールに迫るも、自陣に引くトリノを崩しきることができない。

▽その後も拙攻が続くユベントスは70分にヴィヴェスのミドルシュートを浴びれば、76分にも右CKからグリクに決定的なヘディングシュートを許したが、いずれもGKブッフォンの正面に飛んで救われる。試合終盤にかけても縦に早い攻撃でけん制し続けたトリノが、モラタとディバラを下げたユベントスを抑え込んでいった。

▽それでも、90分にFKからボヌッチがバー直撃のヘディングシュートを放ったユベントスは、試合終了間際の追加タイム3分に勝ち越しゴールを奪う。ボックス左からアレックス・サンドロの送ったクロスに、身体ごと飛び込んだクアドラードが押し込んだ。劇的ゴールでトリノに競り勝ったユベントスがダービーを制し、ホーム戦3連勝としている。
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