【六さんの中東戦記】超ワルサッカー Well come to Iran
2015.10.15 07:00 Thu
▽同日同夜、マスカットでシリアを下し、ようやくグループ首位に立った日本、オマーンと引き分け、暫定ながら2位のイランと、お互いワールドカップ2次予選で苦戦を強いられている実情が、良く見えたフレンドリーマッチだった。
▽シリア戦後、中4日でしっかりリカバリーができたため、日本のフィジカルコンディションは決して悪くなかった。屈強なイラン相手に、ほぼ互角に戦っていたのがその証拠だ。
▽内容に関しては、香川、本田の出来がよくなかったせいか、日本で行われるフレンドリーの、対戦相手チームを見ているようだった。不運な形で先行されて、ドローに持ち込んだことは評価していい。試合後引き上げるイラン代表に、決して多くないサポーターからブーイングが飛んだ。
▽今回テヘランには、5日間滞在、完全練習公開が2日あったため、僕にとっては珍しく非公開も含め、連日取材に通った。記者と違ってコメントを必要としないカメラマンには、写真的にあまり収穫はなかったが、日々選手のコンディションが回復していくのが、動きから感じられた。
▽イランは難しい国である。最終予選で同じグループに入らないとも限らない。その時は心しないといけない。4度目の滞在となる僕でも、この国や、人々に対する好き嫌いの振幅が日々激しい。取材に関していえば、嫌がらせとしか思えない煩雑な手続き、日本人とわかると、過剰なまでにみせる親切心。交通ルールは無きがごとし、道路を横断するのも命がけである。白タクに乗ると、まるで映画のトランスポーターである。あおり、逆走、突っ込み、信号無視、何でもありだ。街を行く女性のシルエットも地味になってしまった。これが一番残念。悠久の歴史を誇るペルシャの人々は、サッカーを筆頭に一筋縄ではない。
[武藤同点弾]
▽シリア戦後、中4日でしっかりリカバリーができたため、日本のフィジカルコンディションは決して悪くなかった。屈強なイラン相手に、ほぼ互角に戦っていたのがその証拠だ。
[期待された南野だったが]
[日本のオフサイドガールズ?]
▽今回テヘランには、5日間滞在、完全練習公開が2日あったため、僕にとっては珍しく非公開も含め、連日取材に通った。記者と違ってコメントを必要としないカメラマンには、写真的にあまり収穫はなかったが、日々選手のコンディションが回復していくのが、動きから感じられた。
▽イランは難しい国である。最終予選で同じグループに入らないとも限らない。その時は心しないといけない。4度目の滞在となる僕でも、この国や、人々に対する好き嫌いの振幅が日々激しい。取材に関していえば、嫌がらせとしか思えない煩雑な手続き、日本人とわかると、過剰なまでにみせる親切心。交通ルールは無きがごとし、道路を横断するのも命がけである。白タクに乗ると、まるで映画のトランスポーターである。あおり、逆走、突っ込み、信号無視、何でもありだ。街を行く女性のシルエットも地味になってしまった。これが一番残念。悠久の歴史を誇るペルシャの人々は、サッカーを筆頭に一筋縄ではない。
[やかんに入っているのはチャイ(お茶)]
[アザディスタジアム最上段からの眺め。車が走れる]
プロフィール
【六川則夫】(ろくかわのりお)1951年、東京生まれ。40年近くピッチレベルでサッカーを撮り続けてきている重鎮フォトグラファー。[蹴る、観る、撮る]の順序でサッカーを愛し、現在も取材の合間にボールを蹴るという根っからのサッカーボーイでもある。
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