★空飛ぶ豚の首〜特別編〜
▽レアル・マドリーとバルセロナが激突する至高の一戦“エル・クラシコ”が、今シーズンは何と最大で5回も見られます! 今までこんなシーズンが果たしてあったでしょうか? 超ワールドサッカーでは、この歴史的な連戦を皆様にお伝えすべく、今週から「エル・クラシコ特集」を組んでおります。「Never Ending History」も、これに便乗してエル・クラシコの歴史的なワンシーンをお送りしたいと思います。

▽今回ご紹介いたしますのは、“ユダ”の汚名を着せられたある男がピッチに立った2002-03シーズン(2002年11月23日)にカンプ・ノウで行われた一戦です。

▽1999-00シーズンを5位という不満の残る成績で終えたレアル・マドリーは、新たに実業家として名を挙げていたフロレンティーノ・ペレスを新会長に迎え、「毎年一人はビックネームを獲得する」という公約の下で新体制を発足させます。そして、その大事な1年目でペレス会長が獲得したのは、あろうことか宿敵バルセロナのアイドルとしてピッチに君臨していた男でした。そう、2000年にバロンドール(欧州年間最優秀選手)を獲得し、世界最高のドリブラーと称されたルイス・フィーゴを当時世界最高額となる6100万ユーロで引き抜いてしまったのです。

▽これにはバルセロナファンも大激怒。かつてのアイドルに対して“ユダ(裏切り者)”のレッテルを貼り付けたのです。移籍初年度のエル・クラシコは、バルセロニスタから脅迫にも近い怒号がフィーゴに浴びせられ、ピッチには無数のビンやペットボトルが投げ込まれました。そして、レアル・マドリーに移籍してから2シーズン後の2002年11月、バルセロニスタの怒りはさらにエスカレートし、カンプ・ノウに集結した9万人のバルセロニスタは、フィーゴに対して敵意をむき出しにし、スタジアムの雰囲気は殺伐としたものになりました。

▽フィーゴはもちろんこの一大決戦のスタメンに名を連ね、カンプ・ノウのピッチに登場します(前シーズンは累積警告によってカンプ・ノウでプレーしていない)。その瞬間、場内は早くも戦闘モードに突入。そこからは良くも悪くもフィーゴ劇場の始まりです。フィーゴはバルセロニスタから送られる怒号もものともせず。タフな精神力で普段どおりのパフォーマンスを披露します。

▽そして、迎えた前半25分。ついに運命のワンシーンが訪れます。CKを蹴ろうとコーナーに向かったフィーゴに対して様々な物が投げ込まれ、まさにプレーを続ける状態ではなくなります。彼の足下には、怒れるバルセロニスタたちがペットボトルやビン、さらにはニセ札(守銭奴という意味で投げ込んだ模様)までピッチに投げ込まれるありさまでした。

▽これにはフィーゴも戸惑いを隠せず、ピッチに投げ込まれたものを拾っては片付け、それを繰り返しますが、ファンは止めようとはしません。ようやくプレーが収まろうかとした矢先、ドスンと重たい音を立てて転がり込んだのはなんと豚の頭だったのです!

▽その後もバルセロニスタたちの怒りは収まらず、一時はプレー中断に追い込まれてしまいました。試合は結局再開しますが、集中力を失ってしまったのか互いにゴールを生むことなく試合終了します。主役のフィーゴはというと、最後までプレーを続け、圧倒的な精神力の強さを見せ付けました。試合には敗れはしましたが、そのプロ魂の片鱗を見せた気がします。

▽今回のエル・クラシコは特別なだけに、何かが起こる可能性もあります。果たして、最後に笑うのはマドリーかバルサか…。結果は超ワールドサッカーで要チェックですよ!






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