メンバーの入れ替えを明言したハリルホジッチ監督「親善試合なので挑戦していきたい」《国際親善試合》
2015.10.13 08:31 Tue
▽日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が12日、翌13日に行われるイラン代表との国際親善試合に向けて意気込みを語った。アザディ・スタジアムで報道陣の取材に応じたハリルホジッチ監督は、先のシリア代表戦から「50%ほどの変更」があることを明言。競争心を植え付けるために数名のメンバーを入れ替えてイランとの試合に臨む意向を示した。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「我々にとっては良いテストになると思う。イランはFIFAランキングでは我々よりも高い位置にいる。私が日本代表の監督に就任してから最も難しい試合になるだろう」
「我々がある程度のレベルを越えるためには野心を持たなければならない。このような親善試合でも勝つためのトライをしなければいけないということだ。シリア戦の前半よりも良い試合を見せなければいけないと思っている」
「何人かの選手を入れ替えて試合に臨むつもりだ。私にとっても、何人かの選手の可能性を探るため、この親善試合を有効に使いたい。そして、選手たちには力を示してもらいたい。経験の乏しい若い選手がどのようなプレーを見せるのかにも注目している。リスクはあるかもしれないが、親善試合なので挑戦していきたい」
「選手たちは素晴らしい姿勢を見せて練習に取り組んでくれている。気候に慣れるまで多少の苦労はあったが、徐々に順応することができたと思う。明日の試合を良いものにしたい」
「おそらく50%ほどの変更になる。この前の試合(シリア戦)で見せたパフォーマンスは関係ない。ほかの選手にチャンスを与えて可能性を見たいということ。それだけだ」
「何人かは初めての試合になるかもしれない。なぜなら、競争心を植え付けたいからだ。11人による競争ではなく、18~20人で競争するような形にしていきたい。全員に少しプレッシャーを与えているようなもの。このような試合に全選手が高いレベルで臨めるような状況を望んでいる」
「プレーできない選手が満足しないのは普通のこと。私は自分のやるべきことを理解している。特に日本でプレーしている選手がアウェイゲームでどのようなパフォーマンスを披露するのか見てみたい。FIFAランキングではアジアで最も強い相手だ。もちろん、彼らにとっても良いテストになるだろう」
――アウェイの大観衆の前でどのような姿勢を見せてほしいと考えているのか
「アウェイでの勝利には、メンタル面、気持、自信の部分で2倍の価値がある。経験の乏しい選手にとっては厳しい試合になるかもしれないが、こういったことにアウェイでトライしていかないと、いずれもっと厳しい状況に陥ってしまう。多くの選手にこの状況を経験させたいので、多くの入れ替えがあるだろう。誰かを喜ばせたいということではないし、このチームに入る資格がなければこういった入れ替えは行わない」
「すべての選手が素晴らしい姿勢で練習に取り組んでいるので、こういったことにトライしてみようと思った。1年目は何がベストなのかということを探っていき、考えが固まり始めた2年目は、1年目ほどのトライはしないだろう。すべての選手を知っているわけではないし、観客席で試合を見ているのと、実際に練習を行うのとでは見えてくるものも変わってくる」
「だからこそ、こういった試合を通して新たな発見をしていきたい。選手を直接見ることで、良い面も悪い面も見えてくる。観客の数がどれほどになるのかはわからないが、多くの観客でスタジアムが埋まることを望んでいる。素晴らしいチームとアウェイで対戦するので、意識を高めて臨まなければいけない。たくさんのことが見えてくるだろう」
――50%の変更とはスタメンの話なのか?
「明日になればわかることだ。ハイレベルな試合になると思うので、全選手を入れ替えることはない。フィジカル面で戦うことを強いられるはずだ。イランは攻守ともに空中戦で強さを発揮するチームだ。我々も自分たちのクオリティで勝負しなければいけない。イランに長所を出させてしまうと苦しい試合になるだろう」
――戦術面において選手たちに期待することは?
