長友途中出場のインテルがドロースタート《セリエA》

2014.09.01 06:04 Mon
▽2014-15シーズンのセリエA開幕節のトリノvsインテルが31日に行われ、0-0で引き分けた。なお、日本代表MF長友佑都はコンディション不良の影響でベンチスタートとなり、85分からプレーした。

▽マッツァーリ体制2年目でCL出場権獲得を狙うインテルは、今夏の移籍市場でFWオスバルドやDFヴィディッチ、MFメデルら実力者を獲得。トリノとの開幕節ではメデル、ヴィディッチ、MFドド、MFエムビラら新戦力4人を先発で起用した。また、今夏に退団が噂されるMFグアリンは招集外となった。

▽戦前の予想通り、アウェイのインテルがボールを保持する形で試合が進んでいく。この試合、FWイカルディを1トップに置き、中盤に6選手を配した[3-4-2-1]の布陣を採用したインテル。中盤を厚くして主導権を握ろうとする意図は感じるものの、足下へのパスが多く自陣でしっかりと構えるトリノの守備をなかなか揺さぶることができない。

▽序盤から苦戦が続くインテルは、19分に痛恨のPKを献上。ボックス内でFWクアリアレッラの対応にあたったDFヴィディッチが手を使って倒してしまう。しかし、このピンチでGKハンダノビッチがキッカーのFWラロンドのシュートを完璧に読み切って、劣勢のチームを救った。

▽守護神のビッグセーブで失点を逃れたインテルだったが、その後も攻撃のエンジンがかからない。盛んに裏を狙うFWイカルディに何度かパスが通るも、相手GKの飛び出しに阻まれる。また、ヴィディッチやDFラノッキアといった長身選手をターゲットにしたセットプレーも不発に終わり、前半をゴールレスで終えた。

▽互いに選手交代なしで迎えた後半も、引き続きトリノペースで進んでいく。MFジョナタンとのマッチアップで優位に立つMFダルビアンの左サイドを起点に攻めるトリノは、開始直後にラロンドが続け様にシュートを放つ。さらに54分にはダルミアンの左クロスをファーのラロンドが頭で折り返し、ゴール前のクアリアレッラがダイレクトシュートを放つが、このシュートは右ポストの外をすり抜けた。

▽前半から低調なパフォーマンスが続くインテルは56分、MFエムビラに代えてFWオスバルドを投入。この交代でシステムを[3-5-2]に変更した。前線のターゲットが増えたことで、徐々に攻撃が機能し始めたインテルは、64分にイカルディが久々のシュートを放つ。続く69分にはエルナネスのスルーパスに抜け出したオスバルドがGKと一対一を迎えるが、ここは相手GKパデッリの勇気のある飛び出しに阻まれた。

▽後半半ばから終盤にかけては再びトリノペースへ。途中出場のMFミーニョの巧みな配球を軸にピッチをワイドに使った攻めを見せるトリノは、再三インテルゴールに迫るもラロンドを筆頭に前線の選手が決めきれない。

▽一方、どうにか流れを変えたいインテルは運動量の落ちたMFドド、MFジョナタンに代えてMFダンブロージオ、MF長友を投入するが、最後まで流れを引き戻すことはできず。試合終了間際には主審への挑発行為でヴィディッチが退場となる後味の悪い終わり方で試合は、0-0のままタイムアップ。今夏に積極補強を行ったインテルの2014-15シーズンは、消化不良のドロースタートとなった。

PR
関連ニュース

カラブリアに2試合停止処分…ミラノ・ダービーで退場した3選手の処分決定

セリエA第33節のミランvsインテルで退場した3選手への処分が決定した。 22日に行われ、2-1でインテルの勝利に終わった同試合では元々のライバル関係に加え、結果次第で優勝が決まる一戦であったため試合終盤は荒れ模様の展開に。 その中でミランのDFダビデ・カラブリア、DFテオ・エルナンデス、インテルのMFデンゼル・ダンフリースの合計3選手に退場処分が科されていた。 イタリアのスポーツ裁判所は23日、その3選手に対する処分を発表した。 93分にピッチ内で小競り合いを起こし、喧嘩両成敗の形でいずれもレッドカードを掲示されたテオ・エルナンデスとダンフリースに関しては、1試合の出場停止処分と、罰金1万ユーロ(約165万円)を科した。 また、95分にインテルMFダビデ・フラッテージの顔面にパンチを見舞い退場処分となったカラブリアには、2試合の出場停止処分が科されることになった。 その他、インテル戦で今季5枚目のイエローカードを受けたDFフィカヨ・トモリも累積警告で次節のユベントス戦を欠場することとなった。 2024.04.23 23:00 Tue

