【日本代表コラム】東アジアカップで得たもの2015.08.10 12:30 Mon

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▽今回の東アジアカップは、国内組の選手たちにとって代表定着に向けて自身の力をアピールする格好の舞台だった。今大会に向けたメンバー発表の席で、「一番試したいことは?」と問われたヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「次の合宿に向けて選手を発見したい」と主張。その後、別の記者から「選手の発掘と結果を両立できるのか」との質問を受けると、「まず大事なのは結果。その中で新しい選手が力を示さなければいけない」と語った。

▽要するに今大会は、優勝を目指しつつ、A代表の新たなオプションに成り得る選手を探すことが目的だった。結果は知ってのとおり、2分け1敗の勝ち点2で最下位。連覇どころか勝利を収めることすらできなかった。だが、中国戦後の会見で「真のA代表に入れる選手を何人か見つけた」と語っており、そういった意味では、当初の目的の1つを果たすことはできたと言えそうだ。

▽その中国戦では、武藤が出場した北朝鮮戦に続き2戦連発となるゴールを記録。スコアラーを欲している指揮官の期待に応えた。そして、3試合すべてに先発して攻守に奮闘した山口や遠藤も「真のA代表」に入る有力候補と言えそうだ。攻守にわたる精力的なアップダウンを繰り返した米倉や、前線でタメをつくるポストプレーをみせた興梠は、“オプションに成り得る”活躍を見せたと言える。

▽一方、精彩を欠いていた印象のある永井や宇佐美、川又といったFW陣は、現在の4-3-3よりも、2トップの一角として起用した方が機能しそうだ。永井は、高い位置で裏を狙うことに専念させた方が相手の脅威となるはず。宇佐美も、サイドで守備に追われるよりは、G大阪のようにパートナーを置いて中央で自由にやらせた方が持ち味は発揮できると思う。それは川又にも言えることだ。彼はポストプレーヤーではない。

▽大会前に語っていた「異なる3つのオーガナイズ」を見ることはできなかったが、今後は選手の特徴や相手の特徴に合わせた起用法なども見せてもらいたい。そういった引き出しを増やしていくことが、アジアと世界で異なる戦い方を求められる日本に必要な要素であり、それをもたらせる監督だと思っている。

▽そんな指揮官が今大会を通して“アピール”していたのが、“スケジュールの問題”だ。他の3カ国に1週間ほどの準備期間があったのに対し、日本は大会の4日前まで国内リーグを戦う過密日程。そのため指揮官は、準備期間を「もう2~3日与えて欲しかった」と繰り返した。これを、結果を残せないことへの“エクスキューズ”と捉える向きもあるが、個人的には違うと思っている。

▽ハリルホジッチ監督が語るように、「どの監督も準備をしたいと思うのは当然」の主張だ。そして何より、今大会は候補選手50人のうち約20%にあたる選手が、何らかの負傷を抱えていた。代表の強化はもちろん、選手のことを考えれば、ハリルホジッチ監督の要求を“言い訳”と捉えるのではなく、来年以降のスケジュールについて考えるための好機だと捉えるべきではないだろうか。
《超ワールドサッカー編集部・平野由倫》

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