「スピードアップやスピードダウンのタイミングをゲームの中でコントロールしなければいけない。そして、日本代表のアイデンティティを求めていかなければいけない。我々のアイデンティティは、イランが仕掛けてくるであろう空中戦に応じ、ハイボールで対抗するというものではない」
「彼らはハイボールを使ってゴールを狙ってくるかもしれないが、我々は異なる形を考えなければいけない。我々が目指すべきは、グランダーの早いボールを相手の背後に送っていくこと。可能であれば幅や奥行きを使って、3人目、4人目の動きを絡めていく。常に動きながら、相手のゴールに身体を向けた状態でプレーしてもらいたい」
「また、我々の守備面に関してはラディカルなチェンジをしたいと思っている。引きながらの守備ではなく、前に出ながらの守備をやりたい。根本的に変えていく。このやり方に慣れていない選手もいるが、スピーチやディスカッションだけで解決する問題ではない。練習を通して習慣化していく必要がある。そのためには数カ月が必要だ」
「選手たちは勝つために試合に臨み、数多くのビッグチャンスを作り出している。明日も良いチャンスを作り出してもらいたい。ゴール前での集中力には向上の余地があるだろう。フィジカル面ではなく、違う部分で勝負していかなければいけない。そして、私は新たな選手を発掘しようとしている。私はどのポジションのどのような選手が必要なのか理解している。簡単なことではないが、それを見つけたいと思っている」
――南野に期待すること
「彼は20歳だ。練習を見ていてもここに居る資格はあると思う。オフェンス面で興味深い選手だ。常に動きながらプレーし、ボールを裏のスペースにも要求できる。ゴール前に顔を出してシュートも狙え、得点もできる」
「ただ、長いスパンで考える必要があるだろう。A代表に入っていきなり偉大な選手になるわけではない。今のところはFW陣の一人の候補に過ぎない。まだ時間はかかるが、満足できる点もあった。まだ20歳なので、まだまだ成長するだろう。あと何年かすればA代表に定着する選手になるはずだ。そのためには、所属クラブで毎試合出場し、しっかり点をとる必要がる」
「大きな選手ではないが、フィジカル的なパワーもあると思っている。例えばデュエルの部分でも耐えることができる。欧州はよりフィジカルコンタクトが激しいところなので、そういった部分も伸びてくるはずだ。日本の選手に足りない部分を持っていると思う。彼にも戦う意識を求めたい」
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「我々にとっては良いテストになると思う。イランはFIFAランキングでは我々よりも高い位置にいる。私が日本代表の監督に就任してから最も難しい試合になるだろう」
「何人かの選手を入れ替えて試合に臨むつもりだ。私にとっても、何人かの選手の可能性を探るため、この親善試合を有効に使いたい。そして、選手たちには力を示してもらいたい。経験の乏しい若い選手がどのようなプレーを見せるのかにも注目している。リスクはあるかもしれないが、親善試合なので挑戦していきたい」
「選手たちは素晴らしい姿勢を見せて練習に取り組んでくれている。気候に慣れるまで多少の苦労はあったが、徐々に順応することができたと思う。明日の試合を良いものにしたい」
――新しい選手を試すというのは、一部か? それともガラッと替えるのか?
