【プレビュー】久々に立場逆転のイタリア・ダービー《インテルvsユベントス》
2015.10.18 12:00 Sun
▽セリエA第8節、インテルvsユベントスのイタリア・ダービーが18日の日本時間27:45からジュゼッペ・メアッツァで行われる。
▽対するユベントスは前節、昇格組のボローニャを3-1で下し、ようやくホーム初勝利。開幕から低迷が続いていたが、すぐさまチームにフィットしたケディラの復帰以降は、本来の安定した試合運びを取り戻しつつある。現在の12位から抜け出して上位進出を図るためにも、インテルを撃破してより勢いに乗りたい。
◆久々に立場逆転
▽2位と12位の8ポイント差で迎える今回のイタリア・ダービーは、久々に両者の順位が逆転する状況での一戦となる。インテルがユベントスよりも上の順位で迎えるイタリア・ダービーは2013年9月の第3節以来。開幕して間もない時期だ。これよりも前は2010-11シーズンとなり、インテルが3冠後の翌シーズンで、ユベントスはコンテ政権前のデル・ネーリ時代だった。
◆インテル◆
【4-3-1-2】
▽インテル予想スタメン
GK:ハンダノビッチ
DF:サントン、ミランダ、ムリージョ、ファン・ジェスス
MF:グアリン、メデル、メロ
MF:ペリシッチ
FW:イカルディ、ヨベティッチ
負傷者:DFドド
▽出場停止明けのDFミランダが先発に復帰する。そのため、直近の2試合でセンターバックとしてプレーしていたMFメデルが中盤起用となる模様。中盤で外れるのは、MFグアリンやMFメロといったマンチーニ監督のお気に入りではなく、攻守にダイナミズムをもたらせるMFコンドグビアとなるようだ。また、MFクアドラード対策として、攻撃的なDFアレックス・テレスが外れ、フィジカルに優れるDFファン・ジェススが左サイドバック起用となる。DF長友は依然としてベンチスタートだ。
◆ユベントス◆
【3-5-2】
▽ユベントス予想スタメン
GK:ブッフォン
DF:バルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニ
MF:クアドラード、ケディラ、マルキジオ、ポグバ、エブラ
FW:ディバラ、モラタ
負傷者:DFリヒトシュタイナー(不整脈)、DFカセレス(足首)
▽今月上旬に不整脈を完治させる手術を行ったDFリヒトシュタイナーと、謹慎処分が解けたものの代表戦でクラドラードにケガを負わされたDFカセレスが欠場する。その一方でMFマルキジオとFWマンジュキッチが負傷から復帰しており、前者はスタメンに名を連ねる見込み。また、代表ウィーク中に負傷離脱したMFポグバとFWモラタもプレーできる状態だ。システムに関しては、結果が出ている[3-5-2]の布陣が継続されるだろう。
★タクティカル・プレビュー
▽ホームとはいっても、インテルが守備的な戦い方で臨むと予想されるため、1点を争う試合展開となるはずだ。その中で注目すべきは、インテルがシステム変更や選手起用といったマンチーニ監督の采配。対するユベントスは、クアドラードを軸とした右サイドの崩しだ。
◆理想の展開に持ち込むためには~インテル~
▽2戦未勝利のインテルにとって、最も注意しなければいけないのは先制点を奪われること。前々節のフィオレンティーナ戦は開始早々の失点を機に堅守が崩壊し、前節のサンプドリア戦は引き分けに持ち込むのが精一杯という状況だった。その2試合でヨベティッチを負傷で欠いたとはいえ、依然として攻撃のメカニズムは構築されておらず、崩しにおけるアイデアの乏しさは改善されていない。先行逃げ切りという理想的な試合展開に持ち込めるかどうかが、インテルの勝利への鍵となる。
▽そこで、マンチーニ監督の采配には要注目だ。守備ではフィオレンティーナ戦のように相手に合わせた3バックを採用するのか。フィオレンティーナ戦では開始早々の失点により、その対策が意味をなさなくなった。ミランダを中心とした4バックと中盤の3センター+守護神のGKハンダノビッチで守備面は結果を残しており、従来の布陣で守る方が得策だろう。
▽一方の攻撃では、トップ下として機能していないペリシッチの起用法だ。ペリシッチは縦に仕掛けてからのクロス、カットインからのシュート、ダイナゴナルな動きなどサイドで生きるタイプ。これまでも試合途中にトップ下からサイドにポジションを変更してチャンスを創出しているだけに、同選手のプレー位置には注目だ。あとは、通算対戦の5試合全てでゴール(計6得点)を記録している“ユーベキラー”ことイカルディの決定力に期待したい。
◆攻め手の右サイドから攻略~ユベントス~
▽対するユベントスは右サイドの崩しに注目。フィオレンティーナ時代のキレを取り戻したクアドラードの突破力を生かしたい。インテルは対策として、これまでのレギュラーであるA・テレスではなく、より守備的なファン・ジェススを左サイドバックに当ててくる模様。クアドラードはフィジカルの強さで劣るかもしれないが、スピード勝負では上だ。うまく駆け引きしながら裏を幾度も突けば、サイドの攻防で優位に立てるだろう。
▽また、3バックの右に入るバルザーリがクアドラードをうまく援護できており、最近の2試合でともにゴールを演出している。逆サイドのポグバもカットインしながら、相手最終ラインの裏に落とすパスを狙っており、クアドラードを生かす攻め方が確立しつつある状況だ。
▽一方、懸念材料としては復帰を果たしたマルキジオの試合勘。今節からケディラ、マルキジオ、ポグバという今季のベストといえる中盤3枚が初めて揃うこととなり、フィジカルに優れるインテルの中盤との攻防は注目だ。負傷明けのマルキジオが狙われる可能性もあるため、マルキジオとしては攻守に集中したパフォーマンスで中盤の構成力を高めたい。
