【プレミアリーグ移籍総括】2強が主役に

2015.02.04 18:00 Wed
プレミアリーグの主な移籍情報

【チェルシー】
MF:クアドラード(26)←フィオレンティーナ(イタリア)

【マンチェスター・シティ】
FW:ボニー(26)←スウォンジー
【マンチェスター・ユナイテッド】
GK:バルデス(30)←無所属
DF:アンディ・ケレット(21)←ボルトン※レンタル移籍

【サウサンプトン】
MF:エリア(27)←ブレーメン※レンタル移籍
FW:ジュリチッチ(23)←マインツ(ドイツ)※レンタル移籍
【アーセナル】
DF:ガブリエル(24)←ビジャレアル(スペイン)
MF:ビエリク(17)←レギア・ワルシャワ(ポーランド)

【トッテナム】
MF:デル・アリ(18)←MKドンズ※来季より加入

【スウォンジー】
DF:ノートン(26)←トッテナム
MF:コーク(25)←サウサンプトン

【エバートン】
MF:レノン(27)←トッテナム※レンタル移籍

【クリスタル・パレス】
MF:イ・チョンヨン(26)←ボルトン
MF:マッチ(23)←QPR
FW:ヤヤ・サノゴ(22)←アーセナル※レンタル移籍
FW:ショラ・アメオビ(33)←無所属

【サンダーランド】
FW:デフォー(32)←トロントFC(アメリカ)

【WBA】
MF:フレッチャー(31)←マンチェスター・ユナイテッド

【アストン・ビラ】
FW:シンクレア(25)←マンチェスター・シティ※レンタル移籍

【QPR】
FW:サラテ(27)←ウェストハム※レンタル移籍

【レスター・シティ】
GK:シュウォーツァー(42)←チェルシー
DF:フート(30)←ストーク・シティ※レンタル移籍
MF:クラマリッチ(23)←リエカ(クロアチア)

※注:【】内は移籍先
★2強が主役に
▽今冬のイングランド移籍市場は、上位から下位のクラブまで“青田買い”ではなく、“適材適所”の補強が際立った。今回の市場では全体的に例年以上にセンセーショナルな補強が少なかったが、イングランド市場ではリーグ優勝争いを演じるチェルシーとマンチェスター・シティがビッグディールを成立させた。

▽5年ぶりのリーグ優勝に向けて突き進むチェルシーは、フィオレンティーナから推定2680万ポンド(約47億2000万円)でかねてより噂のあったコロンビア代表MFクアドラードを獲得。一方で、フロント陣の手腕が高く評価されているチェルシーは、ドイツ代表FWシュールレとイングランド人DFバートランドを高値で放出し、コロンビア人ウインガーの獲得費用を取り戻すとともに、余剰戦力の整理にも成功している。

▽リーグ連覇を狙う2位のシティは、推定2800万ポンド(約50億円)の移籍金でスウォンジーからコートジボワール代表FWボニーを獲得。今季の序盤戦から負傷がちだった前線の強度を高めることに成功している。それ以外に目立った動きはなかったが、現在のキャストを考慮すればボニーの獲得でチーム力は格段にアップしたはずだ。

◆対照的なビッグクラブ
▽来季のCL出場権獲得を至上命題とする3位のマンチェスター・ユナイテッドは、活発的な動きを見せていた昨夏とは打って変わって、今冬は静観。1月の初旬に元バルセロナのGKバルデスをフリートランスファーで獲得したが、かねてより補強ポイントに挙がっていた守備陣には、ボルトンから無名の21歳DFケレットを補強したのみにとどまった。ルイス・ファン・ハール監督下で出場機会が限られているダレン・フレッチャーやFWザハらの放出に踏み切るなど、今冬は余剰戦力の整理に費やしている。

▽また、負傷離脱していた主力の復帰もあり、ここに来て調子を取り戻しつつある5位のアーセナルも、ユナイテッドと同様に静かに移籍市場を過ごしたビッグクラブの1つといえる。とはいえ、層の薄さが懸念材料だったセンターバックには、ビジャレアルからブラジル人DFカブリエルを獲得。また、ポーランドで才能を高く評価されている17歳のMFビエリクを獲得するなど、未来を見据えた補強も行った。一方で、出場機会が限られているフランス人FWサノゴを、クリスタル・パレスへ武者修行に出している。

◆レノンは出場機会を求めてエバートンへ
▽序盤戦の躓きで遅れを取っている12位のエバートンは、トッテナムで出場機会を失っていた元イングランド代表MFレノンをレンタルで獲得。得点力に優れるFWネイスミスやMFミララスといったサイドアタッカーとは異色のドリブルスキルを持ったレノンの加入は、チームスタイルとするカウンターの精度向上と、攻撃に幅とスピードをもたらしてくれそうだ。

◆最下位レスターがクラマリッチを獲得
▽そのほか、昇格初年度での1部残留を目指す最下位のレスター・シティは、チェルシーからフリートランスファーでオーストラリア代表GKシュウォーツァーと、リエカから完全移籍で成長著しいクロアチア代表FWクラマリッチを獲得。なお、クラマリッチと共にマインツの日本代表FW岡崎慎司の獲得に動いたものの、この補強は失敗。しかし、実力者たちの加入が今後の巻き返しに向けた起爆剤となる可能性も十分にあるだろう。

▽また、13位に位置するクリスタル・パレスは、今冬の移籍市場で大量補強を敢行。今年1月にニューカッスルからパーデュー監督を引き抜いたクラブは、サノゴやショラ・アメオビ、イ・チョンヨンといった若手からベテランまで幅広い選手を加えている。

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