インテルで初のスクデット獲得!インザーギはクラブの歴代トロフィー獲得数でモウリーニョ超え達成

セリエAを制したインテルのシモーネ・インザーギ監督は、クラブ史上もっとも成功した指揮官に近づいているようだ。 インテルは22日に行われたセリエA第33節でミランと対戦。勝てば3シーズンぶりのスクデット獲得が実現する状況下で迎えた“ミラノ・ダービー”は、DFフランチェスコ・アチェルビ、FWマルクス・テュラムのゴールで2点をリードすると、宿敵の反撃を1失点に抑え2-1で勝利した。 これにより、インテルの3シーズンぶり20回目のセリエ優勝が決定。インザーギ監督にとっては、これが指導者キャリア初のスクデット獲得となった。 すでにインテルでコッパ・イタリアを2度、スーペルコッパを3度制しているインザーギ監督にとって、これがクラブで6つ目のタイトルに。イタリア『スカイ・スポーツ』によると今回の優勝でジョゼ・モウリーニョ監督のインテルでの総優勝回数(5回)を抜き、クラブ歴代3位のトロフィー獲得数になったとのことだ。 なお、クラブの歴代優勝回数1位は1960年代に指揮をとっていたエレニオ・エレーラ氏と、ロベルト・マンチーニ監督(現サウジアラビア)が7回で並ぶ形に。仮にインザーギ監督が今後もインテルで指揮を取り続けるのであれば、記録更新も十分期待できるだろう。 2024.04.23 14:15 Tue

「泣きたい気分」 ラウタロが主将として初のスクデットで喜びもひとしお! 「本当に大きな意味がある」

今季のセリエAを3季ぶり20回目の優勝で飾ったインテルのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスが歓喜した。 首位インテルは22日の第33節で2位ミランとのミラノ・ダービー。フランチェスコ・アチェルビとマルクス・テュラムのゴールで優勢に進めると、相手の反撃をフィカヨ・トモリの1ゴールにとどめ、2-1で勝利した。 後半アディショナルタイムには自軍のデンゼル・ダンフリースをはじめ、相手もテオ・エルナンデスとダビデ・カラブリアがそれぞれレッドカードと大荒れ模様だったが、見事に宿敵の前で歓喜の瞬間を迎えている。 インテルでは2度目だが、今季から任されるキャプテンとして初のスクデット獲得になるラウタロは『DAZN』で喜びの思いを語った。 「泣きたい気分だね。一生懸命に頑張り、すごく苦しんだし、この喜ぶにふさわしいのだから。アルゼンチンにいる家族、子供たち、チームメイト、そしてファンのみんなに捧げるよ」 「フットボールでは勝ちも負けもあるし、二重の喜びを感じる。今までにない状況で、チームメイトにロッソネリのスタジアムで優勝できるこの機会を最大限に生かさないとと言った」 また、「本当に大きな意味がある。この偉大なクラブで素晴らしいチームメイトたちとともにタイトルに導けたのがすべてだからね。ファンや家族、監督、スタッフ、僕らの側で働く人々のためなんだ」と誇った。 そんなラウタロは長らく新契約の動向が注目されるが、「クラブと合意する必要があるし、願っているよ。今はこのスクデットを楽しみたい。日本でのプレシーズンから懸命に取り組み、歴史を作ったんだ」と語った。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】ミランvsインテル</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="zNK0Nu7ceqg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.23 11:20 Tue

インテルが独走優勝! ミラン指揮官「他チームとの差がこれほどなら…」 自身の進退は?