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▽開幕5連勝を飾ったインテルだが、直近では2戦未勝利。前々節のフィオレンティーナ戦を1-4と惨敗すると、前節のサンプドリア戦を1-1のドローで終えた。最高のスタートを切ったインテルとしては、ここで何とか踏ん張り白星を取り戻したいところ。無失点に抑えながら、先制して逃げ切る展開に持ち込みたい。◆久々に立場逆転
▽2位と12位の8ポイント差で迎える今回のイタリア・ダービーは、久々に両者の順位が逆転する状況での一戦となる。インテルがユベントスよりも上の順位で迎えるイタリア・ダービーは2013年9月の第3節以来。開幕して間もない時期だ。これよりも前は2010-11シーズンとなり、インテルが3冠後の翌シーズンで、ユベントスはコンテ政権前のデル・ネーリ時代だった。
◆インテル◆
【4-3-1-2】
▽インテル予想スタメン
GK:ハンダノビッチ
DF:サントン、ミランダ、ムリージョ、ファン・ジェスス
MF:グアリン、メデル、メロ
MF:ペリシッチ
FW:イカルディ、ヨベティッチ
負傷者:DFドド
▽出場停止明けのDFミランダが先発に復帰する。そのため、直近の2試合でセンターバックとしてプレーしていたMFメデルが中盤起用となる模様。中盤で外れるのは、MFグアリンやMFメロといったマンチーニ監督のお気に入りではなく、攻守にダイナミズムをもたらせるMFコンドグビアとなるようだ。また、MFクアドラード対策として、攻撃的なDFアレックス・テレスが外れ、フィジカルに優れるDFファン・ジェススが左サイドバック起用となる。DF長友は依然としてベンチスタートだ。
◆ユベントス◆
【3-5-2】
▽ユベントス予想スタメン
GK:ブッフォン
DF:バルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニ
MF:クアドラード、ケディラ、マルキジオ、ポグバ、エブラ
FW:ディバラ、モラタ
負傷者:DFリヒトシュタイナー(不整脈)、DFカセレス(足首)
▽今月上旬に不整脈を完治させる手術を行ったDFリヒトシュタイナーと、謹慎処分が解けたものの代表戦でクラドラードにケガを負わされたDFカセレスが欠場する。その一方でMFマルキジオとFWマンジュキッチが負傷から復帰しており、前者はスタメンに名を連ねる見込み。また、代表ウィーク中に負傷離脱したMFポグバとFWモラタもプレーできる状態だ。システムに関しては、結果が出ている[3-5-2]の布陣が継続されるだろう。
★タクティカル・プレビュー
▽ホームとはいっても、インテルが守備的な戦い方で臨むと予想されるため、1点を争う試合展開となるはずだ。その中で注目すべきは、インテルがシステム変更や選手起用といったマンチーニ監督の采配。対するユベントスは、クアドラードを軸とした右サイドの崩しだ。
◆理想の展開に持ち込むためには~インテル~
▽2戦未勝利のインテルにとって、最も注意しなければいけないのは先制点を奪われること。前々節のフィオレンティーナ戦は開始早々の失点を機に堅守が崩壊し、前節のサンプドリア戦は引き分けに持ち込むのが精一杯という状況だった。その2試合でヨベティッチを負傷で欠いたとはいえ、依然として攻撃のメカニズムは構築されておらず、崩しにおけるアイデアの乏しさは改善されていない。先行逃げ切りという理想的な試合展開に持ち込めるかどうかが、インテルの勝利への鍵となる。
▽そこで、マンチーニ監督の采配には要注目だ。守備ではフィオレンティーナ戦のように相手に合わせた3バックを採用するのか。フィオレンティーナ戦では開始早々の失点により、その対策が意味をなさなくなった。ミランダを中心とした4バックと中盤の3センター+守護神のGKハンダノビッチで守備面は結果を残しており、従来の布陣で守る方が得策だろう。
▽一方の攻撃では、トップ下として機能していないペリシッチの起用法だ。ペリシッチは縦に仕掛けてからのクロス、カットインからのシュート、ダイナゴナルな動きなどサイドで生きるタイプ。これまでも試合途中にトップ下からサイドにポジションを変更してチャンスを創出しているだけに、同選手のプレー位置には注目だ。あとは、通算対戦の5試合全てでゴール(計6得点)を記録している“ユーベキラー”ことイカルディの決定力に期待したい。
◆攻め手の右サイドから攻略~ユベントス~
▽対するユベントスは右サイドの崩しに注目。フィオレンティーナ時代のキレを取り戻したクアドラードの突破力を生かしたい。インテルは対策として、これまでのレギュラーであるA・テレスではなく、より守備的なファン・ジェススを左サイドバックに当ててくる模様。クアドラードはフィジカルの強さで劣るかもしれないが、スピード勝負では上だ。うまく駆け引きしながら裏を幾度も突けば、サイドの攻防で優位に立てるだろう。
▽また、3バックの右に入るバルザーリがクアドラードをうまく援護できており、最近の2試合でともにゴールを演出している。逆サイドのポグバもカットインしながら、相手最終ラインの裏に落とすパスを狙っており、クアドラードを生かす攻め方が確立しつつある状況だ。
▽一方、懸念材料としては復帰を果たしたマルキジオの試合勘。今節からケディラ、マルキジオ、ポグバという今季のベストといえる中盤3枚が初めて揃うこととなり、フィジカルに優れるインテルの中盤との攻防は注目だ。負傷明けのマルキジオが狙われる可能性もあるため、マルキジオとしては攻守に集中したパフォーマンスで中盤の構成力を高めたい。
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