日本代表が“世界一”になるための条件
2014.06.12 07:15 Thu
▽4年に1度のサッカーの祭典・ワールドカップが、6月13日(現地時間12日)に開幕する。今回で20回目の節目となる大会は、サッカー王国・ブラジルで16大会ぶりに開催される。
▽日本代表は初出場となった1998年のフランス大会以降、今大会で5大会連続5度目のワールドカップ出場となる。これまでの最高成績はベスト16。本田や長友らが公言している“優勝”、つまり“世界一”になるまでには、あと4つ勝ち星を積み重ねないといけない。その壮大な目標を達成するための最低条件は“グループリーグの突破”。その課題をクリアするための条件を紹介したい。
◆グループリーグを突破するには
【条件1】初戦で勝ち点を獲得せよ
▽日本は過去4度ワールドカップに出場し、グループリーグ突破は2度(2002年、2010年)。突破を果たしたこの2大会は、いずれも初戦で勝ち点を獲得している。2002年の日韓大会はベルギー代表に引き分け(2-2)、2010年の南アフリカ大会はカメルーン代表に勝利(1-0)。逆に、敗退した1998年のフランス大会はアルゼンチン代表に0-1で、2006年のドイツ大会はオーストラリア代表に1-3で敗戦している。
▽これらを踏まえると、15日(現地時間14日)に行われるコートジボワール代表との初戦で勝ち点を獲得することが、グループリーグ突破の最低条件になると言えるだろう。ちなみに、日本が出場した4大会で、初戦で勝ち点を取れずにグループリーグを突破したのは3カ国(2002年のトルコ、2006年のガーナ、2010年のスペイン)しかいない。
【条件2】勝ち点5を獲得せよ
▽勝ち点5、つまり1勝2分の成績でグループリーグの3試合を終えることができれば、確実にグループリーグを突破することができる。大会方式が変更された1998年大会以降、勝ち点5を獲得したチームがグループリーグで敗退したことはない。
▽4チームが総当りとなるグループリーグにおいて、勝ち点5を獲得したチームが敗退する可能性は一通りのみ。1カ国が全敗に終わり、残りの3カ国が1勝2分で並んだときだけだ。その場合は得失点差で順位が決まるため、勝利する試合でいかに得失点差を稼ぐかが重要となる。
▽ちなみに、1勝1分1敗の勝ち点4を取れば、という話をよく耳にするが、勝ち点4でグループリーグを突破したのは、過去4大会で11カ国。逆に勝ち点4を獲得しながら3位でグループリーグ敗退に終わったのは12カ国のため、確率は50%を切ることになる。[条件1]の初戦で勝ち点を獲るということが、いかに重要かが分かっただろう。
◆可能性はゼロじゃない
▽“ワールドカップ優勝”という目標を掲げる選手たちだが、目標達成が簡単ではないことは当然承知のことだろう。しかし、その目標を達成する可能性はゼロではない。紹介した2つの条件を満たせば、優勝への最低条件はクリアできる。しかし、その可能性を少しでも増やすために、もう1つ条件を掲げたい。
【条件3】グループを1位で突破せよ
▽条件1と2をクリアすることができれば、グループ突破という“世界一”への最低条件はクリアできるはずだ。しかし、日本の最高成績はそこまで。“世界一”になるためには、最低条件に付加価値をつけなければならない。それが、グループリーグ1位突破だ。
▽過去4大会、優勝したフランス(1998)、ブラジル(2002)、イタリア(2006)、スペイン(2010)は、いずれもグループリーグを1位で突破している。ちなみに、ファイナリストも2006年のフランス以外は全てグループリーグを1位で突破しているチームだ。“世界一”になるためには、グループリーグを1位で突破する必要がある。
◆5度目の挑戦へ
▽これまで挙げた3つの条件をクリアすれば、“世界一”への道は開けるだろう。いずれにせよ、初戦のコートジボワール戦が全てのカギを握っていることは間違いない。まずは、15日の10時から行われる日本代表の初戦に注目だ。
▽日本代表は初出場となった1998年のフランス大会以降、今大会で5大会連続5度目のワールドカップ出場となる。これまでの最高成績はベスト16。本田や長友らが公言している“優勝”、つまり“世界一”になるまでには、あと4つ勝ち星を積み重ねないといけない。その壮大な目標を達成するための最低条件は“グループリーグの突破”。その課題をクリアするための条件を紹介したい。
◆グループリーグを突破するには
【条件1】初戦で勝ち点を獲得せよ
▽日本は過去4度ワールドカップに出場し、グループリーグ突破は2度(2002年、2010年)。突破を果たしたこの2大会は、いずれも初戦で勝ち点を獲得している。2002年の日韓大会はベルギー代表に引き分け(2-2)、2010年の南アフリカ大会はカメルーン代表に勝利(1-0)。逆に、敗退した1998年のフランス大会はアルゼンチン代表に0-1で、2006年のドイツ大会はオーストラリア代表に1-3で敗戦している。
▽これらを踏まえると、15日(現地時間14日)に行われるコートジボワール代表との初戦で勝ち点を獲得することが、グループリーグ突破の最低条件になると言えるだろう。ちなみに、日本が出場した4大会で、初戦で勝ち点を取れずにグループリーグを突破したのは3カ国(2002年のトルコ、2006年のガーナ、2010年のスペイン)しかいない。
【条件2】勝ち点5を獲得せよ
▽勝ち点5、つまり1勝2分の成績でグループリーグの3試合を終えることができれば、確実にグループリーグを突破することができる。大会方式が変更された1998年大会以降、勝ち点5を獲得したチームがグループリーグで敗退したことはない。
▽4チームが総当りとなるグループリーグにおいて、勝ち点5を獲得したチームが敗退する可能性は一通りのみ。1カ国が全敗に終わり、残りの3カ国が1勝2分で並んだときだけだ。その場合は得失点差で順位が決まるため、勝利する試合でいかに得失点差を稼ぐかが重要となる。
▽ちなみに、1勝1分1敗の勝ち点4を取れば、という話をよく耳にするが、勝ち点4でグループリーグを突破したのは、過去4大会で11カ国。逆に勝ち点4を獲得しながら3位でグループリーグ敗退に終わったのは12カ国のため、確率は50%を切ることになる。[条件1]の初戦で勝ち点を獲るということが、いかに重要かが分かっただろう。
◆可能性はゼロじゃない
▽“ワールドカップ優勝”という目標を掲げる選手たちだが、目標達成が簡単ではないことは当然承知のことだろう。しかし、その目標を達成する可能性はゼロではない。紹介した2つの条件を満たせば、優勝への最低条件はクリアできる。しかし、その可能性を少しでも増やすために、もう1つ条件を掲げたい。
【条件3】グループを1位で突破せよ
▽条件1と2をクリアすることができれば、グループ突破という“世界一”への最低条件はクリアできるはずだ。しかし、日本の最高成績はそこまで。“世界一”になるためには、最低条件に付加価値をつけなければならない。それが、グループリーグ1位突破だ。
▽過去4大会、優勝したフランス(1998)、ブラジル(2002)、イタリア(2006)、スペイン(2010)は、いずれもグループリーグを1位で突破している。ちなみに、ファイナリストも2006年のフランス以外は全てグループリーグを1位で突破しているチームだ。“世界一”になるためには、グループリーグを1位で突破する必要がある。
◆5度目の挑戦へ
▽これまで挙げた3つの条件をクリアすれば、“世界一”への道は開けるだろう。いずれにせよ、初戦のコートジボワール戦が全てのカギを握っていることは間違いない。まずは、15日の10時から行われる日本代表の初戦に注目だ。
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