ミランがミラノ・ダービーで敗れ、目の前で宿敵のセリエA優勝を許した。 2位ミランは22日の第33節で首位インテルと対戦。49分までに0-2とされるなか、80分にフィカヨ・トモリのゴールで1点を返したが、後が続かず、1-2で敗北した。 8試合ぶりの黒星だったが、両者の勝ち点差は「14」→「17」に。残り5試合でミランの逆転がなくなり、インテルが3季ぶり20度目のスクデット獲得を果たした。 ステファノ・ピオリ監督は試合後の『DAZN』でユベントスとのアウェイ戦になる次節を見据えつつ、この敗戦で受けた痛みを口にした。 「すべてにとって大きな敗戦だし、ロッカールームで選手たちを元気づけようと努めた。チャンピオンシップを良い形で締めくくらないといけないし、土曜日にも非常に重要な試合がある。またしてもこのダービーで引き分けにも持ち込めなかった」 イタリア人指揮官は今季のインテルにも触れ、「彼らはここ3、4年のセリエAで最も強いチームであり続けている。差がこれほどなら、彼らが本当に強く、我々を含む他チームが前進しないといけないということだ」とした。 また、今季限りでの退任が有力視される自身の去就を巡っては「わからない」としつつ、こうコメントしている。 「メディアによると、(インテル指揮官のシモーネ・)インザーギは14カ月前まで苦しんでいたようだが、それからの彼が何を成し遂げたかを見てみてほしい」 「私はここで幸せだし、仕事もうまくしている。このチームはまだ改善の余地もあると思う。シーズンが終わって全員を見てみて、それから話し合うつもりだ」 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】ミランvsインテル</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="zNK0Nu7ceqg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.23 09:55 Tue

「素晴らしい気分」ミラノダービー勝利でスクデット獲得のインテル、インザーギ監督は優勝噛み締める「信じられないことを成し遂げた」

インテルのシモーネ・インザーギ監督が、セリエA優勝を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 22日、セリエA第33節が行われ、インテルはミランとの”ミラノ・ダービー”を戦った。 2位ミランとの直接対決。勝利すれば、スクデットを達成することが確定する中、試合は18分にフランチェスコ・アチェルビのゴールで先制する。 幸先良いスタートを切ると、0-1で迎えた49分にはマルクス・テュラムがゴール。0-2とすると、80分にフィカヨ・トモリにネットを揺らされるも、1-2で勝利。見事に2020-21シーズン以来となる20度目のスクデットを獲得した。 ダービーで勝利し、優勝を決めるという素晴らしいシナリオとなったインテル。インザーギ監督は優勝を喜んだ。 「素晴らしい気分だ。我々は信じられないことを成し遂げたし、選手やクラブ、そして常にそこにいた非常に重要な会長など、重要な役割を果たした人々と共有することは正しいことだ」 「明らかに私にとって大切な存在でる妻、子供たち、そして私の両親のことも考えている」 ダービーということもあり激しさもあった試合。終盤には乱闘などもあり両軍合わせて3人が退場するなどしたが、試合としては満足感があるという。 「今夜は激しい試合であり、フェアだったが、最後の数分間は残念だった。我々は良いプレーをし、ピッチ上でも上手く保つことができた。前半にもう1点取れたかもしれないが、とても満足している」 「我々は日々改善に努めているが、インテルでの最初の年を思い起こせば、すでに良いものを垣間見ることができ、その後の今日の2つ目のスクデットまでに6つのトロフィーを手にしている」 コッパ・イタリアで2度、スーペル・コッパで4度トロフィーを掲げた中、2度目のスクデット獲得となったインザーギ監督。試合に向けてのトレーニングが勝敗を分けたとした。 「我々はグループで素晴らしい共有ができており、選手たちは並外れた能力を持っていた。今朝は雨の中でハードな練習をしたが、これが違いを生んだ。なぜなら、アチェルビのゴールは午前中に我々が試したことから生まれたんだ」 インテルで成功を収め、期待に応えている中、インザーギ監督は残りのシーズンをしっかりとした形で終え、ファンを喜ばせ続けたいとした。 「これまでは確かに素晴らしい道のりであり、インテルに到着した時はポジティブな感情を抱いた」 「我々のファンはこの優勝に値する。そして今、我々は5試合残して圧倒して優勝したこのリーグ戦を可能な限り最高の形で終わらせなければならない。一生懸命働いてきたのだから、楽しまなければならない」 <span class="paragraph-title">【動画】終盤に3人が退場!白熱のミラノダービーを制しインテルが優勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="qrassqkgKGc";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.23 09:30 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly