【日本代表コラム】敗戦の中にも見られた新戦力の活躍2015.08.03 12:45 Mon

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▽右サイドに展開されたボールを受けたDF遠藤航が早いタイミングでゴール前へクロスを送る。すると、ニアサイドに走り込んだMF武藤雄樹が左足のインサイドにボールを当ててゴールに流し込む。この試合がA代表デビューとなった二人のプレーから、幸先の良い先取点がもたらされた。

▽その後も、遠藤は一対一で抜群の強さと安定感を見せてアピール。一方、代表デビューから3分で初ゴールを挙げた武藤も持ち味を発揮し、3トップと良い連係を見せて得点機を演出しつつ、自らも積極的に追加点を狙った。二人とも自身の特長を活かして存在感を示したと言える。

▽結局、何度かあった得点機を生かせなかった日本は、高さ勝負に出た北朝鮮の放り込みに対処しきれず、終盤に2失点。あえなく逆転負けを喫したが、北朝鮮のパワープレーに屈したという側面よりも、ボールを奪ったあとのつなぎで簡単にロストしてしまったことを問題にすべきだろう。セカンドボールを拾ってマイボールにしようとするが、近い位置の選手に預けては前方に蹴って奪われるという形が、あまりにも多すぎた。

▽ハリルホジッチ監督も「ボールを奪ったときに前にいくべきなのか、キープすべきなのかを迷っていた。周りの動きも少なかったため、簡単にボールを失ってしまった」、「フィジカル的な問題が決定的な違いを生んだ」と試合を振り返ったように、選手のコンディション面が影響したことは間違いない。選手の組み合わせを含め、もう少しやり方はあったと思うが、ケガ人やコンディション面など、想定を下回る部分が多かったことも否めない。

▽ただ、今大会の目的の1つである「新たなオプションとなり得る選手の発掘」という意味では、興味深いものがあったのではないだろうか。課題が残る試合ではあったが、武藤や遠藤の活躍を含め、収穫もあった。おそらく、5日に行われる韓国戦では、数名のメンバーが入れ替わる。出場機会を得た選手には、それぞれの持ち味を遺憾なく発揮し、先の2人のように自身の力を存分にアピールしてもらいたい。

▽次の対戦相手である韓国にも、FWキム・シンウクというターゲットタイプの長身FWがいる。ハイボールの対応で弱さを露呈した守備面に関しては、問題点をしっかりと修正し、東アジア最大のライバルとの闘いに臨めるかという点にも注目したい。
《超ワールドサッカー編集部・平野由倫》

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