「おそらく50%ほどの変更になる。この前の試合(シリア戦)で見せたパフォーマンスは関係ない。ほかの選手にチャンスを与えて可能性を見たいということ。それだけだ」
「何人かは初めての試合になるかもしれない。なぜなら、競争心を植え付けたいからだ。11人による競争ではなく、18~20人で競争するような形にしていきたい。全員に少しプレッシャーを与えているようなもの。このような試合に全選手が高いレベルで臨めるような状況を望んでいる」
「プレーできない選手が満足しないのは普通のこと。私は自分のやるべきことを理解している。特に日本でプレーしている選手がアウェイゲームでどのようなパフォーマンスを披露するのか見てみたい。FIFAランキングではアジアで最も強い相手だ。もちろん、彼らにとっても良いテストになるだろう」
――アウェイの大観衆の前でどのような姿勢を見せてほしいと考えているのか
「アウェイでの勝利には、メンタル面、気持、自信の部分で2倍の価値がある。経験の乏しい選手にとっては厳しい試合になるかもしれないが、こういったことにアウェイでトライしていかないと、いずれもっと厳しい状況に陥ってしまう。多くの選手にこの状況を経験させたいので、多くの入れ替えがあるだろう。誰かを喜ばせたいということではないし、このチームに入る資格がなければこういった入れ替えは行わない」
「すべての選手が素晴らしい姿勢で練習に取り組んでいるので、こういったことにトライしてみようと思った。1年目は何がベストなのかということを探っていき、考えが固まり始めた2年目は、1年目ほどのトライはしないだろう。すべての選手を知っているわけではないし、観客席で試合を見ているのと、実際に練習を行うのとでは見えてくるものも変わってくる」
「だからこそ、こういった試合を通して新たな発見をしていきたい。選手を直接見ることで、良い面も悪い面も見えてくる。観客の数がどれほどになるのかはわからないが、多くの観客でスタジアムが埋まることを望んでいる。素晴らしいチームとアウェイで対戦するので、意識を高めて臨まなければいけない。たくさんのことが見えてくるだろう」
――50%の変更とはスタメンの話なのか?
「明日になればわかることだ。ハイレベルな試合になると思うので、全選手を入れ替えることはない。フィジカル面で戦うことを強いられるはずだ。イランは攻守ともに空中戦で強さを発揮するチームだ。我々も自分たちのクオリティで勝負しなければいけない。イランに長所を出させてしまうと苦しい試合になるだろう」
――戦術面において選手たちに期待することは?
「スピードアップやスピードダウンのタイミングをゲームの中でコントロールしなければいけない。そして、日本代表のアイデンティティを求めていかなければいけない。我々のアイデンティティは、イランが仕掛けてくるであろう空中戦に応じ、ハイボールで対抗するというものではない」
「彼らはハイボールを使ってゴールを狙ってくるかもしれないが、我々は異なる形を考えなければいけない。我々が目指すべきは、グランダーの早いボールを相手の背後に送っていくこと。可能であれば幅や奥行きを使って、3人目、4人目の動きを絡めていく。常に動きながら、相手のゴールに身体を向けた状態でプレーしてもらいたい」
「また、我々の守備面に関してはラディカルなチェンジをしたいと思っている。引きながらの守備ではなく、前に出ながらの守備をやりたい。根本的に変えていく。このやり方に慣れていない選手もいるが、スピーチやディスカッションだけで解決する問題ではない。練習を通して習慣化していく必要がある。そのためには数カ月が必要だ」
「選手たちは勝つために試合に臨み、数多くのビッグチャンスを作り出している。明日も良いチャンスを作り出してもらいたい。ゴール前での集中力には向上の余地があるだろう。フィジカル面ではなく、違う部分で勝負していかなければいけない。そして、私は新たな選手を発掘しようとしている。私はどのポジションのどのような選手が必要なのか理解している。簡単なことではないが、それを見つけたいと思っている」
――南野に期待すること
「彼は20歳だ。練習を見ていてもここに居る資格はあると思う。オフェンス面で興味深い選手だ。常に動きながらプレーし、ボールを裏のスペースにも要求できる。ゴール前に顔を出してシュートも狙え、得点もできる」
「ただ、長いスパンで考える必要があるだろう。A代表に入っていきなり偉大な選手になるわけではない。今のところはFW陣の一人の候補に過ぎない。まだ時間はかかるが、満足できる点もあった。まだ20歳なので、まだまだ成長するだろう。あと何年かすればA代表に定着する選手になるはずだ。そのためには、所属クラブで毎試合出場し、しっかり点をとる必要がる」
「大きな選手ではないが、フィジカル的なパワーもあると思っている。例えばデュエルの部分でも耐えることができる。欧州はよりフィジカルコンタクトが激しいところなので、そういった部分も伸びてくるはずだ。日本の選手に足りない部分を持っていると思う。彼にも戦う意識を求めたい」
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