初招集選手プロファイル No.1~丹羽大輝~2015.06.11 11:51 Thu

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▽ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、11日にキリンチャレンジカップ2015のイラク代表戦(神奈川/日産スタジアム)、そして16日にロシア・ワールドカップアジア2次予選のシンガポール代表戦(埼玉/埼玉スタジアム2002)を迎える。

▽今回の2試合に向け、初招集されたのはDF丹羽大輝(G大阪)と、MF谷口彰悟(川崎F)の2選手。そこで、本稿では29歳にして初めてサムライブルーのユニフォームに袖を通した丹羽の経歴、プレースタイルを簡単に紹介しつつ、今後予想される代表での立ち位置を考察していく。

◆DF丹羽大輝
【生年月日】
1986年1月16日(29歳)
【身長/体重】
180cm/76kg
【所属クラブ】
G大阪
【ポジション】
センターバック、両サイドバック、守備的MF
【今季公式戦出場記録】
J1:14試合 / ゼロックス杯:1試合 / ACL:8試合

◆苦労の連続から出世街道へ
▽今やG大阪で最終ラインのレギュラーとして活躍する丹羽だが、これまでのキャリアに目を通すと、苦労人という言葉が思い浮かぶ。G大阪ユース出身の丹羽は2004年にトップチーム昇格を果たしたが、昇格後の3年間はプロ初出場を果たすどころか、ベンチ入りもままならない日々が続くなど、当初はプロの厚い壁に苦しんだ。そのため、2007年から2011年にかけては徳島、大宮、福岡へのレンタル移籍を決断。この武者修行の間に、チームキャプテンを務めた福岡時代の2010年に5年ぶりとなるチームのJ1昇格に貢献するなど、徐々に頭角を現した。

▽5年間にもわたるレンタル生活で着実に成長の一途を辿った丹羽は、2012年にG大阪へ6シーズンぶりに復帰した。以降は、DF岩下敬輔やDF西野貴治との熾烈なポジション争いに身を置いたが、2014年の途中からは不動のセンターバックとして25試合に出場。失点数リーグ2位タイの31失点を記録したディフェンス陣を支え、G大阪の国内3冠(J1、ナビスコカップ、天皇杯)達成に大きく貢献した。今季はここまで公式戦23試合に出場。リーグ戦では全試合にフル出場を続けており、G大阪の最終ラインにおいて、なくてはならない選手として地位を確立している。

◆ライン統率、クレバーさ、堅実さ
▽G大阪の最終ラインに欠かせない存在となった丹羽は、決してポテンシャルの高い選手ではないが、ライン統率やクレバーなディフェンスを堅実にこなすことのできるセンターバックだ。持ち味の1つであるライン統率で、岩下やDF米倉恒貴、DF藤春廣輝といったアグレッシブさを売りとするDF陣を1列にまとめ上げている。実際、今季のリーグ戦における失点数でもここまで試合数(14試合)を下回る10失点と、丹羽を中心としたディフェンスラインの堅さは数字にも表れている。

▽また、丹羽の守備にはラインコントロールと同時に、クレバーかつ堅実な対応が際立つ。どのようなシチュエーションでも冷静沈着な状況判断が可能で、G大阪でもボールホルダーに対する無謀な食い付きや軽率なディフェンスは少ない。また、センターバックに加え、必要であればサイドバックや守備的MFでも卒なくプレーできるユーティリティー性は、代表への生き残りを考えても好材料となるはずだ。

◆最大のライバルは槙野
▽先の日本代表候補合宿ではサイドバックとして招集された丹羽だが、今回はセンターバックとしてノミネートされた。したがって、センターバックタイプの4選手が招集された今回に関しては、DF吉田麻也(サウサンプトン)とDF森重真人(FC東京)、DF槙野智章(浦和)と、熾烈な生き残りをかけたポジション争いを演じることになるだろう。そのなかで、丹羽にとって最大のライバルとなり得るのが、彼と同様にサイドバックでもプレー可能な槙野だ。

▽そして、明るいキャラクターを生かしたオフ・ザ・ピッチの部分での貢献度も、槙野と類似する点の1つだ。丹羽のムードメーカーぶりは、G大阪でチームメートのMF遠藤保仁が「笑いを提供してくれる」との理由で、昨シーズンのリーグ優勝の懸かる苦しい終盤戦のキーマンに挙げたほど。この点に関しては、チームの雰囲気を大事にする傾向のあるハリルホジッチ監督下の日本代表にとっても、欠かせないピースになり得る可能性を秘めている。

▽あとは、宮本恒靖氏以来となるG大阪ユース出身のDFとして代表定着を狙う丹羽が、「ここに入る資格があることを証明してほしい」と招集メンバー発表会見で語ったハリルホジッチ監督の期待にピッチ上で応えられるかどうか。もちろん、今回の代表戦2試合だけが査定の全てではないが、複数のポジションでプレー可能なユーティリティー性や、クレバーかつ堅実なディフェンスで存在感を示すことができれば、キャプテンマークを巻いて71キャップを記録した宮本氏のように、代表でも確固たる地位を確立できるはずだ。
《超ワールドサッカー編集部・玉田裕太》

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